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エアブラシ塗装に最適な塗料の希釈を教えます

迷える人のアイコン画像迷える人

「エアブラシに最適な塗料の希釈割合ってどのくらいなんだろう…」

エアブラシ塗装を初めたころ皆様こう思ったのではないでしょうか?

そしてネットで調べても

「1:3」「1:2」「1:1」などと意見が分かれていて益々泥沼に。
適当に混ぜる人や秤を使って割る人など様々です。

さらに塗装の上手い人に聞いたりヤフー知恵袋で調べてみても

「塗料によるから答えられない」

と冷たい反応…くそ~みんな大事な事は企業秘密で教えてくれないのか…

かずのアイコン画像かず

そんなあなたのお悩み、今日は解決しちゃいます

目次

ベテランの「塗料によるから希釈割合は答えられない」は正しい回答である

まずは塗装の上手い人にそう言われてしまって悲しい思いをしているビギナーの方やそう答えざるを得なかった上級者の方達をフォローしておきます。

そう。最適な希釈割合は「回答不可」なのです。

塗料は基本的に色を構成する顔料(もしくは染料)とそれを希釈する溶剤で構成され瓶の中に詰められていますが、塗料そのものはナマモノと同じで置いておくだけでも刻一刻とコンディションが変化しています。

そもそも塗料は新品の段階でも希釈が濃いめ(溶剤の量が少ないor顔料が多くて塗料が硬い)だったり薄め(溶剤の量が多いor顔料が少なくて水っぽい)だったりと個体差がありますし、購入後に長期に渡り保存していたり使っているものは瓶の中の溶剤分が揮発して濃くなったりするものです。

塗装の上手い人は瓶を開け塗料を攪拌したときの調色スティックから感じる抵抗感や感触を元に上記のような塗料コンディションを感じ取り、その塗料に最適な溶剤の添加量を過去の経験や自分の塗装したい目的から探り当てているのです。

そのため塗装の数をこなせばこなすほど「希釈割合」という概念にとらわれなくなり、その結果が「回答不能」になっているのです。

決してベテランの方は自分のノウハウを隠したいとか、お前には教えてやんねーよと言っている訳ではないんですよ(笑)

おそらくこの文章を読んでくれた塗装自慢の方はみんなウンウンと言ってくれるに違いありません。

しかしこれではエアブラシ初心者の方は救われませんよね。

模型は楽しくやってこそナンボです。
今回は最適な塗装割合をイメージでお伝えしてみたいと思います。

塗料の希釈は割合ではなく希釈後の状態で判断しよう

これを抑えておけば希釈は完璧

先ほどの説明通り塗料は瓶ごとに状態が違うと書きました。

では状態の違う塗料ごとに最適な希釈割合にするにはどうすればよいでしょうか。

答えは簡単です。

希釈後の塗料の状態(シャバシャバ具合)をそろえればいい

これだけです。

最初が異なるなら、調整後をそろえてあげようという訳です。

元が濃いめの塗料なら加える溶剤を多めに元が薄めの塗料なら加える溶剤を少なめにして希釈攪拌後の塗料のシャバシャバ具合を揃えにいけば、すべての吹き具合が同じになりますよね。

かずのアイコン画像かず

ビギナーさんはまず希釈後の状態を合わせるところから始めましょう

すべての塗料を同じような具合に薄めるのも立派なテクニックですし、数をこなせば自分にとって塗装しやすい希釈具合がなんとなくつかめてきてグッと塗装が上手くなれます。

しかし希釈具合と言われても…とお思いでしょう。ではどの程度を狙っていくべきなのでしょうか。

言葉で説明すると牛乳のような感じ

塗装ビギナー(ジャンルはガンプラになりますが)の方に大変オススメできる本があります。

オオゴシトモエさんという塗装の上手い人気女性モデラーの書かれている本なのですが、この本でエアブラシ塗装の希釈について書かれており建前上3倍と書かれてはいますが、注目すべきはP27のこの一文。

身近なものでいうと牛乳や醤油くらいの濃さが目安

上記の表現は中々素晴らしい、と個人的には思います。

牛乳をコップに注ぎゆらゆらさせてみると水とは違う重みを感じますよね?

飲み終えたコップの底を見るとわずかに残った牛乳がゆっくりとコップを伝って流れていると思います。

この挙動は塗料皿で希釈攪拌された塗料と非常によく似ています。

「希釈の度合いが分からない」という方はまずは牛乳の濃度をイメージして薄めるところから始めてみると良いですよ!

かずのアイコン画像かず

僕もずっとこのイメージで希釈練習をしていました

ちなみにこの「はじめてだってうまくいくガンプラ塗装の教科書」は普通の塗装だけでなくグラデーションやキャンディ塗装などいろいろなテクが紹介されていて大変オススメです。

すでに希釈割合という概念は頭から離れましたか?

ここまでお読みになられたら希釈割合という概念は頭からすっかり抜けていると思います。

塗装が上手い方の脳内からは希釈割合という概念が無くなっていると思って頂いて構いません。

牛乳希釈(勝手に命名)を覚えたあなたなら、今後ビギナーさんに「最適な希釈割合はいくつ?」と聞かれたらこう答えるでしょう?

ベテラン勢のアイコン画像ベテラン勢

元の塗料の状態によるから分からん

歴史は繰り返す(笑)

かずのアイコン画像かず

ビギナーさんは大事にしてあげてくださいね~

牛乳希釈を覚えればあとは応用するだけ!

希釈後の具合で塗料をコントロールできるようになれば、あとは自分の感性とやりたいことに従うのみ。

すこし塗料の吹き具合が硬いな…という場合は少し溶剤を足せばいいですし、シャバシャバだ…と思ったら塗料を足せばよいのです。

グラデーション塗装や細吹きがしたくなったら溶剤を足せばOK。

大面積を高圧で吹き付ける場合は塗料が飛び散らないように溶剤を少なめにすればOK。

もう簡単ですね~。

これであなたも上級者の仲間入り!

塗料のコンディションが変わる条件とその変化への対応方法

ここからは応用編です。

先ほどの説明で「塗料は塗料ごとにコンディションが異なります」と書きましたが、コンディションが異なったり、変化する条件を上げるだけでもざっとこれだけあります。

塗料のコンディションが変化する条件
  • 塗料の生産日(保管日数)
  • 塗料の生産ロット
  • 使用中の状態と保管方法

それぞれの状況におけるコンディションの変化とその対応策をまとめてみました。

塗料の生産日(保管日数)

塗料はお店で買う時までは新品ですが、実際は工場から出荷された段階が真の新品状態です。

出荷段階が最高に良い状態だとすると、基本的にそこからは悪くしかなりません。

蓋を開けないで置いていても少しずつ溶剤成分は揮発しますので塗料は生産日から時間が立つほど濃く(硬く)なります。

長く使わない塗料の蓋を久しぶりに開けたら糸を引くくらい塗料が硬かった…なんてことはありませんか?

それは塗料瓶の中の溶剤分が揮発してしまっているからです。

ラッカー塗料の場合は溶剤が抜けても塗料コンデイションが落ちにくいので、完全硬化でパリパリにでもなっていない限りは希釈に使う溶剤を足してあげれば復活が可能です。

しかし塗料は良い状態で使いたいですよね。

なのでお店で塗料を買う際は以下の3点に気を付けておきましょう。

新品塗料を買う際の注意点
  • 中古の塗料は買わない
  • ラベルが汚れていたり日焼けしていたり傷んでいるものは買わない
  • 商品の流動性が高そうなお店で買う

・中古の塗料

たまにリサイクルショップで見かけますがコレは安くても絶対に買ってはだめです

いつ買われたか、どのくらい使われたかが全く分からない上、リサイクルショップ店員の目利きで商品コンディションを把握しているとは到底思えません。

かずのアイコン画像かず

塗料はそんなに高くないので新品を買いましょう。

そもそも中古で放出されている塗料なんてものは模型が続かなかったり辞めた人が売ったものなので縁起という面でも避けたほうが無難です(笑)

・ラベルの傷んだ塗料

塗料瓶を開けてはいけないお店も多い(というか量販店は大体禁止している)のでその際の判断基準はラベルです。

長く置かれているお店の商品ラベルは少しずつ痛むものです。そういうものは避けましょう。

・商品の流動性が高いお店で買う

これは上記の痛みとも関係がありますが、商品がよく売り切れになるようなお店は利用者が多いので塗料の回転率も高く新鮮であることが多いです。

ヨドバシカメラやジョーシンキッズランドなどの量販店、Amazonなどの大手ネット通販はまず安心です。

逆にこれらの店は人気商品が売り切れで中々再入荷しなかったりするので注意です。

まとめ

塗料は瓶やラベルの綺麗な比較的新しそうなものを買いましょう!

塗料の生産ロット

塗料自体はマンセル値や社内基準の濃度管理などで大きく乖離がないように生産されているものですが、厳密にいえば製品の生産ロットにより多少ばらつきがあるものです。

分かりやすいのは新品状態の塗料の希釈の濃さ(硬さ)。

同じ塗料を買い足したときに今使っている塗料に比べて少し濃さが違うなぁと感じることがたまにありますが、それは生産ロットや生産後から購入までの保管状態の差によるものです。

もしその状態が今使っている同じ塗料と大きく違えば希釈の割合は異なってきますので注意してください。

もし大型の模型の塗装など塗料を1瓶以上使う可能性がある場合は同じ塗料を同じ日に同じ場所で購入しておいたほうが安心です

また大量に使う場合はスペアボトルなどに希釈済みのものを大量に用意しておき、常に同じような希釈状態で塗装できるようにしておけば安心です。(カーモデルなどは特に希釈管理がシビアなので一日で塗装が終わらない場合は希釈済みを大量に作ってスペアボトルに保管するのがおススメです)

下記のタミヤ製ボトルは46mlと大容量なので15mlの塗料瓶を丸々希釈しても安心です。

まとめ

同じ塗料を何本も使うような塗装をする場合は、塗料は同じタイミングで購入し、希釈済みのものを用意しましょう。

使用中の状態と保管方法

ちょっと筆塗り…とか少しエアブラシで塗装するだけだし…と作業中に塗料瓶を開けっぱなしにしていませんか?

それ、塗料を痛めますよ!

蓋を開けている間塗料は少しづつ乾燥し溶剤が揮発してコンディションが悪化します。

本当に塗料を大事に扱いたい場合はきちんと蓋を締めましょう。

とは言ってもラッカー塗料の場合溶剤を少し足せばもとに戻るのでそんなに気にしなくても良いですが、厄介なのはタミヤやガイアカラーが取り扱うエナメル塗料。

エナメル塗料は溶剤の揮発による硬化ではなく空気に触れることによって起きる化学変化による硬化なので古くなり硬くなった塗料にエナメル溶剤を足しても元には戻りません。(シャバシャバな割には伸びない変な感触になります)

特にエナメル塗料は筆塗りに適しているのでついついフタを開けがちですが、ここはグッと我慢して塗料皿やクラフトテープの上に出してから塗装しましょう。

傷んだエナメル塗料はエアブラシで塗装してもちょっと変な感じがするので、ダメになったと思ったら潔く買い替えましょう。

まとめ

塗料のフタは開けっぱなしにしないこと(特にエナメル)、ラッカーは塗料が硬くなっても溶剤で修復可能

ちなみに開けにくく手が汚れやすいと不評のガイアカラーの瓶(外蓋と内蓋が分かれている)ですが、クレオスの瓶のように内蓋が外蓋側に付かないことでしっかりと瓶側に栓ができるので保管に関しては大変優れています。

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ガイア プレミアムミラークロームの内蓋を手を汚さず開けられるモデラー0人説(笑)

塗料のコンディションはしっかり観察しよう

以上のように塗料はこの世に誕生した時からコンディションが変わるものなので、エアブラシ塗装の最適な希釈割合というものは定量では言い表せずその場に応じて対応するものであると言えます。

最初に上級者のたとえでも言いましたが、慣れてくると塗料瓶に調色スティックを突っ込み攪拌した段階で大体の欲しい希釈具合が判断できるようになるので練習あるのみです。

塗料の種類や目的で溶剤の量(希釈具合)は変わるもの

ソリッド(単色)、メタリック、クリアー、蛍光と様々な種類の塗料がありますが基本的には最初に書いた牛乳希釈でエアブラシ塗装に対応できますが、塗りたい目的で希釈度合いを変えるともっと表現の幅が広がります。

ソリッドカラーの場合

基本は牛乳希釈でOKですが、MAX塗り(黒立ち上げ)や超細吹き、グラデーション塗装をする場合は少し薄めに希釈し、エアブラシの圧力も0.02MPaほど下げてあげると良いでしょう。

逆にカーモデルのボディなどの大面積はエアブラシの絞りを解放し一気に塗ったほうがキレイに仕上がりますが、その際は少しだけ塗料を濃いめに希釈してあげれば塗った色がタレたり流れる心配がなくなります。

メタリックカラーの場合

粒子をキメ細やかに美しく塗装したい場合は牛乳のイメージよりかなり薄めに希釈し、エアブラシの圧力を通常より0.02MPa~0.04MPaほど下げてあげると良いでしょう。

塗料の乾燥が速すぎるとメタリック粒子が落ち着く前に乾燥し、光沢感が不均一になったりザラついたりするので塗料にリターダーを加えたり下記のような専用の溶剤の使用がおススメです。

クリアーカラーの場合

クリアーカラーは牛乳希釈で問題ありませんが、顔料がしっかり入った通常の色付き(ソリッド)カラーに比べて顔料分が少ないので添加する溶剤分はいつもより少なくてOKです。

顔料が少ないせいか溶剤による希釈の影響を受けやすく希釈度合いのおいしい範囲が狭いので溶剤の少なすぎ、多すぎには十分注意してください。

クリアーカラーは希釈の度合いで塗装後の色の濃さに差が出やすいので、同じ色で塗りたいパーツは一緒に塗装するかスペアボトルに希釈済みの塗料を多めに作っておき、同一希釈ロットで塗装したほうが安心です。

蛍光カラーの場合

クリアーカラーの場合と同じです。

希釈には関係ありませんが、蛍光カラー(特にガイアの染料系)はブラシ内に残ると悪さをすることが多いので注意してください

そのことに触れた記事もありますのでぜひお読みください。

まとめ

というわけで今のところ自分で掴んでいる塗料の傾向と対策をまとめてみました。

塗装は数をこなすほど上手くなりますし、ノウハウも引き出しも増えますので挑戦しまくってください!

練習すればこんなカワイイフィギュアも!

フィギュアは塗料の希釈練習にピッタリ。

こんなメカメカしく美しい光沢のクルマも作り放題です。

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僕が塗装に使っている模型用品でオススメのモノをまとめてみました。これであなたもエアブラシマスター!

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