前回の記事でエールストライクガンダムの仮組と基本工作のスジボリ彫り直しや表面処理を行いました。
今回もコツコツと作業を重ねて、地道にストライクをカッコよくしていきましょう。
今回は塗装派必見の後ハメ加工をご紹介!
後ハメ加工をします
後ハメ加工とは…
後ハメ加工とは合わせ目を消す前に組まないといけないパーツを分割、形状修正することで、合わせ目消しや塗装を行った後でも組み込めるようにする加工のことです。
この加工をすることで塗り分け時のマスキングを減らしたり、パーツの塗装そのものをしやすくすることができます。
エールストライクガンダムでも後ハメが有効に機能する箇所があるので早速紹介していきます。
脚部の後ハメ
全塗装派ならストライクガンダムのスネパーツはぜひ後ハメ加工をしておきたい部分。
上記の写真の通りキットはヒザ部のグレーとスネ横のグレーを一体パーツとしているため、白いスネパーツの合わせ目を処理する場合、グレーのパーツを挟んで作業しなければなりません。
ここは下記の写真のようにグレーのパーツを加工すれば後ハメ可能です。
ピンや出っ張り部はニッパーでプチプチと切れば簡単に加工できます。
スネパーツを2分割にカットする時はエッチングノコを使うと簡単です。
ハセガワのエッチングノコなら安く導入できると思いますので、一つ持っておくと便利かと思います。
加工ができたら下の写真のように分割したパーツを上下から差し込んでみましょう。
パチッと後から組み込むことができるはずです。
構造上ガタも出にくいので気持ちいい後ハメが楽しめる部分ですね(笑)
このように本来挟み込まれるパーツなどを加工し、後から組み込めるようにして塗装を楽にする加工が後ハメです。
上の写真は右が加工済みで左が未加工なのですが、全然違いが分からないと思います。
後ハメは基本的に外観を変えないように加工するのが腕の見せ所なんですが、本当に加工しているか分からないようにできたらやっぱり嬉しいです(笑)
後ハメ加工部は塗装後の組み立て時に接着して固定しましょう
頭部の後ハメ
頭部の後ハメは合わせ目の出やすいHGクラスのガンプラでは必須加工で、キットによって様々なアプローチがあります。
キットはフェイスの赤いパーツ(B1-5)を頭部パーツ(A31)に差し込む構造となっていますが、これでは頭部パーツの合わせ目を消してからフェイスパーツを組めず塗装で苦労します。
後ハメせずに合わせ目処理する場合は先にフェイスを塗ってから組み立てマスキングして頭部を塗るしかありません
ここは下記の写真のように後ハメ加工して塗装後にくみたてられるようにしました。
クマドリパーツ(B1-5)の平たい取り付けピンをニッパーでカットし、カットしたパーツは頭部パーツ側に埋め込んでしまいます。
残ったクマドリパーツはフェイスパーツが奥の方に行き過ぎないようにプラ板を貼り付けて厚みを増やします。
取り付けはこのように下からおこないます。
そのまま組むとフェイスパーツA4が頭部の頬当て部と干渉するのでヤスリで少しずつ削ってはめ込めるようにしていきます。
ヘルメット側も削り込みスムーズにはめ込めるように調整しましょう。
これで頭部も後ハメ完了。安心して塗装に望めます。
ちなみにこの後ハメは塗装後の組み立ててで接着が必須です。
HGCEストライクガンダムは近代のガンダムタイプの中では比較的手間のかかる後ハメ加工でした。
ここ最近のガンプラならプラ板を使用せずとも後ハメ加工できることがほとんどです。
ストライカーパックの後ハメ
ストライカーパックのブースターの羽は挟み込みとなっているので、塗装を楽にする場合は後ハメしておくべきです。
ここは羽パーツの取り付けリブをカットしてあげば後ハメ可能です。
ただ塗装は楽になってもパーツの接着が少し難しいので、自信のない方はマスキングしたほうが早いかもしれません(笑)
改造をします
改造するといっても今回は基本工作だけで戦うので大したことはしません(笑)
ブレードアンテナのシャープ化
HGのガンプラでは定番中の定番ですよね。
ヤスリを使ってビッシビシにシャープ化しました。
ここまで追い込むには柔らかめのヤスリでないとできません。僕はヤスリスティックソフトの#600と800を使用して加工しています。
加工前後の比較画像がこちら。
全く印象が変わったと思います。
特に黄色いブレードアンテナの削り込みは効果抜群。
黄色いアンテナが上手く削れないとフライドポテトのようになってしまいカッコ悪くなってしまうので慎重に削りましょう。
この加工をtweetで紹介したところサムネが美しく合体して超ロングアンテナになってしまったというどうでもいい話。
シャープ化加工は大変おすすめです。ガンプラを改造するならまずここから始めましょう。
各部のシャープ化
HG特有の丸みのある部分を尖らすことでワンスケール上の完成度を目指します。
例えば上記のヒザ装甲のようなパーツは大体安全対策で丸まっているので、そういう箇所をシャープにするだけでカッコよくなります。
ここは瞬間カラーパテを盛り付けて整形してあげれば簡単にシャープ化が可能です。
瞬間カラーパテの硬化には硬化促進剤が必須なのでプライマーも用意しておいてください。
ちょっとの積み重ねですが、HGはこういうところを弄るとカッコよくなりますよ。
同じようにストライカーパックの羽先なども瞬間カラーパテでシャープ化できるポイントです。
キットを観察してシャープ化ポイントを見つけましょう!
手首の改造
HGがどれだけ進化しても手首はあの穴あき手首です…。
社外パーツも沢山ありますが、ここは前組んだガンプラのパーツを流用して手首を用意することに。
昔簡単フィニッシュで作ったRGエクシアから可動手首を奪い取り加工して使用しました。
手首のスジボリはあえてシンプルにしてHGのデザイン感に合わせに行くスタイル。ディティールを盛りはしても削るタイプのモデラーは最近みかけませんね(笑)
手首のボールジョイント径がHGより小さかったので、瞬間カラーパテを盛り付け大きくしてHGの関節にはめ込めるようにしています。
瞬間カラーパテは簡単な延長工作などにも使えて便利ですよ。
こうしてあえてシンプルに加工し直した手首ができあがりました。
ビームライフルの処理
いつもモナカな武器…ちゃんと合わせ目を処理する必要がありますが、これがめっちゃむずかしい。
ここはひたすらに丁寧にヤスリ掛けして合わせ目を処理するのみ。
僕は合わせ目処理にも瞬間カラーパテを使う派ですが、武装のような複雑な部分には速乾流し込み接着剤でムニュ着するほうが削りやすくて良いと思います。
平面が多い合わせ目を処理する時はヤスリスティックソフトのほかにやすりの親父という研磨スティックを使っています。
絶妙な柔らかさで合わせ目処理が可能です。
後ハメ&加工完了!
コレにて作業完了!
記事ですべて紹介してはいないですが、下記の工作を行っています。
キットをただ素組みするだけでも完成度アップのためにやれる工作はたくさんあります。
基本的には各部の整面と既存のスジボリ再処理が中心となっています。
こういう工作はSNSなどで公開される写真では見落とされがち…だからこそ地道に頑張る。
塗装してカッコよく仕上げていきましょう!
次回は塗装と仕上げ編
次回はキットの塗装と仕上げをおこない完成させます!