飛行機模型(戦闘機、旅客機含む)には降着装置(ランディングギア)が大体付属していますが、その車輪に取り付けられたタイヤは大体真円の形状になっています。
しかし実際の飛行機のタイヤは着陸状態で大きく潰れています。
飛行機はカーボンなどを用いて非常に軽く作られていますが、乗り物としては非常に重たい部類になります。(トムキャットで33t、ボーイング787で200t以上)
当然それを受け持つタイヤは自動車と同じようにゴムで作られ中に空気が詰め込まれているので、停車状態では写真のように大きく潰れてたわむワケですね。
今回はそんなタイヤの潰れ感を模型でも再現してみましょうというHowto回です。
タイヤの潰れ再現の方法
やり方は簡単、タイヤを削って潰すだけ。ただし少しだけ準備が必要です。
STEP1:ランディングギアを機体に取り付けます
まず普通に飛行機模型を組み立て各車輪を取り付けます。つまりほぼ完成状態まで持っていけということですね。
車輪の塗装も済ませておいてOKです。
STEP2:大判の紙やすりで擦ります
ホームセンターなどで売っている大判の紙やすりの上に車体を置いて車体を前後に滑らしてタイヤを削ります。
綺麗に削るコツは以下の通り
- タイヤはすべての車輪を一緒に削る
- 車体はまっすぐ前後に動かす(斜めや横には動かさない)
紙やすりは#180から#320くらいが削れ量が多くておすすめです。
小スケールのモデルやランディングギアが華奢なモデルの場合、粗すぎるヤスリを使うとランディングギアが折れる可能性がありますので、心配な場合は#400以上の番手から始めると良いでしょう。
削り始めると写真のように塗料が剥がれて削れた範囲が分かりやすいです。
ある程度削ったら接地させて確認し好みの具合まで削っていきましょう。
削れた面が粗すぎると感じた場合は#600くらいのヤスリまで番手を上げて仕上げてあげるとグッドです。
STEP3:削れた部分の再塗装
好みの状態まで削れたらプラ地が露出した面をタイヤ色で塗装して完成です。
接地状態でヤスリの上に置き削っているので、削れた部分は展示状態でも見えないですから、面倒な方は再塗装しなくてもOKです。
完成!
できあがりました。
撮影角度が悪く写真だけ見てもちょっと効果が分かりにくいですが、しっかりとタイヤがつぶれたように見えています。
ちょっとのことですがこの作業だけで機体の重量感がグッと増しますよ。
飛行機模型を初めて作るような初心者の方でも簡単にトライでき、それでいて効果が高いので非常におすすめのディティールアップです。
ぜひ試してみて下さい。