前回の投稿でリアサスペンションを組み付けました。
1/12のサスはしっかり作り込まれていますのでテンション上がりますね。
今回は制動のキモであるブレーキとそれを支えるアップライトを作っていきすよ。
ちなみに今回のブレーキとアップライトは仕上げが同じなので前後同時進行がおススメ。解説写真も前後とも掲載しています。
ブレーキディスクの組み当て
ブレーキディスクの塗装
とりあえずディスク面はいつも通り粗めのヤスリ(#240くらい)で軽く切削痕を付けてから塗装しました。
- ディスク部:ガイア フレームメタリック(1)+フラットベース
- マウント(中央部):クレオス スーパーゴールド+マホガニーサーフェイサー
説明書の指示ではローター部がメタリックグレイ、マウント部がフラットアルミなのですが、これを製作した当時はまだタミヤラッカーのメタリックグレイが販売されていなかったので、色味の近いガイアのフレームメタリック(1)を使用しました。
またマウント部は指定のアルミ色ではなくゴールドにしていますが、これは僕が資料にした実車のカレラGTの画像が金色だったためです。(↓)
このくすんだゴールド(ブラウン?)に近い色味にスーパーゴールドとマホガニーで調色しています。
こうしてみるとパーツの再現度は中々高いですが、写真とキットでドリルドの穴数が違うなど細かい相違点があります。当たり前ですがタミヤは取材車両をベースにキットを設計しますので、僕が参考にした実車はまた違うバージョンのブレーキなのかもしれません。
ディスクローターとマウントの塗分けはタミヤのマスキングシートをパンチコンパスでカットして行っています。
パンチコンパスはスケモやバイクのマスキングだけでなくガンプラの改造やプラ板の切り出しにも使えるので一つ持っておくと便利ですよ。
塗装ができたらウェザリングします。
模型のブレーキは結構汚しちゃう派。スーパーカーだからこそブレーキは使われていて欲しい。
タミヤのスミ入れブラックで全体をウォッシングして色味をワントーン落とし、ウェザリングマスターのススとオイルを使用してパッド接触面を汚します。
ウェザリングマスターのオイル は名前からしてローター面に塗るのがはばかられますが(笑)、ローターの使用感を出すツールとしては大変有効です。
アップライトの組み立て
アップライトとという単語はどちらかというと競技車両用向けで、一般的にはハブキャリアとかナックルの方が通じます。(僕はナックル派)
タミヤは基本的にラジコンでもプラモでもアップライトと表記しています。
アップライトの塗装
アップライトはパーツの表面処理をして塗装。以外にキツイパーティングラインがあります。
- アップライト本体:タミヤ ラッカー フラットアルミ
- アップライトメタリックグレイ部:クレオス スーパーアイアン
- ブレーキキャリパー:白サフ下地 → サンシャインイエロー
塗り分けが地味に面倒ですがマスクしてチマチマ塗ります。完成してから気づきましたが割と雑に塗り分けても目立ちません、が、手抜きするのもイヤなので頑張ります…
ドライブシャフトの塗装
ガイアノーツ サーフェイサー EVO ブラック
いつものやつです(笑)
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各部の仕上げ
アップライトの仕上げ
先ほど塗装したブレーキディスクとアップライトを組み上げます。
サスアームを固定するブラケット(R23)は1.2×3mmタッピングビス(SC2)で固定することになっていますが、パーツが割れやすいので締めすぎ注意。
同じくローターを固定する2×4mmタッピングビス(SB4)もナメやすいので気を付けてください。
キャリパーはWAVEのRリベット角と丸でブリーダーを追加したり固定ボルトを再現しています。
ブレーキディスクは2枚貼り合わせですが、構造上ホイールと本体の負担をこのディスクがすべて受けることになっており、接着が弱いと貼り合わせたディスクが負担に耐えられず真っ二つに剥がれてしまいます。
接着は瞬着ではなく、プラセメントなどでがっちり固定を推奨します。
ドライブシャフトの仕上げ
ドライブシャフトはゴムブーツ部分に1mm幅ほどに切ったミラーフィニッシュを巻き付け、ブーツ固定のバンドを再現しておきました。このディティールアップは結構効果的なのでオススメです。
アップライトの組付け
キット指定のビスで取り付けます。ビス頭はすべて取り付け面の塗装色と同色に塗っています。
ようやくクルマらしくなってきました(全体でみるとまだまだだけどねw)
切削痕や汚し表現でリアルな仕上がりになりました。
実車画像を参考にローターのロックボルトなども塗り分けてみました。(エナメルのクロームシルバー使用)
再び実車の画像。中々再現度高く仕上がりました。
ポルシェのブレーキはずいぶん真っ黒ですが、これはPCCB(P:ポルシェ、C:セラミック、C:コンポジット、B:ブレーキ)というブレーキが採用されているためです。
名前の通りセラミックで出来たブレーキディスクは非常に軽量かつ高い制動性を誇るのがメリット。
現行の他のポルシェ車両でもPCCBはオプションで選べるのですが、ポルシェの中でも買いやすい(?)ボクスター用ですら150万近くする最高級オプションとなっていますので買う人は良く悩んでくださいねw
1/24のカレラGTもフルインテリアキットですが、1/12はさらに突き詰められた再現度になっており、タミヤプラモの中でも高額な部類なので組みごたえは抜群ですね。
アップライト回りの比較用実車画像です(↑)
ちなみに2018ろうがんず杯の一次審査にはこの段階で出しました
製作記第一回目のキットレビューでも書いていますが、このキットは石坂浩二会長主催のろうがんず杯2018に出品しました。一次審査は画像によるweb応募審査となっておりますが、未完成状態でもOKです。
審査基準がゆるいのか厳しいのが意外と分からない…と言う方の多いろうがんず杯ですが、当時の僕は下記の画像で通過しております。
全然クルマの体をなしていませんが無事合格(笑)
審査基準はレギュレーションにも書かれている通り、仮組NG、未塗装NG、(ようは完成を想像できないものはNG)なのでしっかり塗装して写真が分かりやすく撮れていれば大体合格になるようです。
今回はここまで、次回はホイールハウスやエアインテークシステムなどの小物編。
リア周りもいよいよ完成!