カーモデルやバイク模型のレーシングモデルによく付属しているタイヤマーク(タイヤデカール)。
一般的な水転写デカール(スライドマーク)と貼り方が結構異なるのですが、組立説明書を読んでもイマイチ説明が分からない!という方は多いのではないでしょうか?
今回はそんなタイヤマークを美しく上手に貼る方法をご紹介!
タイヤマークが上手に貼れるとめちゃくちゃ気持ちいいです
タイヤマークの貼り方
まずホイールの塗装をすませてタイヤを装着しておきましょう
タイヤマーク自体はタイヤ単品の状態でも貼れなくはないですが、ホイールに装着した状態のほうがタイヤが変形せずに貼れるので作業がやりやすいです。
必要なら先にタイヤのパーティングラインを削るなどの工作を加えてから、塗装したホイールにはめ込んでおきましょう。
余談ですが今回のHowtoに使っているハセガワ ポルシェ 962Cのホイール塗装は地味にムズい笑
タイヤの汚れや油分を取る
タイヤはゴムでできているためホコリや汚れが付きやすいです。
タイヤマークを貼る前に水を含ませた布などでタイヤを拭いて汚れを取りましょう。
ちなみに僕は乾燥が早くて汚れを取る能力が高く、それでいてホイールの塗装を痛めにくいという理由で水星ホビーカラーうすめ液で拭き取り作業をしていますよ。
タイヤマークのカット
それではタイヤマークを用意しましょう。
タイヤマークは転写方法が水転写デカールと異なるので裏表逆に印刷されています。
一番上の半透明の紙は保護紙なので剥がしましょう。保護紙は後で使えるのでとっておくといいですよ。
保護紙を剥がしたら現れる面がノリ面です。触るとネチャっとしているはず。
ロゴの上にゴミやホコリが乗ってしまうとタイヤマークが浮いてしまうので注意してくださいね。またノリが溶けださないように作業は乾いた指で行いましょう。
ナイフやハサミを持ちてタイヤマークをカットします。
僕はいつもナイフですが、台紙が分厚くマークにそって丸く切るのは結構難しいので、慣れないうちはハサミを推奨。
デカールばさみなんかがあると安心です。
タイヤマークはそれほどシビアに切り出す必要はありませんが、余白が少ないほうが位置決めをしやすいので保護紙は結構攻めてカットしています。
タイヤマークを切り離したり余白を攻めるときは、最初に剥がした保護紙を使ってタイヤマークを押さえればノリ面にホコリがつきません。
マークの準備ができました。貼っていきましょう。
タイヤマークの貼り付け
台紙からマークを剥がす
カットしたマークの端っこをカッターなどで起こせば、ロゴの印刷された半透明用紙(マーク紙)と分離できます。
タイヤマークの貼り方や構造が良く分からない人が多いのはこの剥離作業が水転写デカールにはない作業だからだと思います。
水に浸ける前にこの部分が剥がれるなんて初見では分かりませんよね。文字だけの説明書じゃ伝わらん(笑)
さて完全に剥離しました。
台紙から剥がすときは指ではなくピンセットを使うと良いですよ。
写真のピンセットはgootの丸口ピンセットですが、先細りのものより物がつかみやすいのでキットの組み立てからデカール作業まで大活躍です。僕は模型ではほぼこのピンセットしか使っていません。300円ちょっとと激安なので1本持っておくといいですよ。
ひっくり返しました。ようやくPOTENZAのロゴが正しい向きで読めました(笑)
タイヤに貼り付けて位置決め
タイヤにマーク紙を貼り付け位置決めします。この状態でも少々粘着力があるので位置決めは簡単。
先ほど余白はシビアに切らなくて良いと書きましたが、余白を攻めているとロゴとタイヤが見やすくなるので位置決めがやりやすくなりますよ。
位置が決まったら指で軽く抑えて剥がれないようにしましょう。
タイヤマークの貼り付け
筆に水をたっぷり含ませてタイヤマークを濡らします。マーク紙全体をしっかり濡らすのがコツ。
組み立て説明書では水をつけた指でマーク紙を濡らすように書かれていたりしますが、筆で作業するほうがマークがズレにくく作業がやりやすいです。
筆はやや太めのものが良いでしょう。
濡れていないよりは濡れているほうが失敗しないので写真のようにしっかり水をつけるといいでしょう。
しばらく放置してからマーク紙を剥がす
水を含ませた後はしばらく放置してマークに水が染み込むのを待ちましょう。
放置時間はマークの古さやコンディション、水の温度などにもよりますが、一般的な水転写デカールが貼れるようになる時間と同程度と思っていればOKです。
マーク紙を剥がすときは上に持ち上げるので履く、水転写デカールと同じように横に滑らせると綺麗にできます。
浮いている部分を押さえる
マークのロゴが大きい場合はマークのフチが浮いていることがあります。
そんな時は筆をつかってタイヤのショルダーに馴染むように押させていきましょう。こんな時も綿棒より筆を使う方が作業がしやすいです。
ある程度筆で水が抜けたら指の腹を使ってマークをショルダーに馴染ませませす。
指は乾いた状態ではなく一回水に浸けて湿らせておきましょう。乾燥肌だとマークが貼りつく恐れがあります(笑)
指の腹でマークを押さえてマークを体温で温めてあげると強力に曲面に馴染んでくれます。
綿棒を使って水抜き
最後にマーク全体を綿棒で拭って水分を取れば貼り付け完了。
この時綿棒が乾いていると指の時と同じようにマークをひっかけてしまうことがあるので、軽く水に濡らしてから絞って使うと良いでしょう。
マークの貼り付け完了!
という訳でマーク貼れました。コツさえつかめば水転写デカールより簡単かと思います。
さーて反対側も貼りますよ。
ということでタイヤマークが貼れました。
つや消しトップコートしてあげるとタイヤマークの光沢を消すことができます
わかりやすいので別キットの写真を使わせて頂きますが、タイヤマークはつや消しコートをすることでマークの光沢や段差を目立たなくすることができます。
ゴムタイヤに色を塗るのははひび割れてしまうので難しいですが、つや消しコートなら大丈夫です。
ホイール部はマスキングするか、タイヤを変形させないようにそっと外して作業してくださいね。
上手にタイヤマークを貼ってカーモデルの魅力をアップさせよう!
ということでキットが完成しました。ハセガワの1/24フロムエーポルシェ962C(後期型)です。
フロムエーのデカールが貼りたかったから作っただけの割にはめちゃくちゃ組むのが大変だったハセガワの962Cです(笑)。まさか後期型に改造するために前期型のウィングを切り取れとか指示されるとは思わなんだw
バシッとタイヤマークが貼れたカーモデルは足元が引き締まってよいですね。
タイヤマークの位置は資料を確認してホイールスポークの角度と合わせてあげるとカッコよく仕上がります。
もし資料がない、マークの位置が分からないというときは、マークのロゴの中心がホイールエアバルブの中心と揃うようにはれば精悍に仕上がります。
上の写真だとPOTENZAのEのロゴがホイールのエアバルブ付近にあり、そこを中心にロゴが対称の扇形に広がっていて見た目良く貼れています。
タイヤマークを採用しているメーカーはタミヤ、ハセガワ(アオシマとフジミは使っていたかな…)などですが貼り方はどこのメーカーも基本的には一緒です。
バイク模型であっても貼り方は変わりません!
カーモデルのフィニッシュ作業としてはかなり楽しい作業なので、最後のとっておきとしてカッコよく貼ってくださいね。
ではでは。良いカーモデルライフを!
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