サーフェイサーは中研ぎして仕上げよう!
サーフェイサーの表面はとても粗い
サーフェイサーはその効果に傷埋めや表面の均一化がありますが、その効果を発揮するために塗料内にパテのような成分が含まれています。
サーフェイサーでも番手が1500番などの物は吹き付けるだけでサラッとした表面が得られますが、今回使っているガイアやクレオスのグレー系サーフェイサーは番手でいうと1000番程度のものなので、普通の塗料よりだいぶザラつきがあります。
またカーモデルのボディは四方八方いろんな向きから吹き付けるため、余計なところに回り込んだミストやダクトの中などの奥まった部分はザラザラした表面に仕上がりがちです。
それら荒れた表面をそのまま放置して塗装してしまうと、ボディの光沢ムラ(特にメタリックで起きやすい)や色味がおかしくなる原因になるため、しっかりと取り除いておきましょう。
サーフェイサーを吹いたパーツは必ず磨く
荒れた表面の仕上げは非常に簡単、塗装した面をヤスリでひと磨きしてあげるだけです。
はいここでも登場しました。親の顔より見たラプロスです。
カーモデルのボディを磨くのはラプロスが一番。サフのザラつきも簡単に取れてしまいます。
こんな風に折りたたんで使うと絶妙なカーブになってボディに密着させられるので、かなり精度の高い磨き込みが可能です。
ラプロスは#4000(耐水ペーパー#2000番相当)を使います。#2400は耐水ペーパー#1000番相当で塗装面を傷つける可能性があるので使わないようにしてください。
ボディは磨き残しのないようにしっかりと磨き込みます。
塗料の回りにくい前後バンパーやダクトと言った部分は、小さく切ったラプロスをピンセットでつまんで磨くと仕上げやすいです。
このように塗装の前に表面を平滑にする目的で磨く作業のことを中研ぎと言います。クリアーの仕上げ吹きの前などにも行うカーモデルを美しく仕上げる最大のポイントだったりします。
中研ぎの作業は水研ぎが良いか空研ぎが良いかは意見が分かれるところですが、個人的にサーフェイサー後の磨き作業は空研ぎ(水を使わず直接磨く)が好きです。
ボディのサフ吹きができました
ということで平滑なボディの下地が出来上がりました。これぞ真の塗装前のサフ萌えです。
表面を指で触ってみてください。明らかにサフを吹いた直後から一皮むけたようなツルツルボディになっていることが体感できると思います。
一度味わっていただければ、サフをそのまま塗装するより確実に平滑な塗装が行えそうだなと分かってもらえると思います。
折角なので中研ぎ前と中研ぎ後を見比べてみましょう。
明らかに中研ぎ前(上)より中研ぎ後(下)のほうがなめらかな表面になっていると思います。
光沢塗装で重要なのは反射のコントロールです。荒れた表面に塗料を塗っても乱反射して綺麗なツヤや色が出ませんので、ワンランク上のカーモデルを作るのに中研ぎはぜひ覚えておきたいテクニックです。
さて今回の記事をまとめますが、一言で言うと「クルマのプラモ作るならラプロス買っとけ」という事ですね。
ラプロスは神!ラプロスを称えよ!
次回はボディカラー塗装編!
次回はいよいよボディの塗装です。色の確認から吹き付けのコツまであれやこれやとご紹介!
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今回作製しているキット
組み立てやすくてお値段も安め、カーモデルの入門にピッタリです。ノーマルZの後期型にも組めます!
おすすめHowto本
合わせて読んで頂きたいカーモデル製作のお勧め本です。作業動画のDVD付き!