ここ数年の間に模型ツールは凄まじい進化を遂げました。
そのおかげで時間がなくてもクオリティの高い作品をより手軽に作れるようになっています。
ただ逆に
「これからプラモデルを始めよう!」とか
「もう少しステップアップしたいなぁ。」
という方には、選択肢が多すぎるのも事実。
今回はそんな星の数ほどある模型ツールの中から、模型作製の命ともいえる工具「ニッパー」をご紹介。
良い模型用ニッパーは良い作品に直結しますよ!!
ニッパーは一番お金をかけて良い工具です
模型製作ツールの中で最もお金をかけるべき工具はニッパーです。
正直断言しても良いです。
特にガンプラの簡単フィニッシュや素組みを行う方ほど切れ味のよい(=切断面が綺麗に仕上がる)ニッパーが向いています。
良いニッパーを使うだけで良いことがたくさんあります。
- 切断面がキレイに仕上がる
- 手が疲れにくい
- 製作時間を大幅に短縮できる
順を追って説明しましょう!
切断面が綺麗に仕上がる
これは非常に大事です。
切断面が綺麗に仕上がるということは、次の工程でナイフを使ってゲートを綺麗にする作業や、ヤスリがけ作業が大変楽になります。
また良いニッパーほど切断面が白化しません。
たとえばガンプラの赤いつま先パーツや胴体の青いパーツ。
ニッパーでカットしたら切断面が白くなってしまった…なんて方は多いんじゃないでしょうか?
良いニッパーはキレイに切れて白化も起きにくい!
手が疲れにくい
良いニッパーほどカットの際に力を必要としません。
良い包丁がスッと切れるのと同じ原理です。
安いニッパーはカットの際に衝撃が来ますが、良いニッパーはプチンと切れるような感触です。
良いニッパーほど刃物としての特性が優れており、カット作業に力を必要としません。
この気持ちイイ感触を味わうともう元には戻れません(笑)
製作時間を大幅に短縮できる
これは時間のない僕らのようなサラリーマンモデラーには大変助かります。
質の低いニッパーだと
ランナーから切り離し→仕上げのカット(二度切り)→ナイフによる処理→ヤスリがけ
となりますが
良いニッパーだと
ランナーから切り離し→仕上げのカット(二度切り)→ヤスリがけ
と一工程削減できます。
ナイフを使う処理は意外と時間がかかり丁寧にやると10秒ほど。
ガンプラ1キットの部品点数が150点として、部品ひとつに付きゲートが3つあるとすれば450ゲートです。
450×10秒=4500秒。75分も短縮できます。MGだと300点ほどありますから、150分も短縮できちゃいますよ。
趣味はじっくりやってこそ…と思われるかもしれませんが、単純作業の時間は削減して、その分キットの作り込みや塗装仕上げに当てられるほうが嬉しいですよね!
予算に合わせておすすめしたい模型用ニッパー3選
それでは本題のおすすめニッパー紹介に入ります。
しかしいくら良いものを…とはいっても人によってかけられる予算は様々だと思います。
僕も最初は高い工具は買えませんでした(笑)
なので今回はコスパ重視、バランス重視、性能重視の3種類の予算に合わせてオススメいたします!
全部僕が購入して使用したことのあるニッパーですのでレビューも本物ですよ!
予算~1000円前後:ゴッドハンド ケロロニッパー
いきなり冗談みたいな名前とパッケージのニッパーですし、すごく安いのですがあなどってはいけません。
入門用には十分すぎる性能です。1000円払ってホームセンターのニッパー買うくらいならこちらをオススメ。1000円台のニッパーではトップクラスにゲート跡がキレイに仕上がります。
ゴッドハンドは模型工具専門の会社ですので使いやすさは折り紙付き。
さらに初心者向けに耐久性も重視してある点もグッドです。
可愛いパッケージと見た目なので模型に興味があるお子様に持たせる初めての工具としてもベストです!
楽しく作ってもらうためにも、ぜひお子様には本物を味合わせてあげましょう!
ちなみに大人の僕はプラ棒やいらないランナー処理に気兼ねなく使える高耐久ニッパーとして活躍させております(笑)
これからプラモデルを始めたい初心者から、破損を気にせず安心して太いプラ材を切断したい方までオススメの一本です。
- 切れ味 (価格的を考えると良い)
- 耐久性 (価格を以上の頑丈さ)
- コスパ (コスパの鬼)
予算2000円前後:タミヤ 薄刃ニッパー
プラモからツールまでなんでもござれの我らがタミヤのベストセラーニッパーです。
ステップアップに最適なニッパーとしてオススメするベテランも多く、薄刃ならではの切れ味のよさでゲートカットからプラ材のカットまでこなせます。
タミヤの工具はプロモデラーから今日始めた初心者さんまで幅広いユーザー層を想定しているので切れ味も良ければ耐久性にも優れている化け物工具です。
少し硬いクリアーパーツや太めのプラ棒なども安心して切れます。
良く売れており、良いニッパーといえば真っ先に名前が挙がってくる製品でもあります。
ぶっちゃけコレ買っておけば何でも作れます
- 切れ味 (良いです)
- 耐久性 (良いです)
- コスパ (超おすすめです)
予算~5000円前後:ゴッドハンド アルティメットニッパー
最後はこちら。
誕生してからすぐに模型界で話題になり、その切れ味からまさに「アルティメット」と呼ばれた最強のニッパーです。
僕も愛用しており、もうこれ無しに模型は作れません(笑)
ニッパーの片面をカット刃、片面をまな板刃とすることでまるで高級包丁で切っているような切れ味。切った時の音がこれまでのニッパーが「バチン!」だとすると、アルティメットニッパーは「プチン」という感触です。病みつきです。
刃面が平らなので部品に密着させてカットすれば、ほとんどゲートが残らず、白化も最小限でカットできます。
正直かなりお値段はしますが、本記事の最初に書いた時短効果を考えれば費用対効果は抜群。
買って損することはまずないと思います。
あえて欠点を述べると、ゲートカット専門のため一般的なスチロール樹脂だとφ3まで、クリアーパーツは硬いのでφ1mmまでしか対応できないことと、あまりに薄い刃先のため扱いがデリケートなことが挙げられます。(こじったりねじったりする動作はNGです)
僕は現在アルティメットニッパーをメインに、ざっくりとした切断、加工用にタミヤの薄刃ニッパーを使用しています。
- 切れ味 (心の中では7ツ星くらい)
- 耐久性 (こじるの厳禁)
- コスパ (性能を考えると高コスパ)
それでもアルティメットニッパーの耐久性が不安なモデラーさん向けに、アルティメットニッパーを壊さず使うHowtoを記事にまとめました。ぜひ読んでみてくださいね。
良い模型ツールは製作を楽しくしてくれます。
以上、予算に合わせた3選でした。
良い模型ツールは製作を楽しく、綺麗に作らせてくれませす。
ツールを揃えるのも模型の醍醐味。良いツールで楽しく模型を作ってくださいね。
ちなみに本ブログおよび、twitter、instagramでかずが公開している作品はすべてアルティメットニッパーさんの力によって生み出されておりますよ!
SNSでも仲良くしてください!
ではでは!