前回の投稿で車体も完成し、カッコイイパニガーレのシルエットが拝めるようになりました。
今回は外装を仕上げて完成させます!
カウルの仮組み
カウルを仮組みしてみました。
白いパニガーレもいいですね。
ネットで調べてたところパールホワイトのカスタムペイントなども見かけました。
カウルに隙間ができる問題
カウルを組んで分かったのですが、フロントとサイドカウルの接合部に少し目立つ隙間が開いてしまいます。
調べてみるとパニガーレで同様の問題を抱えている方は多いようで、僕も同じ状態になってしまいました…
そういうのを確認するための仮組みなんですが、どうも見落としていたようです。
この問題ですが、後日2台目のパニガーレを組んでいた時に気づいたのですが、モノコックに接着するヘッドライト取り付けパーツ(部品番号:B38)が起因のようです。
これは接着剤を使わないマスキングテープ仮組みでは分かりませんね…。
Twitterで解決方法をつぶやいていますので、下記をご覧になってください。(車体を組んでしまってからは修正できませんが)
仮組み中〜。
パニガーレのアッパーとサイドカウルに隙間が開いちゃう方はB38の接着角度が上向きすぎるのが原因です💦
B38はプラセメントで固定して、まだ動くうちにカウルを組んで角度決めればバッチリです👍 pic.twitter.com/GCv8JejvSN— かず@六等星 次はKCF! (@rx930_kazu) 2018年1月16日
カウルの塗装
それではカウルの塗装に入っていきます。
仕上がりを決める大事な工程です!
カウルの準備
カウルは全体を#800~#1000のペーパーで慣らしパーティングラインの処理と足付けをおこないます。
キレイに処理ができたら各カウルを超音波洗浄機にて洗浄し、ゴミやホコリを取り除きます。
容量が大きくプラモ洗浄にピッタリなのに安い超音波洗浄機がありますので1個持っておくと便利ですよ。
それでは塗装
まずサフ吹きですが、細かい傷を埋めて平滑な面にするためにグレーサフを吹きたいトコロですが、下地をグレーに染めると、上塗りのレッドがくすんでしまいます。(レッドは下地の影響を受けやすいのです)
そこでくすみ対策の為、ガイアのサーフェイサーEVOグレーにガイアのブライトレッドを混ぜ、ピンクサフを作りました。
ピンクサフにすれば傷埋め効果はグレーサフのままで、上塗りのレッドがくすむのも抑えられます。
- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ホワイト + ガイア ブライトレッド
- 塗装色:ガイア ブライトレッド
ピンクサフが乾燥したら上塗り塗料のガイアカラーブライトレッドを塗装していきます。
後でクリアーコートするのであまり表面の質感は神経質にならなくて良いですが、エアブラシの開度も圧も少し高めで満遍なく塗装し、なるべく平滑な塗装面を目指しました。
大面積のカウルを塗装する際はホコリとの勝負です
塗装前にパーツ表面をエアーで飛ばすだけでなく、タミヤの除電ブラシを用いて静電気を除いておけば、より失敗しにくくなりますよ。
ただどうしてもホコリが付いてしまうこともあります。
そんな場合はあせらず乾燥をまってからラプロスの#6000くらいで表面をやさしくなでててホコリを取り、再度レッドを塗装すればOKです。
塗装完了
塗装し終えました。
車体に合わせてみました。すこし濃い目の赤に仕上がっている気もしますが中々カッコ良く塗れたなあ、と自己満足(笑)
続いてデカール貼りと研ぎ出しに入ります。
デカールの貼り付け
塗装を良く乾燥させたら(と言ってもラッカーなら数時間で完全乾燥しますが)、デカールを貼っていきます。
バイク模型の難しさにデカール貼りが上げられますが、パニガーレは小さめのロゴがほとんどですので難易度はそれほど高くありません。
ご丁寧にサイドカウルのリベット(黒)やアッパーカウルのリベット(銀)もデカールが付いてきますが、これらのデカールは余白が邪魔で貼りにくいだけでなく、貼り付け後にトップコートすると変なツヤ感が出たり、デカールの厚みでリアル感を損なったりしますので貼らずに塗り分けたほうがよいと思います。
貼りました。
デカール貼りにはMrホビーのマークセッターを使ったくらいで、あとは水と綿棒だけでキレイに貼れました。
デカールはカルトグラフ製ではありませんが、薄くて貼りやすく、クリアーコートもしやすいと思います。
デカールを貼ったら中の水分を完璧に飛ばすため、1日~2日程度乾燥させたほうが安心です。(クリアーコート後に水分が残っていると浮いたり剥がれたりします)
クリアーコート
ガイアカラーのExクリアーを濃い目(原液の状態にもよりますが2倍程度)に薄め、クリアーコートします。
僕はずっとナスカのプロユースシンナーを塗料の希釈に使っているのですが、これは乾燥が非常に速く時間のかかるクリアーコートの乾燥時間が短縮できるのでおすすめです。
最初は砂吹き(エアブラシを遠くから吹きつけ、塗料が部品に付着するまである程度乾燥させる塗り方)でデカールを濡らしすぎないように吹き付けます。
乾燥したらいよいよ本番。
ブラシの圧も高めでパーツがヒタヒタになるようにたっぷりとクリアーを吹いていきます。
一度吹くと1時間以上乾燥させ、しっかりと肉厚な塗膜を作ってから2回、3回と吹き付けます。
本塗りで塗膜が結構厚くなるのでしっかりと乾燥させます。
クリアーの乾燥時間に関しては意見が分かれますが、ガイアのExクリアーは乾燥が速いので個人的にはドライブースに入れて24~72時間程度(気分による)乾燥で研ぎ出ししてOKとしています。
カウル裏側の塗装
カウルの裏側は黒色で塗装します。
- タミヤ エナメル フラットブラック エアブラシ塗装
いつもエナメルのフラットブラックをエアブラシで吹いています。
エナメルのフラットブラックだとはみ出した部分は綿棒で吹きとって調整できますし、表面に塗装が回り込んでも、後工程のコンパウンドがけでキレイになくなりますので楽チンです。
そのためいつもマスキングもせずにはみ出しも気にせず裏側をガーっと塗っています。
研ぎ出し
クリアー塗装をしっかり乾燥させたら研ぎ出しに入ります。
デカールの段差消し
デカールの段差をヤスリで消していきます。
今の状態は下記写真の右上です。
デカール部がぽこっとしていますよね。
この部分をタミヤのフィニッシングペーパーの#1500と#2000番で削り、段差を取っていきます。
#1500のペーパーでデカールとクリアーの境目を削り、#2000で平滑に仕上げる感じです。
削る時は力を入れず慎重に!
コンパウンドがけ
コンパウンドとしては超定番のタミヤコンパウンドを使用しました。
粗目、細目、仕上目とじっくり施工していきます。
コンパウンドをかける際は、番手を上げるごとに歯ブラシ等でパーツを洗浄し、コンパウンドクロスも違うものにします。
前の番手のコンパウンドや洗浄の水分がパーツ表面やクロスに残っていると、次のコンパウンドをかけても傷が消えません。
コンパウンドクロスはタミヤのコンパウンドと色が揃えあって分かりやすいタミヤのクロスがオススメです。
施工完了
施工が完了しました。
左上の荒っぽい表面から右下のつややかな表面まで変化しました。
コンパウンドでここまで変わります。一度コンパウンドやると病みつきになりますよ。
最終仕上げ
いよいよフィニッシュです。
リベットの塗装
サイドカウルの黒リベットとアッパーカウルの銀リベットを塗ります。
- 黒リベット:タミヤ エナメル フラットブラック 筆塗り
- 銀リベット:タミヤ エナメル クロームシルバー 筆塗り
それぞれエナメルのフラットブラックとクロームシルバーを使い、面相筆でちょんっと一発で決めましょう(笑)
筆に塗料を多めに含ませると表面張力で勝手に丸くなるので上手くいきます。
モデリングワックス
最後にタミヤのモデリングワックスを施工します。
モデリングワックスはプラモにしっとりとしたツヤを与えると同時に、ホコリ等もつきにくくする効果が付与されるので、施工しておくと良いですよ。
良いにおいがするのもGoodです。
やっと完成…
というワケでカウルを取り付けていよいよ完成です!
完成レビューはこちら!
写真たっぷりでキットの魅力をご紹介!