前回の記事ではカーモデルの窓にある黒枠を塗り分ける方法を紹介しました。
今回は前々回研ぎ出したボディの部分塗装や、ミラー、ライトといった小物パーツを仕上げてシャーシと合体、完成までもっていきます。
カーモデル製作Howto最後の製作記事です!
ボディの部分塗装
バイク模型の場合カウルは磨いておしまいなことが多いですが、カーモデルはそこから窓枠を塗装したりバンパーを塗り分けたりと追加の塗装があることがほとんどです。
せっかく磨いたボディにマスキングテープを貼ってはみ出さないように塗り分けるなんて何かの修行かよ!といつも思っています(笑)
窓枠の塗り分け
ボディの窓枠の塗り分けはすでに過去記事で解説済みなのでそちらをご参照ください。
上記記事にも書いていますが、こちらの記事でも1点アドバイスをすると、カーモデルの窓枠は主に樹脂製のピラーだったりゴムモール(ウェザーストリップ)だったりする部分を塗装します。
組み立て説明書では窓枠をセミグロスブラックでの塗り分けるよう指示されていることが多いですが、実車のピラーや窓枠はセミグロスブラックのような光沢感はありませんので、黒サフやつや消しブラックを使うのがおすすめです。
窓枠のツヤがあると途端におもちゃっぽくなってしまうので要注意です。
注:ピラーがピアノブラック(光沢ブラック)な車両も存在します。そういう時は光沢ブラック塗装で済ますのではなく、クリアーを吹いてまじめに研ぎだすのが一番カッコよく仕上がります(正直大変です)。
バンパーやエアロなどの樹脂部分の塗り分け
スポーツカーでは意外と多い前後バンパーやエアロのブラックアウト部分を塗装します。
こういう部分もセミグロスブラックの指示であることが多いですが、前述の窓枠と同じように光沢が強いとおもちゃ感が増してしまうのでツヤを控えめに塗装するのがおすすめです。
ただし、窓枠と違い大面積の塗装になることが多いので、あまりにつや消しがきついとそれはそれで安っぽく見えてしまうので、こういう部分は適度にツヤのある黒サフを使うのがおすすめです。窓枠とツヤ感を変えるとメリハリにもなります。
おすすめはガイアの黒サフです。
カーモデルをリアルにしたかったらとりあえずセミグロスブラックの部分を黒サフで塗るといいですよというのが僕の持論(笑)
塗り分け部のマスキング方法
窓枠のマスキング方法の記事でも書いていますが、バンパーの塗り分けを行う場合も一旦パネルラインをまたぐようにテープを貼ってから、パネルラインにそってナイフを入れてテープをカットするマスキング手法が綺麗に塗り分けられるのでおすすめです。
ボディの小物パーツの製作、塗装
意外にまだまだ仕上げる小物パーツが多いですが、一つずつこなしていきましょう。
窓(ウィンドウ)の黒枠塗装
こちらに関しては前回の記事を参考にしてください。
ワイパーなど外装小物の塗装
- 塗装色:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
ワイパーやその基部のパネルも組み立て説明書ではセミグロスブラック指示が多いですが、前述の通りおもちゃっぽくなるので黒サフやつや消しブラックの使用がおすすめです。
窓枠のブラックとパネルのブラックのツヤ感が違うとメリハリにもなるので見た目が良くなります。
ヘッドライトハウジングの塗装
ヘッドライトはメッキパーツですが、反射防止のブラックアウト部を再現するため黒く塗り分ける必要があります。
ライトの丸い部分はパンチコンパスを用いてマスキングテープを丸くくりぬくと簡単です。
奥まった複雑な部分はマスキングゾルを筆塗りしてマスクすると簡単でしょう。
- 塗装色:タミヤ エナメル ブラック エアブラシ塗装
マスキングができたら黒塗装します。ここではエナメル塗料を使いました。
エナメル塗料で塗っておけば、複雑なマスキングを失敗しても溶剤で拭き取って修正ができますし、下地のメッキも痛めにくいです。
メッキパーツには塗料が食いつきにくいので強くこすったりすると剥がれてしまいますが、ヘッドライトのハウジングは完成後にクリアーパーツでフタがされて触ることができなくなるので塗膜が弱くても問題ありません。
フロントウィンカーとテールランプの塗装
- オレンジ部:タミヤ エナメル クリアーオレンジ 筆塗り
- クリアーレッド部:タミヤ エナメル クリアーレッド 筆塗り
今回のキットはテールランプのレンズ部がクリアーレッドの成型色で出来ており塗装の必要がないのが嬉しいですが、フロントウィンカーランプやテールランプハウジングのブレーキランプなどは塗り分けが必要です。
小さいパーツなので塗装しやすいエナメル塗料を筆塗りしてサクッと仕上げちゃいましょう。
ドアハンドルの塗装
- 塗装色:ガイア クリアーブラック
ドアハンドルとボディサイドのZオーナメントのパーツはスモークで塗装しろとの指示になっていますが、スモークは重ね塗りをしても中々色が付きません…。
そんな時はガイアのクリアーブラックがおすすめです。薄く塗るとしっかりスモークに仕上がるのでランプのスモーク化やブラックメッキ調に仕上げるのも簡単です。
ホイールの塗装
- 塗装色:ガイア Exブラック
- トップコート:ガイア セミグロスクリアー
Z34ヘリテージエディションはブラック高輝度調の黒塗装が施されています。
ホイールはメッキされたパーツが入っていますので、ノーマルのZ34のようにシルバーホイールで組むことができるのもありがたいですね。
キットではこちらのホイールの塗装にガンメタルが指定されていますが、せっかくのメッキホイールなので少し工夫をしてみましょう。
Exブラックを少しシャバシャバ目に希釈して下地のメッキがわずかに透けるくらいにうっすらと塗ってあげるとバッチリ実車の高輝度調塗装風になってくれます。吹き加減のコントロールが少し難しいですが効果的なのでお試しあれ。
ブラックそのままだとちょっと安っぽいツヤになるので、セミグロスクリアーで整えて完成です。
次ページより最後の組み立て、仕上げに入ります
沢山塗った組んだをし続けたカーモデルもいよいよフィニッシュ。次ページから組立に入ってまいります!