前回の投稿で内装が完成しました。
アンダーパネルはまだ塗装や仕上げをしていませんが、今回ボディメイクに当たり仮組が必要なので先に取り付けてあります。
では、さっそく進めていきましょう。
ボディの仮組
パーツの切り出し
とりあえずボディパーツをゲートから切り離しヤスリをかけて表目処理します。
さすがビッグスケール、カーモデルとしては破格のパーツ分割数です。
塗装漏れがあると(特にオリジナル調色した場合)後で大変面倒なことになりますので、説明書を良く見てパーツをカットしておきましょう。
カットしたパーツはヤスリで表面処理していきますが、ポルシェらしいなだらかな曲面にメリハリの利いたエッジは気を使ってヤスリ掛けしないと仕上がりが甘くなってしまいます。
僕はタミヤのスポンジヤスリを使ってパーティングラインやヒケ処理をしておきました↓
このスポンジヤスリは適度なコシと厚みがあってカーモデルの曲面がキレイに処理できますよ。
その後タミヤのスポンジヤスリ#1000 → ラプロス2400で仕上げてフィニッシュ。
スジボリの処理
キットのボディほぼ実車通りにパーツ分割されていますが、一部はパネルライン(スジボリ)処理されています。
ここはラインチゼルをつかって深く彫り直します。
クリアーコート等で塗膜が重なりがちなカーモデルは、パネルラインを深く彫り直さずに塗装するとボディのシャープさが失われてしまいます。
特にビッグスケール場合のスジボリ部分が浅いと正しくパーツが分割されている部分との差が余計に目立ってしまいますのでスジボリ彫り直しは必須ですね。
彫りなおす際は限りなく深く、照明にスジボリを当てると光が透けるくらいまで彫っておくと、まるで別パーツのように仕上がります。
ラインチゼルは0.2mmを使用しました。0.2mm×12=2.2mmなので、大体実車のバンパーの分割ラインと良い感じに合うでしょう。
パーツの抜きの都合上、パネルラインはボディの表面にしかないことが多いので、サイドの部分までスジボリを追加しておきます。
1/24スケールでもバンパーのスジボリがタイヤハウス側まで抜かれていることはほぼありませんので追加します。
この作業は意外と見た目に効果的で、モデラー目線で「わかってるな」と思わせる加工なのでオススメですよ。
良く考えられている分割
パーツの精度はもちろん良いですし、歪みもないので不安になるような箇所はありません。
良く考えられているな、と思ったのはフロントのホイールハウス部とサイドシルを取り付けるところ。
ただの丸穴に入れるだけなのですが、少しテンションをかけてあげないと届きません。こうやってボディ全体を引っ張った位置で初めて精度が出るようになっているので、ボディが少々歪んでいても綺麗に仕上がるのでしょうね。
そんな感じで仮組が完了。特に問題らしい問題はなかったので後は勢いで行くしかないですね(笑)
ボディの塗装
サフ吹きと細かい修正
ラプロス2400(サンドペーパー1000番相当)まで磨いていますが、小傷の確認&傷埋めを兼ねてグレーサフを吹きます。
- ガイア サーフェイサー EVO
サフを軽く吹いたらパーツどうしを合わせて改めて合いをチェックします。
手前の深くえぐれているラジエター開口部がアッパーとサイドパネルでごくわずかに段差があったためヤスリを当てて段差がないようにしておきました。
こちらはホイールハウスの部分のプレスライン(上の写真の塗装が削られている場所)をサイドパネルとアッパーパネルで均一にするためにパーツを合わせてからヤスリをかけて微調整しています。
特にピンクの〇部分はパーツどうしの段差が出やすいので入念に調整してください。
こちらはロールバー(のカバー)。手前の白いパーツは内側が結構ヒケているので黒瞬着を盛って表面処理しておきました。
このパーツを合わせると小さな隙間が見えることが判明。
この部分はルーフパネルを固定するマグネットシートを入れるスペースを確保するため、パーツが薄くなっているせいかキレイに抜けなかったようですね。
ここも黒瞬着を盛って穴を埋めておきました。この時は黒瞬着しかなかったのですが最近なら瞬間カラーパテの方が気泡ができにくくおススメです。
これは先ほども書いたルーフパネルです。ロールバーの中に入ったマグネットシートに固定できるように、薄い鉄板を入れるようになっています。
構造上組み立てるとこの鉄板が見えてしまうので、先に接着してからボディ塗装をしたほうが良いです。
この鉄板はエッチング板を2枚重ねて瞬着で貼るのですが、キレイに貼るのが地味に難しいうえ瞬着だとセットタイムが短くやり直しがききません。
そんな時は上の写真のようにあらかじめ開いている2穴に竹串を差し込んでから瞬着を塗布し、その竹串をガイドに貼り合わせてあげれば確実にずれずに接着できますよ。
納得いくまで微調整をしたら全体をグレーサフで染め上げます。
乾燥機で乾燥させたら、Mr.ラプロス#4000で塗装面を磨き、サフ特有のザラツキを取っておきます。
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ボディの塗装
ではいよいよボディの塗装です。
塗装はイエローにします!
鮮やかなイエロー!スーパーカーといえばイエローですよね!(そうか?)
ケレン味あふれる鮮やかなイエローにするためにキャラクターモデル系のカラーを中心に調色しました。
ガンダムカラー MSイエロー + ガイア サンシャインイエロー + 純色イエロー +マイルドオレンジ
どうみてもガンプラ系の調色にしか見えませんが(笑)鮮やかなボディカラーはキャラクターモデルに通じるところもあるのでむしろぴったりかと思います。
ある程度MSイエローとマイルドオレンジで欲しい感じに色に近づけた後、サンシャインイエローで塗料をかさ増し(笑)、最後は純色イエローをガンガン足して鮮やかにしていきます。
クレオスのMr.スペアボトル 特大(80ml)に並々希釈済み塗料を製作しましたが、イエローは本当に発色がツライ塗料なので、80mlでもギリギリでした。イエローを塗る方は100ml以上調色されるのがおススメです
下塗りをします
グレーサフの上にイエローはまずキレイに発色しないので、一度グレーサフの上に白サフに適当なイエローを混ぜた「卵色」を作って塗装し下地にしておきます。(写真撮ってませんでしたスミマセン)
ボディを塗装します!
セオリー通り最初にパネルラインや回り込みにくいカウル裏のフチなどを塗装した後、エアブラシを解放気味に一気塗りします。
サイズが大きいため塗装ブースの喚起が追い付きません…家庭持ちなら家からつまみ出されるレベルでミストが舞うので家族に怒られないように作業してください(笑)
ホコリが付いたら焦らず一度乾燥させ、その後ホコリをラプロス4000で削り再塗装。納得いくまで仕上げます。
エアブラシは0.3mmを使用。設定圧は0.1Mpaでブラシの絞りはかなり解放気味、そして遠目から吹くとキレイに塗れます。
塗装出来たら一度パーツをボディに乗せて色味のズレがないか確認します。
パーツの端のほうは意外と塗料が乗らないので、色味が薄く仕上がることが多いです。
組み立ててみるとパーツとパーツの境目が全然違う色だった…なんてこともありますので、塗装後はパーツどうしをしっかり合わせて確認しておきましょう。
また右利きの場合パーツの左側が塗り薄になることも多いので満遍なく塗ってください。
一見キレイに塗れていても1日しっかり乾燥させたら色味が変わって不揃いになったなんてこともありますので注意してください。(塗料の攪拌が甘かったり蛍光カラーを多く混ぜるとなりやすいです)
パーツが大きいため、塗装後にホコリが付着しやすいです。
部屋の湿度を50%前後に保つなどしてホコリが舞いすぎない環境を作ったり、下のような乾燥器を使ってボディを保護してあげるのがおススメです。
そんなこんなでやっと全体の形が見えてきました。
次回は引き続きボディの細かい部分を仕上げていきますよ!