前回の投稿はボディのサーフェイサー吹き紹介記事でした。
サーフェイサーは中研ぎを入れてツルツルの下地に仕上げる。これが美しいボディを仕上げる一番のコツです。
今回はいよいよボディの塗装編。綺麗に塗装してカッコいいボディを仕上げていきましょう!
塗る前に塗装シミュレーションをしよう!
取扱説明書指定色をそのまま塗る場合はやらなくてもいいですが、オリジナルカラーに仕上げたり実車の色味に合わせたい場合などは塗装前にシミュレーションをするのがおすすめです。
塗装シミュレーションのやり方
テストピース(サンプル)を用意しよう!
まずはシミュレーション用の試し塗りをするためのテストピースを用意します。
テストピースはプラ板などなんでもいいですが、僕のおすすめは100均で売っているプラ製のスプーンです。
塗装サンプルなどを紹介しているブロガーさんは良く使われていますね。
プラ板は切ったり塗装に持ち手が必要だったりと用意が面倒…対してプラスプーンは最初からツヤツヤに仕上げられている上、スプーンのカーブが塗装のツヤ感や反射のイメージ確認にもピッタリ。さらに持ち手まで付いていると至れり尽くせり。
テストピース製作は実際の塗装と同じように行います
テストピースは完成品の仕上がりイメージを確認するためのものなので、本番の塗装と同じ手順で塗装して作ります。
今回はZ34のイメージカラーであるとともにキットでも標準指定されている「プレミアムアルティメイトイエロー」を塗ることにしますが、イエローは下地の影響をかなり受けやすい色なので仕上がり確認のためにサフを3種類用意しました。
百聞は一見に如かず、下の画像をご覧ください。
写真では少しわかりにくいかもしれませんが、おおむねそのような傾向になっていると思います。
下地ピンクからのイエローってガンプラを作る人がよくやりますが、かなり色味が変わっていると思いませんか?赤い色は上塗りした塗料の隠ぺい力が低いとかなり影響を及ぼします。
下地ホワイトは一見今回のZにピッタリの色に見えますが、下地白を隠ぺい力の低いイエローで塗り上げるのはかなり大変です。はじめて挑戦した方はまだらになってうまく塗れない…と思うかもしれません。
それにイエローの塗料はクリアーを吹いて研ぎ出すと色味が薄くなる傾向があります。そのためイエローを塗るときは目的の色より少し濃い目に仕上げておくのがおすすめです。
なので今回は下地をイエローサフにして進めることにしました。本体色としてチョイスした色は取扱説明書指定色のクロームイエローです。
それでは早速塗装開始!
ボディ塗装のやり方
STEP1:下地イエローの塗装
シミュレーション通り塗装していきますので、まずはイエローサフを本体に塗装します。
先ほどのサンプル製作でも使ったイエローサフを塗っていきます。
サフ地にサフを吹くんかいとお思いのそこのアナタ!グレーサフにイエローの塗料はまず綺麗に発色しないのでこんな時は隠ぺい力がありつつもしっかりイエローに染められるイエローサフはバッチリなのですぞ!
サフの色名がレモンイエローとなっていますが、これは上記の通り隠ぺい力を高めるために白サフをベースに黄色の顔料を入れてあるためなんですね~。
イエローサフを買うのがもったいないと思う方は、お手持ちの白サフかExホワイトなどの隠ぺい力が高い白に、これから塗る塗装色のイエローを混ぜてなんちゃってイエローサフを作ってもOKです。
ハイというわけで塗装完了です。
塗装方法は前回のサフ吹き記事と全く同じなのでそちらを参考にしてください。
STEP2:下地イエローの仕上げ
イエローサフが乾燥したら、前回のサフ吹き同様表面を中研ぎします。
イエローサフはグレーサフより番手が高くきめが細かい塗料ですが、パテ成分がゼロではないため普通の塗料より表面は荒れてしまいます。
ここでもしっかりと中研ぎを入れることで、平滑で美しいボディを得ることができますよ!
グレーサフの時は中研ぎにラプロスの#4000をおすすめしていましたが、今回はよりきめ細やかな表面にするためラプロスの#6000を使います。
磨き方はグレーサフの時と同様に全体をしっかりと磨きます。ダクトの内側やバンパーの奥まった部分を滑らかにするのも忘れないようにしてください。
これが磨いた図。
サイドシルあたりに磨いて出たカスやホコリがたくさん確認できます。きめの細かいサフでもここまで表面が荒れていて磨くとゴミが出ますので中研ぎの効果がいかに高いか分かるかと思います。
ということでボディを磨き終えて下地の完成です。
使い古した歯ブラシで削りカスをしっかりと落として洗浄したら塗装ブースなどにブチ込んで乾燥させ塗装に備えましょう。
水洗いしたパーツはしっかりと乾燥させましょう!
早く塗装に入りたくて洗浄したボディをタオルで拭いて次に移りたくなりますが、カーモデルのボディは複雑な形状で奥まった部分やスジボリなどに水が残りやすく、乾燥が甘いまま塗装するとエアブラシのエアで水分が飛び出てくる恐れがあります。
下地のサフはなるべく多めの乾燥時間を取った方がいいので、ボディは洗ったらサフの乾燥も兼ねて1晩程度水分を自然乾燥させるのがおすすめです。
さて感想をさせたらいよいよボディの塗装です!塗装のやり方は次のページへ!