前回の投稿でマフラーの焼け塗装が完了しました。
今回は前々回に貼り込んだモノコックのカーボンデカールをクリアーコートして研ぎ出していきます。
研ぎ出し用クリアーの塗装
カーボンだろうがスポンサーロゴデカールだろうが研ぎ出しのためにやることは同じで、まずはクリアーのトップコートから始めます。
クリアーコート…その前に
よーーーーーくデカールは乾かしましょう!
クリアー塗装に水分は大敵。
デカールの水分が残ったままトップコートするとその部分が気泡の原因になります。発生した気泡はデカールを浮かしてしまい研ぎ出しの際にめくれや剥がれの原因になってしまいますので要注意。
カーボンのような大判のデカールは特に水分を残しやすいので、とにかくしっかりとデカールは乾燥させておきましょう。時期や環境にもよりますが、3日~1週間もあればバッチリ乾燥しますよ。
クリアーの塗装
ガイアノーツ Ex-03 Ex-クリアー(3回塗り)
カーボンデカールでもトップコートのやり方は同じ。まずは砂吹き(エアブラシを離して遠くから吹く)でうっすらとクリアーを吹き付け、それを2、3回繰り返した後に本塗りします。
本塗りのクリアーは一度塗った後1時間以上(溶剤にもよりますが理想は半日から1日)あけて上塗りしましょう。下のクリアーが乾く前に上にクリアーを塗っても乾燥が遅くなるばかりか硬い塗装面も得られません。
ところで先ほどの写真を見て頂ければ分かりますが塗装面がかなりザラついていると思います。
これはクリアーの希釈が濃い目なのもありますが、パーツが大きく平たいため吹き付けたミストが乾燥しながら拡散してパーツについてしまうからです。
このザラ付きは後の研ぎ出しで削ればキレイになるので気にせずいきましょう。
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カーボンデカールの研ぎ出し
研ぎ出し…その前に
よーーーーーくクリアーは乾かしましょう!
クリアーは兎にも角にも乾燥が命。乾燥させればさせるほどクリアー層が硬くなり研ぎ出しはキレイに仕上がります。Exクリアーは乾燥が速いですが少なくとも3日~1週間は置きましょう。
研ぎ出します!
仕事が分かりやすいアッパー側からいきましょう。
先ほどのモノコックと同じくExクリアーを砂吹きから始めて、3回ほどたっぷりとクリアーを吹いておきます。
しっかりどデカールの境目が出ているのが分かると思います。
ではデカールを研ぎ出しましょう。
- Mr.ラプロス #4000でデカールの段差消し
- Mr.ラプロス #6000・#8000で中研ぎ
- スジボリ堂システムコンパウンドハード(赤)→ファイン(青)で仕上げ
デカールの段差はラプロスの#4000でほぼ平らにできます。ラプロスの#6000~からは仕上げ作業になりますのでデカールの段差は#4000で納得いくまで処理しましょう。
今回は(というかカレラGTを作った時は)コンパウンドにスジボリ堂のシステムコンパウンドを使用。
このコンパウンドは模型用としてはかなり高品質(多分クルマのフィニッシュ用かと思います)。液体系コンパウンドなのでタミヤコンパウンドなどのハンネリタイプに比べて研ぎ傷ができにくいのが特徴です。
ひとつ持っておいても損はありませんよ。
研ぎ上がりました!
研ぎ上がりました。
カレラGTのモノコックのカーボンはテロテロのグロス仕上げなのですが、カーモデルとしてみた時にクドイかと思いましたので、今回は仕上げ目まで磨かずに途中で留めました。
バスタブ側も研ぎ出しました。
ラプロスの#4000で削ればクリアーを吹いた時にできたザラつきもキレイに取れます。
バスタブとアッパー側を合わせてみました。
実車よりツヤは控えめですが、このツヤ感かなりカーボン感出ていませんかね?
アップにするとしっかりとカーボン柄が見えます。
今回は実車の写真から編み込みのピッチが近いと判断しタミヤのカーボンデカール極細をチョイスしましたが、スケールダウンした模型ではパッと見カーボン柄が目に入りにくいです。
カーボン感をもっとアピールしたい方はあえて細目をチョイスするのも良いと思いますよ。(↓)
アッパーフレームの後端側にデカールの継ぎ目がうっすら見えるのが分かりますか?
デカールを重ねた部分はどうしても段差ができてしまうので、継ぎ目が出る場合は左右で位置を揃えるなどして「実車のカーボンでもある継ぎ目」っぽく処理しておくとそれらしく仕上がりますよ。
次回はリアサス編
やっと足回りに入ります。金属パーツがバンバン出てくる次回はこちらをクリック。