カーモデルの作り方第1回目は仮組編でした。記事はお役に立ちましたか?
今回はボディの表面処理編です!
画像多いので心して読んでください(笑)
- 表面処理に重要な捨てサフの意味と効果
- 美しい表面を得るためのヤスリのかけ方
- 仕上がりを向上させる表面処理のチェックポイント
など
ボディを削る前に捨てサフを吹こう
捨てサフとは捨てサーフェイサーの略で、表面処理をする前にディティールをわかりやすくするために吹く塗装のことです。
吹いた塗料は表面処理のため基本的にすべて削り取ってしまいます。
たまに完全に吹いたサフパーツを捨てサフと言っている人がいますが、捨てないサフはただのサフです(笑)
捨てサフは名前こそサーフェイサーですが、別にサーフェイサーを使う必要はなく、最終的に削り取ってしまうためむしろサーフェイサーを使わないほうが望ましいです。
サフ使うとヤスリが目詰まりしやすいですからね
個人的なおすすめはパーツの形状が把握しやすいニュートラルグレー系のラッカー塗料です。
捨てサフ(ならぬ捨て塗料)は塗膜が薄いほうがヤスリがけしやすく目詰まりしにくいので、下地がうっすらと見える程度に塗料を乗せておけばOKです。(吹き加減は上の写真を参考にしてください)
塗装したボディはしっかりと乾燥させてから磨きに入りましょう。乾燥が甘いとパーツが削りにくくヤスリが目詰まりしやすいです。
下地を削って表面処理しよう
それでは今回の本題表面処理を進めていきましょう。
基本はサンドペーパーを使ったヤスリがけ
基本的な作業はサンドペーパーでおこないます。
幅を1.5~2cm程度に切ったヤスリを使って塗装を削っていきます。塗装を削っていくので#400くらいから初めていくと良いでしょう。
僕はヤスリを切るのがかったるいので、WAVEの切れてるヤスリを使っています。
親指の腹で優しくなでるように削っていけばボディの形状を損ねません。
軽く塗装をはいでみました。この状態だけで結構分かってくるところがありますね。
エッジの部分に塗装が残る箇所はパーツがヒケて(凹んで)いる状態です。ヒケている部分をそのままにすると塗装面がボコボコになり光沢が歪んで見える原因になります。(特にメタリックで顕著に見えます)
エッジの塗料が先に削れる部分はそこだけうねって盛り上がっている状態です。この状態を処理しないまま塗装するとエッジの部分の塗装が盛り上がり、クリアー研ぎ出しの作業で削れすぎて下地を露出してしまうなどの失敗の原因になります。
パーツをしっかりと観察しながら処理していきましょう!
最近のプラモデルのヒケやエッジの盛り上がりは小さいので、大部分は捨て塗料が削れる程度に磨き込んであげれば修正できてしまいます。
先ほどの削りチェックより少し強めにヤスリを当てながら削り込んでいきましょう。
先ほどドアパネルに見られたヒケも削り込んだら綺麗に消えました。
凹んだ曲面のヤスリがけ
ある程度のRはサンドペーパーでなんとかなりますが、上の写真のように凹んだR(逆R)はサンドペーパーだと削りにくいです。
こういう部分は神ヤスなどのスポンジヤスリを丸めて使うと奥まった部分もしっかりと削れます。
神ヤスは厚み5mmくらいが使いやすくておすすめです。いろんな番手がセットになったアソートセットで売っているので一つ持っておくと便利ですよ。
上のセットは#600~#1000の3セット入りなので、写真で使っている#400を買いたい方はこちらをゲットしましょう。
とういうわけでボディサイドの整面が完了しました。
仕上げは#800くらいまでヤスリをかけています。
パーツの接合面の成型
今回のZ34はフロントバンパーが別パーツになっています。別パーツになっている部分は段差になりやすいのでしっかりチェックしておきましょう。
軽くヤスリを当ててみましたが、やはり段差がありました。
塗装が残っている=ヤスリが当たっていないということは、バンパー側の方が低くなっているということです。
削り込んでパーツが滑らかに繋がるよう処理しました。
見比べてみてもらうとわかりますが、結構整面の効果が出ているかと思います。こういう違和感を1つ1つ確実に潰していくのがカッコイイカーモデルを仕上げるコツです。
フロント部分まで処理完了。
ホイールアーチの処理
ホイールアーチの部分は塗料を削らないように処理していくとボディのエッジがダルくなりにくいです。
Z34の場合ホイールアーチ部分はある程度までしっかりとエッジが立っているので作業しやすいですが、リアホイールアーチの前側は徐々にエッジが無くなってきます。
そういう部分は削り具合のコントロールしやすいヤスリスティックを使うのがおすすめ。
ふうやっとボディの側面が処理完了。ここまでいろいろなヤスリを使用していますね。
次のページからはパーティングライン処理に入っていきましょう!