珍しくHGのガンプラを買ってきました。
数あるガンダムの中でもトップクラスの人気を誇るエールストライクガンダムです。
かくいう僕もガンダムSEEDが初めて全話視聴したガンダムアニメで先代の無印HGは子供のころから何個も作っているのですが、こうして新作キットとしてリニューアル販売されるのは感慨深いですね。
今回購入した理由は「基本工作だけで丁寧に作ってみたかった」からです。
こういうニュートラルなキットで自分のスキルを定期的に確認しておくことは非常に大事です。
というこで今回は基本工作だけで作るエールストライクガンダムです!
仮組していきます
箱の中身は…
箱を開けてランナーを確認していきましょう。どんなプラモでもワクワクする瞬間ですね。
部品点数としては最近のHGシリーズとしては標準的。
成型色は白、青、赤、黄、グレーとストライカーパック用の黒となっており十分な感じです。
早速作ってまいりましょう。
胴体の仮組
まぁ当たり前ですがサクサクなんの問題もなく組めます(笑)
使用ポリキャップはPC-002で、これはHGACウィングガンダムなどでも採用されているKPS(柔らかいプラ)と組み合わせることで可動と部品点数の削減を両立した良ポリキャップです。
胴体パーツは胸部の綿だしやスカートのスリットの塗り分けをシャープに仕上げると完成度が上がりそうですね。
脚の仮組
脚もサクサク組めますよ。
ポリキャプPC002を採用したキットは関節部にKPSを使用することで関節の薄さと可動を両立しつつ部品点数を減らすという難題を見事に解決しています。
ストライクガンダムは標準の18mクラスガンダムですが、上記メリットをたっぷり享受し組み立てやすく仕上がっています。
スネのグレーとホワイトは少ない部品点数で見事に色分けを再現していますが、合わせ目を消して塗装するためには後ハメ加工が必要ですね。
ということで自立しました。
スネに出る合わせ目は段差処理されていて目立たないように配慮されていますが、少し開きがちなのでしっかり接着してあげたほうがよさそうです。ちなみにふくらはぎ側は合わせ目が普通に出ます。
腕の仮組
腕の色分けは素晴らしい。
腕関節はKPSを使用したコンパクトな二十関節となっており、見た目と可動を両立しています。
肩のホワイトとグレーがちゃんと色分けされたのが旧HGからの大きな進化です。
昔はここガンダムマーカーで塗ったよなぁ…
ストライクガンダム仮組完了
頭部も組み立ててストライクガンダム大地に立つ!
最近はますますスリム&小顔のモデル体型化が進むガンプラ界ですが、このストライクは比較的ニュートラルな仕上がりです。
頭部はブレードアンテナのイエロー側がかなり太いので、ここをどうにかするのが完成度アップへの近道となりそう。
ストライカーパックの仮組
ストライカーパックも素晴らしいパーツ分割でナイス色分けになりました。
が、上部の羽は色分けで再現されておらずシールもしくは塗装による塗り分けが必要です。
羽はMGのRM版やRGの頃から採用されている大型タイプとなっています。
旧HGのストライカーパックの羽は結構小さかったんですよね
取り付けるとこのボリュームです。
ストライカーパックは下のブースター側に合わせ目が出ますが、ここを処理すると赤い羽根B1⑦、B1⑧の後ハメが必要になります。
武器の仮組
ビームライフルはいつも通りのモナカですがシールドはしっかり色分けされていて好印象。
子供のころどうやってこのイエローを発色させるのか…と苦しんだ記憶からも解放されます(笑)
エールストライクガンダム仮組完了!
ということで武器も持たせてエールストライクガンダム仮組完了!
余談ですがSEEDの世界ではキラがMS起動時に表示された頭文字から「ガンダム」と呼んだだけで、実際にガンダムと名のついたMSは一機も存在していません。
うんちくも語ったところで、さっそく基本の加工を進めていきましょう。
基本工作でカッコよく!
最近のガンプラは出来がいいのでついつい軽視されがちな基本工作ですが、そういうところこそきっちりせめてカッコよくしていきましょう!
パーツのヒケ処理と面出し
胴体のパーツなど部品の厚みがあるところは整形されたパーツが肉痩せするヒケという現象が発生します。
軽くヤスリを当ててみるとヤスリが当たらない面が出てくると思います(上の画像のヤスリ傷がついていないところ)。
ここがヒケている箇所なのでしっかりとヤスリを当て込み面を慣らしておきます。
ヒケの処理は地道な作業ですが、きっちり行っておくと塗装面のゆがみやうねりが無くなり見た目がシャープに仕上がります!
こういう箇所は多くあるので、ゲート処理のついでに全体を軽くヤスリ掛けし引けている箇所をチェックしていくと良いでしょう。
うまいなぁと思う人ほどヤスリ掛けが丁寧な印象!
パーツのヒケ処理にはヤスリスティックとヤスリの親父を愛用しています。下記記事に使用しているヤスリをまとめていますのでご参考ください。
ストライクガンダム自体に大きなヒケはみられませんが、成型色の都合もありストライカーパックには引けやうねりが多くみられます。
ここもきっちりヤスリをかけてヒケ取りと面出し処理をしましょう。
処理完了。
見比べると一目瞭然。
面出しがきっちりしているキットはやっぱり仕上がりが違いますので、パーツをしっかり観察して処理していきましょう!
別パーツっぽくする加工
パーツ点数の少ないHGキットですが、一体整形されているパーツを彫り込み別パーツっぽくするだけでディテイールアップが可能です!
例えば下記の上腕A3パーツ。
上腕のブロック状の突起をBMCタガネで彫り込み別パーツっぽくして見ました。
パーツ間に隙間ができることで立体感が強調され密度アップしています。
腰アーマーも段落ち部を彫り込んでみました。
この作業を僕は勝手に逆エッジ彫りと呼んでいますが、お手軽な割に効果の高い工作です。
ちなみにタガネはスジボリ堂のBMCタガネ0.1mmを使用しています。逆エッジ(段差)の彫りやすさで言えばこのツールが一番です。
合わせ目のようなスジボリを追加し見た目の統一化
肩パーツは合わせ目が出ますが、パーツの段落ち部に合わせてあるため処理は不要です。
ただし肩の奥側だけに合わせ目が見えてしまうので、反対側のパーツ(A25、A26、N9、N11)にもスジボリを追加してあげると見た目に統一感が出ます。
言わなきゃ気づかない部分ですが、こういうところで感じる小さな違和感を潰していくとクオリティは上がっていきますよ。
関節の擦り合わせ
最近のガンプラは関節の隙間が非常にシビアで、キットによっては擦れているのが標準な時もあります。
上の写真のように仮組したキットの関節をくねくね動かすと関節に筋状の跡が残る部分があります。
これは外装のパーツが擦れている証拠。ここをそのままにして塗装すると、完成後に関節を動かした時に塗装が剥がれてしまいます。
何度もヤスリ掛けと仮組チェックを繰り返し擦れないようになるまで調整しておきます。
ここのヤスリ掛けもヤスリスティックソフトが調整しやすくおすすめです。
時々塗装して作ったガンプラは塗装が剥がれるので動かせない!という人がいますが、そういう人はたいてい仮組時のクリアランス調整不足です。
完成したガンプラをポージングして飾りたい方はこの関節調整をぜひマスターしましょう!
本来はそういう部分をチェックするための仮組なんだけど…
ただ組むだけの仮組にならないようにご注意を!
丁寧に仮組をしてカッコよく作れ、ガンダム!
次回は後ハメ&改造編
次回は全塗装派必見の基本工作である後ハメと、簡単かつ効果的な改造編です。