年間10~15個も模型を作っていれば、それはもう置き場がありません(笑)
今まではニトリのカラーボックスに作品を置いていたのですが、背も低くて自分の目線と作品の高さも合いませんし、せっかく作った作品はちゃんと見れるようにしたいものです。
というワケで買いました。JAJANのフィギュアラック。
この手の展示ケースの中では結構高額な部類なのですが、高さは180cmとネットショッピングで買える展示ラックとしてはかなり背が高いので、収納容量を考えるとコスパは結構良い方の部類だと思います。
一般消費者向けに販売されている展示ケースとしてはとても大きいサイズです!
フィギュアラックは現在「サード」まで改良が進んでおり、僕が買ったのも三代目の「サード」です。
今回はこのフィギュアラックをレビューしたいと思います。
JAJAN フィギュア ラックは日本の充英アートさんの製品です
後で調べたのですがJAJANブランドを取り扱う充英アートさんは静岡県磐田市に本社がある家具メーカーさんです。
公式ホームページを見た限り、このフィギュアラックの他にも同人誌ワゴンや漫画とフィギュアを一緒に飾れる棚なども扱われていてオタク向けケースに関してのノウハウはバッチリと言えますね(笑)
開発スタッフにこの手のマニアがいるに違いない(笑)
フィギュアラックは組み立てキットです
大きい棚なので未組み立ての状態で発送されてきます。
側板が1800mmあるので梱包サイズが大きく取り扱いが大変だったのか、午後到着指定にも関わらず「今から行きますわー!」と某配送会社のコピペよろしく元気なワンコールと共に午前10時に西濃運輸から届きました(笑)
僕も静岡民なのですが、注文してから即日発送で翌日届くスピーディさ。
充英アートさんも西濃運輸のおじさんもいい仕事をするぜ
3梱包で縦長の棚が側板、天板、中板、底板が入っていて1梱包、残りの正方形がガラス棚や背面板などが入っていて計2梱包となっています。
さっそく開けて作りましょう。
家具屋さんらしく良い作りです
箱を開けていきます
中身を切らないようにカッターやハサミで慎重に開けましょう。
角打ちなどで変形しないようしっかり対策された梱包で届きます。
側板
側板には細かいピッチで棚板用のダボ穴が開けられていて収納物に合わせて位置調整が可能です。
オプションのLEDユニットを仕込めるように取付レールが用意されていますが、今回は購入していませんので使用しません。
側板の奥がえぐられています。
これは幅木という建物の化粧板(ちょうど写真の切り欠きの向こう側の壁の下端にある白いプラスチックの部分です)の段差を逃げるための切り欠きです。
ここが切りかかれていると本体を壁にピタッと当てて設置することができます。
安いカラーボックスなんかはこういう配慮がされていませんので壁に寄せると隙間が空いてしまうのですね。
さすが高いだけあり各所で配慮が見られます
ちなみになぜこんな業界用語を知っているかというと僕も本業が家具屋のはしくれだからです(笑)
底板、中板、天板
底板、中板、天板などもパーティクルボードが芯材となっていてしっかりした作りです。
組み立て用ねじ、部品
組み立て部材が一式入っている箱です。
開けてみると部品が沢山。
無くさないように注意しましょう。
中身は説明書と組み立て部品とねじ類と工具。
説明書の下にある茶色くて四角い板は家具の下に挟み込んで水平度を調整するスペーサーで家具業界の人は「チョコレート」なんて呼んでたりします(笑)
工具は六角レンチのみ付属しています。
普通こういう組立家具に付属する工具はホントにショボいので、ちゃんとしたものを買うのをオススメしますが、このラックにはホームセンターで売っている安い組立家具に付属するようなレンチより良さそうなものが付いてきました。
自分で用意するものは2番のプラスドライバーのみ。
ねじを舐めてしまうと後が面倒なので力の入りやすいものを一つ用意しておきましょう。
ベッセルのドライバーは安い上に高品質なので家庭用工具としてもおすすめ!
工具を揃えたら早速組み立てていきましょう!
フィギュアラックの組み立て
丁寧な説明書が付属しているので、その通りに組み立てていきます。
ラックは重量がそれなりにあるので作業は2人以上で行うことを強くおすすめします。
とは言いつつ独身の僕はむなしく一人で組みました(笑)
本体の組み立て
まずは側板に天板、中板、底板を六角レンチと付属のねじで取り付けます。
いきなり全体を締めるのではなくすべてのねじを少しずつ締めていきましょう。
先ほどレンチは付属品でも十分と書きましたが、ねじをつぶしそうで不安…という方はちゃんとしたものを買って置いても良いでしょう。
KTC(京都機械工具)の六角レンチは安いのに素晴らしい品質
続いて向きを変えて背板を差し込みます。
背板は2個送られてくる正方形型の箱の中に入っています。
背板は正方形で表裏の区別しかありませんので、本体色と同じ面が棚の中に向くように差し込めばOKです。
差し込めました。意外と溝の中に背板を入れるのは難しいです。
正しく奥まで差し込まれていないとこの後取り付ける反対側の側板が上手く取り付けできないのでご注意ください。
背板が溝に上手く入らない場合は、入ってない部分の背板を溝に向かって押してあげれば上手く溝に入ります
底面の化粧板と補強を取り付けます。ダボに差し込むだけです。
そして反対面の側板を取り付け。六角レンチで締め込みます。
精度良く組み上げたいコダワリ派は、上の写真のように六角ボルトの頭とねじが入る穴の隙間が均等になるように締め上げてください。
締めていると分かりますが意外とズレます(笑)
こういうところでしっかりと精度を出して組んでおけば仕上がった時に水平が出なかったり歪んでいたりしにくくなります。
そういえばこのフィギュアラックはホワイト、ブラック、ブラウンの3種類が展開されています。
家に置く家具としてはブラウンなんかがカッコ良いと思いますが、作品を正しい色で見るならやはり白が良いと思いますね。
一番下の底板を取り付けて、最後に背面から背板の固定ゴムを取り付けて本体は完成。(写真撮り忘れました…)
起こして設置したい場所に移動させます。
滑らす際は床を傷つけないように注意してください。
底板の四隅に雑巾なんかを挟んであげると良いですよ!
写真を取りながらでも1時間ちょっとくらいで組み立てられました。立てるとやっぱりデカいな最高かよw
ガラスの取り付け
続いてガラスを取り付けます。
またまた取説の通り組み付けるだけですが、美しいラックを作るためのワンポイントアドバイスをひとつ。
扉や棚板など、付属してくるガラスにはすべてTEMPERDの文字が書かれています。これは「強化ガラスですよ」という印の刻印です。
このTEMPERDのロゴは何も気にせずに扉を組み立てると、ロゴが部品から微妙にはみ出してしまい見た目が悪くなってしまいます。
気になる方は「TEMPERD」のロゴ部分に鍵パーツを取り付けるようにすれば完全に隠れてキレイに組めます。
鍵パーツ意外はロゴがはみ出て妙にみっともなくなるので注意!
マグネット受けとヒンジ、鍵を取り付けて組み立てます。
組み立ての仕方で向きが変わるので注意してください。左用を2枚、右用を2枚作ります
意外と左右を作り分けるのは難しいので、左右を気にせず2つ同じ向きに作ったら棚に取り付けてしまい、それを参考にしながら残りの2枚を作ると確実に仕上がります。
できました。下側のヒンジは棚に取り付ける時に付けるので付けないでくださいね。
下のヒンジを本体のダボに差し込み、ガラス扉を差し込みます。
この下側のヒンジを差し込んだ時の入れ具合でガラス扉の傾きが決まりますので、じっくり傾きを調整しましょう。
取り付けられました。
反対側も扉が取り付けられたら、左右の扉の隙間が均等か、傾きがないかを確認します。
傾きがひどい場合は下側のヒンジの取り付け角度か差し込み深さがおかしいので、ねじを緩めて微調整しましょう
四枚ともガラスを付けて完成!
ヒンジの軸が棚に入らず上手くガラスが取り付けられない場合は、無理にガラスをはめ込もうとしないで、一旦側板から見える天板、中板、地板を固定する六角穴付ねじを緩めます。
そうすると棚板に微妙なガタが出来てスムーズに取り付けられます。
緩めたねじは締め直しを忘れずに!
棚板の取り付け
付属の棚受けと棚ダボをお好みの位置に取り付けてガラス棚板を設置します。
ちなみに棚板にも「TEMPERD」の刻印がありますのでコダワリ派はロゴの向きを揃えておきましょう。
右手前に「TEMPERD」ロゴが来るように棚板を設置すれば棚板の向きが揃います。
というワケでできあがりましたー!
お片付けしながらのんびり組んで4時間ほどで完成。
さっそくコレクションを置いてみます!
いままで作った作品を放り込んでいきます!!
どーん!これでもまだ一部ですが大小含めて60キット入れてもまだ入りそうです!
上段はガラス棚を1枚減らしてFAガールや1/100のガンプラなど大き目のモノや、バイク模型やカーモデルなどゆったり見たい作品を置くことにしました。
流石大型ラックです。1/12カレラGTでも奥行、幅どちらも問題なく納まります。
ちなみにカレラGTの横にはタミヤのスーパーセブンを置く予定です。
上段には余裕があるのでもう一枚棚板を増やしたいなぁ
一枚減らしたおかげで余裕ができすぎたので棚板をもう一枚追加したいところ。
この手の家具は売りっぱなしが多いですが、JAJANの製品は細やかに棚板などのオプションが用意されていて、いつでも通販で買えますので充実のアフター体制と言ってよいですね。
下段は上段からもらった棚板を1枚移設して段数を増やし、1/144のガンプラやゾイド、1/24カーモデルや1/48AFV、さらにはカメラレンズなどの小さいキットやコレクション置き場にしました。
上段のゆったり見れる配置に比べてぎゅっとコレクションが詰めて置くことになりましたが、これはこれで良いものですね!
高さが180cmと高いので立った目線にコレクションが置けるところに大変満足しています。やはり大きい収納に勝るものはありませんね。
番外編:対ロボット掃除機
僕は自宅でルンバを飼っています(笑)
ルンバは勝手に家の掃除をしてくれる大変便利な相棒なのですが、コレクション棚にはガシガシぶつかります(笑)
これでは衝撃でコレクションが倒れてしまいそう。
そんなときはこのルンバのバーチャルウォールを設置してあげれば解決します。
バーチャルウォールを直線モードにして底板の上に置いておけば、その少し手前でルンバが折り返してくれるのでラックにぶつかることはありませんよ。
フィギュアラックも守られ一安心(笑)
しっかりした作り込みと収納力はコレクター皆様にオススメ!
というわけでJAJANフィギュアラックのレビューでした。
この手の家具としては結構高額だとは思いますが、その作り込みと大型モデルも難なく飲み込んでしまう収納力はオススメの一言!
力作を作ったらぜひとも良い棚に入れて飾ってあげてください!
総評
- この値段のクラスでは最大容量に近い大きな収納スペース
- 木工加工のクオリティが高く質のいい棚に仕上がる
- ガラス部はすべて強化ガラスで傷に強く割れにくい
- コレクションを守る鍵付き扉
- アフターで棚板を買えるので増設や補修も容易
- オプションにLEDライトがありライトアップができる
- 扉の隙間が大きいので完全にホコリをカットする構造ではない
- 組み立てに広めのスペースが必要
- 厳重な梱包のためゴミが多く出る
総合評価…
これは買ってよかったです!いつでも自分の作品が見れると思うと安い物!
めちゃくちゃおすすめの一品です!ではでは!