Instagram、Twitterなので日々模型関連のPOSTをしていると、国内外の「プラモデル初心者です」という方からツールやテクニックついてコメントやDMを良く頂きます。
今でこそ全塗装モデラーになっていますが、僕も社会人になって模型を再開した時はガンプラの簡単フィニッシュばかりやっていました。
僕自身も今現在賃貸に住んでおりますので、塗装環境や模型環境の構築が大変なことは重々承知しております。
今回はそんな模型初心者の中でも「ガンプラビギナー」さんのステップアップやよりカッコいいガンプラを仕上げるのに便利なツールをご紹介します。
ちなみにこの写真は僕が出戻りモデラー簡単フィニッシュ時代に作成したものです。
丁寧につくってデカール貼ってスミ入れしてトップコートしただけ。撮影もiPhone6です。ガンプラはやっぱりこれくらい気軽に楽しみたいですよね!
ガンプラ超初心者の方
…というのはどのくらいのスキル!?
なんて議論がたまにSNSでもなされていますが、ここでは
- キットを説明書通り組み立てられる
- 模型専用の工具などはあまり揃えていない
- スミイレやトップコートは初めて!
- いつかはRGやMGなどハイエンドなガンプラも作りたい!
くらいの方としておきましょう。本当に初心者さんですね。
大丈夫です。これから楽しくステップアップしていきましょう^^v
オススメガンプラ製作道具「作る」編
まずは基本である「切る」「組む」などの「作る」に関してのオススメツールのご紹介。
タミヤ薄刃ニッパー:2500円前後
パーツをゲートから切り離すにあたり必須の道具がニッパーです。
ニッパーは模型製作の中でも最も利用頻度の高い道具ですので、模型用道具の中でも最も早く、それでいてそれなりに良いものを買って置くべきです。
僕のブログ中に「予算に合わせておすすめしたい模型用ニッパー3選」というとても良く読まれている記事があるのですが、その中でも一番人気なのがタミヤの薄刃ニッパー。
模型メーカーであるタミヤがプロデュースしているニッパーなので、細い刃先や開閉力などが模型には最適。
世の中にはもっと良いニッパーもありますが、その分耐久性や刃の強度が低いため扱いに苦労しがちです。
それに対してタミヤのニッパーは幅広いユーザーのことを考慮して切れ味と耐久性がベストバランスに仕上がっています。
いきなり普通のHGより高額なツール…と思われるかもしれませんが、200パーツあるガンプラにゲートが3つついているとして、各パーツを2度切りして処理するとなると、キットを2つも作ればカット一回のコストは1円以下。
その間とても快適な作業ができると思えば安い買い物ですよ(笑)初めて薄刃ニッパーを購入された方ならその切れ味の軽さとカット部の仕上がりの良さに驚くはずです!
タミヤ 薄刃ニッパー Amazonでも高評価レビュー連発!↓
手元に届いてすぐ使用しての感想です。
切れる。ゲート跡もほとんど残らないので、処理が楽。こんなに違うものなのか???
今まで800円くらいのニッパーを数年使い続けていたのですが、「切っているのではなく、ハサミつぶしている」ことに気がつきました。もう覚えていないけれど。。。。買った当時は「少しは切れ味」が良かったと思う。
改めて超老舗ブランド「田宮模型」のちゃんとした工具を使ってみて、その違いに驚きました。
プラモつくるうえで、工具類は大事。多少高額でも「評判の良い定番工具」は間違いないんだと思いました。ゲートが「切れる」ので、カット跡の処理が楽になって時短とストレスから解消されました。
OLFA アートナイフ:400円前後
模型界隈では定番のOLFAナイフです。
模型初心者の方ならカッターナイフを利用されている方も多いと思いますが、僕のオススメは断然アートナイフ。
ゲートの仕上げから、シール貼りの位置決め、ランナーが入っている袋を開けたりと大活躍(笑)
カッターからアートナイフに変えるメリットは…
- 刃の部分のガタがない
- 刃先の角度が鋭く細かい作業ができる
- 持ちやすいグリップ形状
等々…。
特に替え刃を支えるための構造上どうしてもガタのでるカッターに対して、ホルダーに替え刃を挟む方式のアートナイフは刃の剛性が高くガタやブレがないため大変作業しやすいです。
替え刃も付属していますが、一緒に予備を購入しておくことをオススメします。
「あ、切れ味落ちたかも」と思ったらすぐ新品にするのが、良いガンプラを作り早くステップアップするコツです(笑)
goot 精密ピンセット TS-13 丸口タイプ:300円
ガンプラにピンセットは必要ない!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あればシール貼りやパーツをつかんだりするのに大活躍です。
特に今回紹介してるgootのピンセットは先端が丸くなっており、尖っている普通のピンセットに比べてパーツやシールを傷つけません。
将来的にステップアップしてRGなどデカールの多いプラモデルを作る場合などにも大活躍しますよ!
OLFA カッターマット:800円~
こちらも刃物といえばコレ。OLFAのカッターマット。
シールを切ったりパーツを置いたり、マット上で作業する癖を付けるとパーツを無くしにくいもメリットなので実は初心者さんには早めにそろえることをオススメしたいツールです。
カッターマットは100均でも買えますが、A3~A0の大きいものはやはり専門メーカーのモノがおススメです。
このOLFAのマットはプロモデラーさんの使用率も高く性能はお墨付き!
OLFAのマットは良くあるグリーンのマットとは違い、独特なクリーム色と紺色の表裏ツートンとなっているので、スマホ等で写真を撮る時も色味が正しく出やすいのも利点。
ちょっとやってる感が出るのもイイ(笑)
ちなみに僕は取扱説明書を立てて背景代わりにして撮影することが多いです。コレは中々いいですよ。
サクッと撮ってSNSでシェアしましょう(笑)
サイズは色々選べますが、毎日片づけるならA4、作業スペースをしっかり確保するならA3、据え置きでずっと使うならA2がオススメです。
僕はA2の上にA4を置いて作業中。A4のほうで接着やパテ細工など汚れやすい作業を行っています。
オルファ(OLFA) カッターマットA4 (225x320x2mm) 134B
オルファ(OLFA) カッターマットA3 (320x450x2mm) 135B
オルファ(OLFA) カッターマットA2 (450x620x2mm) 159B
オススメガンプラ製作道具「仕上げる」編
先ほどの作る編に合わせて揃えてたい「仕上げる」編の道具をご紹介。
ガンダムマーカー流し込みスミ入れペンセット:1300円
ガンプラ初心者が最初のステップアップに行いたい改造第一位がスミ入れです。
スミ入れには様々なやり方がありますが、一番簡単な方法が専用のマーカーセットを使うこと。
こちらのスミイレマーカーセットはガンプラのスミ入れに最適な色を揃えていいますし、さらさらした濃度の液体がモールドに自動的に流し込まれるので、速く楽にスミ入れできます。
はみ出した所は消しペンでサクッと消せばOKのお手軽さ。
基本的に流したいパーツと色が近い色もしくはグレーを使用するのがおススメです。
ガンダムマーカー流し込みスミ入れペンセット Amazonレビュー↓
初心者にぴったりな商品です。
ちょんちょんと、溝に軽く叩き込むだけで全体に墨が広がるので失敗も少なく、無塗装の物でも違った味が出ます。
パーツごとに色分けができるのも良いです。
墨が乾いたらはみ出た部分を消ゴムで消すだけで綺麗な墨入れが出来ます。
メラミンスポンジ:350円
普通のご家庭用メラミンスポンジです。
メラミンスポンジって何に使うの?と思われる方も多いと思いますが、下記の用途で使えます。
- パーツのツヤ消し仕上げ
- はみ出したスミイレのふき取り
- スポンジチッピングなどの汚し作業
などなど…
一番最後のスポンジチッピングは中級者向けの技ですが、最初の2つは初心者向けの用途です。
メラミンスポンジでパーツを磨くとパーツのツヤがまるでトップコートをしたように消えます!
これはメラミンスポンジの中の粒子がパーツに細かい傷を付け光の反射を抑えるためです。その機能を利用すればパーツのツヤ消し仕上げの他、はみ出たスミ入れを削って消すことができるんですよ!
メラミンスポンジは色々ありますが、安い普通のものでオススメ。下のメラミンスポンジは模型に使いやすいキューブタイプで30個も入っているので長く使えます。
上のガンダムマーカースミイレセットと併用してもらえば、初心者の方でも本格的なガンプラ製作が気軽に楽しめます!
お気軽ツールでお気楽ガンプラを楽しもう!
工具紹介系のブログではやたらと数多くのツールを紹介されていることが多く、逆に初心者さんは迷ってしまうことがあると思い今回は価格と使い勝手のバランスを考慮した厳選の一品を紹介してみました。
最初のうちはガンプラを作るのが楽しく、道具をそろえるためのお金も惜しいところですが、ここはグッと我慢して一ついいものを揃えてみてはいかかでしょうか?
こちらのRG ガンダム Mk-2は今回紹介した道具で製作したものです。
簡単フィニッシュの一番いいところはポージングをぐりぐり楽しめるところ!
全塗装では気を使ってしまいますが、簡単フィニッシュならお悩み不要!
丁寧に作ってあげれば道具もガンプラもあなたに答えてくれるはずですよ!