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あなたのプラモを台無しにするかもしれない蛍光塗料の危険性

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今回は「あなたのプラモを台無しにするかもしれない蛍光塗料の危険性」のお話。

これだけ聞くと「えっ!」と思われるかもしれませんが、実際僕はこれで何度もプラモを死なせています(笑)

かず

蛍光塗料は取扱いをミスるとエライ目に合いますよ…

目次

いくら洗浄してもカップに残る蛍光塗料が悪さをする

エアブラシで色を塗り終えたら必ずカップの洗浄をされると思います。

基本的な洗浄は「うがい」と呼ばれるカップ内で溶剤をブクブクさせる方法で、普通に色替えする程度ならこの洗浄で充分間に合いますが、実は一見キレイに洗えているように見えてもカップの中に塗料は残っています。

普通のカラーなら少々のことで後から入れる色を邪魔したりはしないのですが、蛍光塗料の場合はとんでもないことになってしまいます。

悪魔の塗料蛍光カラー

蛍光カラーは鮮やかな色調を再現するには必須の塗料で、ガンプラで人気の「センチネル塗り」などを再現するには必須の塗料です。

いや、まあいつもは良いヤツなんですよコイツ(友達感)

センチネル塗りを経験された方ならご存知だとは思いますが、蛍光カラーはほんの一滴加えるだけで大幅に色味をかえてしまうくらい主張の強いカラーです。

特にヤバイ染料系蛍光カラー

蛍光カラーには染料系と顔料系の2種類あり、ガイアノーツから販売されている蛍光カラー(No.101~110)は染料系、クレオスMr.カラーの無印(C171~175)は顔料系です。

染料系の方がより鮮やかで滲むような塗料の広がり方をするのが特徴です。

かず

ガンプラなどを鮮やかに塗る場合は染料系蛍光カラーを買えって言われますね。

しかしこの染料タイプの蛍光塗料は一般的なソリッドカラーに比べてエアブラシのカップ内に非常に残りやすく、洗浄が甘いと後から塗る色に混ざって色味を変えてしまうくらい強烈です。

特にガイアーノーツの蛍光カラーシリーズは普通に洗うくらいでは全然落ちません(特に蛍光ピンク)。

全然落ちない割に少量でもその他の色に大きな影響を与えるということは…

あなたのプラモが台無しになる瞬間①蛍光塗料使用後のホワイト塗装

先の理由によりうがい程度で落ちなかった蛍光塗料は、白などの他の塗料の影響を受けやすい塗装に対してテキメンに影響してきます。

ガンプラのビームサーベルを蛍光ピンクで塗ったとしましょう。適当にエアブラシを洗浄して今度は

かず

Exホワイトで本体塗装しよ~♡

あなたのガンプラは蛍光ピンク交じりのホワイトに染まります。

最初にこうなった時はビビりました。ちゃんと洗ったはずなのに…

しかも染料系蛍光塗料は上塗りの塗料に滲み出すので、リカバリーのため上から白を塗った程度では浮きあがってきます。

特に蛍光ピンクと蛍光レッド、蛍光オレンジなど赤味のある塗料が顕著です。

サフもしくはシンナー風呂で塗装剥離からやり直しです。これは泣けてきます。

あなたのプラモが台無しになる瞬間②蛍光塗料使用後のトップコート

ホワイトは当然として蛍光塗料はトップコートのクリアーにも影響を及ぼします。

ガンプラのビームサーベルを蛍光ピンクで塗ったとしましょう。(またか)適当にエアブラシを洗浄して今度は

かず

Exフラットクリアーでつや消し仕上げ…♡

あなたのガンプラは蛍光ピンク交じりの本体に染まります(またか)。

これは本当にキツイ…基本塗装が終わって完成したパーツが台無しになってしまうのですから。

デカールを貼ったりしていたら目も当てられません。

しかも染料系蛍光塗料は上塗りの塗料に滲み出すので、リカバリーのため上から塗装をしなおした程度では浮きあがってきます。(またか)

この場合でもサフもしくはシンナー風呂で塗装剥離からやり直しです。

最後の最後でやる気も根気もすべて持っていかれることになります。僕はこれで2度ほど完成品をピンクに染めています。しかもマホガニーから立ち上げてグラデーション塗装した作品を…

スカートアーマーがほんのりピンク色に…

ちなみにこれがミスった画像。右にスカートアーマーのパーツが2つありますが、その下の方(一番右下の部品)が少しピンク味がかって見えませんか?張り出している中央部分が特に分かりやすいです。

これはつや消しトップコートにカップ内に残った蛍光ピンクが混ざってしまったものです。

こうなったら上から白を塗りなおしてもピンクが滲み出てくるだけなのですべて剥離して塗り直しになります。(この時は目立たない場所だったのであきらめました…)

ミスらないようにする対策

ではどうやって蛍光塗料の恐怖を回避するのか。これまでの経験から2点ほどあります。

対策その1:蛍光塗料の後に一度黒系の色やサフを挟む

蛍光カラーが入ってもあまり影響がない塗装色を選んで塗装し、その色と一緒にカップ内の蛍光カラーをすべて流してしまいます。

おすすめは濃いグレーや黒、もしくはグレーか黒のサーフェイサーです。カップにちょっと(1.5CC程度)入れて使い切れば十分です。

使い切るのは空吹き(何にも吹き付けない)でOKですが、黒サフはほぼ蛍光色の影響を受けないので、そのまま何かの下地塗装に使っても大丈夫です。

対策その2:完バラ清掃する

対策2つめがもうそれかーい!って話ですが、これが一番確実です。

塗料はカップ内のニードルより下の底部とニードルと本体の隙間に溜まりがちで、ここはうがいだけでは完全にキレイになりません。

ニードルを抜いてニードル本体に付着した塗料をふき取り、カップ底に溜まった汚れは綿棒などでキレイにしてあげましょう。

トップコートで失敗して作品が台無しになるのに比べたら安いものです。

ちなみにニードルが入る穴をより確実に清掃したい方は下記のタミヤ製クリーニングツールがおすすめですよ。

かず

このツールでエアブラシ内を掃除すると、ドロドロの汚れがいつまでたっても出てきてめちゃくちゃビビります(笑)

ちなみに僕はトップコート前とカーモデル等のボディ塗装やクリアー塗装前は必ずこのツールでブラシを完バラ清掃しています。

対策その3:顔料系蛍光カラーを使う

これはある意味で根本解決なのですが、クレオスで売られている蛍光カラーを使えば蛍光カラーの染み出しは起きません。

だいぶ昔ですがクレオスの蛍光カラーはモデルチェンジして顔料系に代わりました。

クレオスの場合だと幅広いショップやユーザーが利用するので、使いやすい顔料系にシフトしたのかもしれませんね。

顔料系であれば通常の塗料と同じように扱ってもらえば先ほどの失敗は起きにくいです。

ただしセンチネル塗りやMAX塗りなどと言った染料系蛍光塗料の染み出しを利用して色鮮やかさ付与する塗装には使えません。

ただ、その使いやすさと単体での鮮やかさは蛍光カラーならではなので、単色で使う場合や塗り分け(上塗り塗料が下地の影響を受けやすいシチュエーション)に使う場合は顔料系の塗料がの方がノーリスクでしょう。

メタリック塗料はエアブラシを分けるべきというのは常識なのに…

メタリック塗装はエアブラシ使い分けたほうが良いよ。

塗装を楽しまれている方は上記のフレーズを一度くらい聞いたことはあるでしょう。

これはメタリックカラーに含まれている金属粒子(主にアルミ粉)が清掃の際にカップに残りやすく、一度メタリックカラーを使うとエアブラシを全バラ清掃する必要があるくらい清掃が大変なことが主な理由です。

この掃除をちゃんとしないと後から塗った塗料がキラキラします(笑)

僕はこの清掃作業の大変さを知りソッコー2本目のエアブラシを買いました。

かず

エアブラシからメタリック粒子を完全に取り除くのはめちゃくちゃ大変です…(洗浄用シンナーも大量に使う)

その扱いと同じくらい蛍光塗料の清掃漏れは一大事になりますが、なぜかこのトラブルは話題になりません。

これを読んで下さった皆様、すでに1つキットを死なせてしまったそこのアナタ(笑)、蛍光塗料を使ったあとはちゃんと清掃してから後の塗装を行ってくださいね。

1個でもいらぬトラブルが減るように、「蛍光塗料を使った後はブラシを完バラ清掃!」も広く知れ渡るといいなぁと思う今日この頃です。

ちなみに発色目的で蛍光塗料を大量に混ぜる方がいますが、10%も混ぜると塗装直後と数日後で色味が変わって(退色)くるので注意して欲しいのと、あまり沢山混ぜるとUVライト照射で全身真っ青に光りますよ(笑)

かず

特に染料系蛍光イエローを大量に入れるとすさまじく退色します

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