皆様、ガンプラ、美少女プラモといったキャラクターモデル、カーモデルやバイク模型といったスケールモデルの撮影は楽しまれていますか?
カッコよく作った作品はカッコよく撮影してSNSで公開したいところですよね。そう誰だって承認欲求モンスター!
今回は「ちくしょう!あいつのガンプラは表面処理も塗装も適当なのに写真がカッコよくていつもいいねもらってやがる!」とお嘆きのそこのアナタ(いらんこと言うな)に向けてお送りする撮影用ビデオライトキットレビュー記事です。
2023年から当ブログの完成品写真は今回紹介するライトで撮ってます
フォトラっていう界隈で話題のライトがあるんですよ。
僕は最近まで知らなかったのですが模型クラスタやハンドメイドクラスタには人気の商品撮影キットフォトラという商品があるのはご存じでしょうか?
箱型のLEDライトで2つ左右にならべて置くだけで簡単にキレイな写真が撮れるというもので、僕は2022年のSCMという展示会で初めて本製品を知りました。会場で自由に使ってくださいと運営さんのご好意で置かれていたんですね。
そちらで僕が撮った写真がこのむっちゃくちゃカッコええF90(作者は当サークルのかどっこさん)なのですが、これがまぁ素晴らしく写っててですね、良い作品の良さをさらに引き立てるのはやっぱりライトだなと思ったワケですよ。
という事で今回はこのフォトラはエエよぉという話で終わりです…。
と言いたいところなのですが、展示会も終わりすっかりフォトラ欲しいモードになってしまった僕はフォトラを調べたところ少し気になる点もありました。
- 値段が少々高い
- 収納性は高いがかさばる
- 出力18Wと明るさがやや物足りない
- 大型の模型を撮影すると光が全体にいきわたらない
フォトラは商品撮影に特化したものなので向ている被写体が小物や背の低いものなのですね。
確かに横幅のある大型の作品や背の高いガンプラといったものを撮っていると少し光量が足りないと感じました。しかもお値段が高い!(3万弱)
そこで僕はモアパワー、モアライト、モアコストパフォーマンスとネットの海(正しくは密林のamazon)にライト探しの旅に出るのであった…。
フォトラ自体はとても良いもので、商品撮影の経験がない方でも気軽に美しい撮影ができる素晴らしい撮影キットです。世の中にはこのような撮影ライトは星の数ほどあるので、迷った方はフォトラをゲットするのが正解への最短コースともいえます。僕みたいに沼に行くな。
NEEWER ビデオライトNL-288A RC 作例レビュー
さてそこで今回購入したのはこちら!
コストパフォーマンスに優れるストロボやライト、カメラアクセサリーを販売するNEEWERさんから発売されているビデオライトキットNL-288A RCです!
フォトラより高い出力45Wを持ち、ライトパネルも18インチと大型で大型キットの撮影でも問題なし!
三脚まで付属してガンプラ撮影でバズりたいからYouTubeデビューして模型製作動画でひと稼ぎしてやりたいそこのアナタまでピッタリの逸品です。(いらんこと言うな)
早速レビューしていきましょう!
どんな写真が撮れるの?
まぁ皆さんレビューより気になるのは、これを使えばどんな写真が撮れるのかというところですね。先に作例をお見せしちゃいましょう。
先日ブログで公開したばかりのHGガンダムエアリアルはこのライトキットを使って撮影しました。
HGとは思えぬ質感で撮れていると思いませんか?
ライトを立てて作品を設置してカメラのシャッターを切るだけでこのクオリティで撮れるのは超お手軽です。
これまではストロボで試写しながら設定を追い込んでいましたがとても楽になりました。
ザクだって御覧の通り。塗装した色味もきっちり再現できています。
カメラにはホワイトバランスという色温度を調整する機能があり、ストロボ撮影の際はこの調整が微妙に難しいのですが、NEEWERのビデオライトは色温度が調整できるため撮影がとても楽です。
ビデオライトとストロボ(1灯天井バウンス)の撮影比較を見てみましょう。
ビデオライトの方がモデルのエッジがしっかりと立っていて色味も鮮やかに感じると思います。ストロボは設定できる最も明るい状態で撮っていますが少し光量が足りていませんね。
今回ストロボは1灯天井バウンスという一番お手軽な方法で撮っていますが、光の回り込みが制御できないので影になっている部分や全体的にのっぺりした感じが気になります。
ビデオライトは常時点灯しているためライトを動かして被写体への光の当たり方を制御できる点が最大のメリットです。
フィギュアなどを撮ってもとてもきれいです。元々ビデオライトは動画撮影や配信用途で人肌を綺麗に照らすためのものですから、フィギュアを美しく撮るにはもってこいです。
こちらの初音ミクはゲーセン散財時代に数百円のラッキーで取れたものですが、ライト使って撮るだけで高額な市販フィギュアのように見えますね。
バイク模型を撮影してみました。
うーん、こちらもメタリックの質感や光の当たり方が素晴らしいです。やっぱり写真で一番大事なのは光ですよ。
カーボンのパターンもしっかりと出ており抜群の立体感が楽しめます。
カーモデルも撮影。クラシックカーの滑らかなラインに移り込む光沢を見事に表現できています。
ビデオライトにはLEDのライトの球がブツブツと見えるものと、乳白色のパネルをつかってブツブツを見せないようにしているものの二種類があり、後者のほうが柔らかい光を作ることができ高級品です。
今回紹介しているNEEWERのビデオライトはもちろん後者です。
メリットは先ほども書いた柔らかな光を作れるという点と、もうひとつに「光沢面に移り込んでもLEDの球が見えない」というメリットがあります。
これはLEDの球が見えるタイプのライトで光沢面を撮影した例。
明らかにライトの球を感じれる照明は光沢面の撮影には向きません。そういう点でもパネル型のビデオライトは便利です。
上の写真は僕の作業机に置いてある山田照明のライトなのですが、古いものなので勘弁してください(笑)
ビデオライトは黒背景での物撮りにももちろん使用可能です。
こちらは東京マルイのデトニクス45。去年人気を博したアニメ「リコリス・リコイル」の主人公千束がカスタム品を使っていました。うちのサークルのキリオさんから「このご時世1家に1丁は銃いりますよ」と言われて買いました。ガス持ってないけど(笑)
作った作品をもうワンランク上に押し上げるライトキットです
ということでNEEWERビデオライトの作例を見て頂きましたがいかがでしょうか?
結構よくないですか?気になる方はぜひ製品をチェックしてみてください。
ビデオライトの使い方と撮影環境
続いてはこのライトの使用方法を解説しましょう!
設置方法
使用方法はとても簡単です。
まず上の写真を参考にテーブルの上に背景紙とライトをセットします。
背景紙は綺麗な模型を撮影するのに必須です。模型撮影には迷ったらグレーを選んでおきましょう。
MGのガンプラを撮影する場合は幅70cmくらいあると安心です。
僕はコチラのPVCバックペーパーを使用しています。(癖が強いので届いたら広げて何日か置いておきましょう)
背景紙を立てるにはスタンドが必要です。僕はコチラを使用。可もなく不可もなく。
ビデオライトは光量を確保するために被写体の色が白飛びしないギリギリに近づけて、やや前側から被写体に向かって斜めに配置するのが被写体も背景も美しく写すコツです。
ライトの当て方もコツがありますが、とりあえずは左右を同じ角度で配置してあげればOK。左のライトの照射でできた右側の影を消すように右側のライトを設置できれば完璧です。
また背景に当てた光は反射して逆光になり被写体をくっきりと浮かび上がらせてくれます。
この前に反射した光(逆光)をスチレンボードなどで作った自作レフ板を使って被写体に反射させればよりくっきりとした撮影が可能になりますのでお試しを。⇓
上のレフ板はデコパネというスチレンボードを滑らかに加工した白い板を使って作りました。
デコパネA3サイズのボードを真ん中で2分割して、間を白いテープで止めれば折りためて自立もさせられるコンパクトなレフ板が簡単に作れますよ!
ボードは光洋産業さんのものでホームセンターなどにも売っています。
テープはダイソーで売っている布テープ(白)でOK。
カメラの設定
今回はライトの紹介なのでカメラの設定は簡単に説明します。ライトがあればスマホでも綺麗に撮れますよ(スマホは広角レンズなので被写体のゆがみはでますが)。
設定はフルサイズミラーレスカメラの場合です。
- 設定:Aモード(絞り優先)
- F値:F16~
- シャッタースピード:オート(SS1/30以下になることもあるので三脚必須です)
- ISO:画質優先であればISO800以下くらいまでに抑えましょう
- WB:とりあえずオートで良い
F値はAPS-CでF11、マイクロフォーサーズでF8程度から始めましょう
ざくっとこんな感じ。正直カメラの設定だけで1記事書けるレベルの話なので、今回はこのくらいで(笑)。
ストロボ撮影と違い、マニュアル露出をしなくても絞り優先モードで撮れるのがビデオライトのありがたいところでもあります。シャッタースピードが落ちて手振れしやすいので三脚だけは使ってください。
あとはひたすら枚数を撮って設定を追い込んでいきましょう~!
ライトの力でバズりまくろう(笑)
というわけでNEEWERビデオライトを使えば模型撮影が快適でとてもカッコよくなったよというお話でした。
写真はPhoto(光)という英単語の通り光が全てです。作った作品に美しい光を当ててさらにカッコイイ作品の完成を目指しましょう。
ただ、作品を美しく見せる一番重要なテクニックは撮影でもなく光でもなく己の基本工作であることは忘れずに。
NEEWERのビデオライトをもっと知りたいあなたへ
ちょっと今回ライトの製品のレビューそのものが全然ないとお怒りの方に朗報です。
次のページから開封レビューと詳細レビューを写真たっぷりで紹介しますのでぜひ見ていってください(笑)。