STEP3:ボディカラーを塗ろう
それではいよいよボディの塗装です!
今回は説明書の指示通り缶スプレーのクロームイエローを塗装しています。エアブラシで吹くためには缶スプレーの中身を取り出さないといけませんが、その方法は文字が多くなるので別記事にまとめました。
ぜひ読んでみてください↓
ボディカラーの塗装も奥まった部分から
前回のサフ回でも書いた通り、ボディカラーもスジボリやダクトの中身、ボディの裏側などの奥まった部分から塗っていきます。
裏側のフチを塗装したの図です。フチを塗っておけばわずかですがスケ防止にもなりますし、裏返してみた時にホイールハウスの内側が下地丸出しだった…という事故も防げるのでやっておくのがおすすめです。
おすすめの塗装の順序は「ボディ裏」→「表面の奥まった部分」→「スジボリの上」→「全体」です。
上記の塗装順で塗ってもらえれば、作業中に誤って塗装した部分を触ってしまうトラブルを最大限回避できます。
スジボリやダクトなどの表面の奥まっている部分も塗れました。
奥まった部分を塗装する時は塗料は少し濃い目に希釈するか、エアブラシの圧を下げ、ニードルは絞り気味にして細吹きするのがおすすめです。大面積を塗るのに合わせた設定だと塗料の吹き付けすぎや飛び散りの原因になってしまいます。
表面を塗るときはボディに持ち手を付けるか写真のようなペインティングスタンドを使ってくださいね!
特に塗り忘れやすいポイントを要チェック!
カーモデルのボディはプラモデルの中でもかなり複雑な方なのでうっかり塗り忘れることが多いです。
塗装する時は上記のようなポイントに塗り漏らしがないかしっかりと確認しながら作業を進めましょう。
特に色の濃いモデルは塗り漏らしがあると超絶にダサくなるので要注意(笑)
関節の構造上右利きの方はエアブラシをまっすぐ持っていても先端がわずかに左に向く方がほとんどです。
つまり基本的に右利きだとパーツに対して右方向からの吹き付けが得意ということです。
そのため何も考えずに塗っているとパーツの左側の塗装が塗り薄に仕上がったりしがち…全体をしっかり見ながら塗り漏らしの内容にまんべんなく塗っていきましょう!(左利きの場合この逆です)
両利きになりたいものですね。
全体に吹き付けとゴミ取りを繰り返して理想的なボディに仕上げていきます
奥まった部分も塗れたらエアブラシの圧を上げ、絞りも開けて全体に吹き付けていきます。
エアブラシの圧を上げるとホコリが付着しやすくなるのと、吹き始めと吹き終わりは塗料の流量と圧が安定せずカップ内のゴミや汚れを吹きだしてしまうことが多いのでエアブラシのトリガーをひく最初と最後はボディに塗料がかからないようにするのがコツです。
あとは湿度が低い場合は加湿器などで室内の湿度を上げておきましょう。30%を切り出すと途端にホコリが増えるので加湿は必須。理想は50%~70%、湿度の低い冬の場合は雨の日の方がむしろ塗装に向いていたりします。
ゴミがついたら…
どれだけ塗装に気を使ってもゴミはまぬがれないものです。何度もカーモデルを作っていますがいまだにゴミを噛まずに塗装できたためしがありません(笑)
もうクリーンルームか全裸で外か風呂場で塗でもしない限りゴミ噛みは避けられないのか…
塗装しているとたまに噛んだゴミをラプロスなどで削っても取れず、小さい黒い点として残ってしまう場合があります。(どうやら塗料の深い層まで突き刺さっているか、塗料にしみこんでしまっている様子)。
黒やメタリック塗装などある程度隠ぺい力ある塗料を塗る場合はゴミをラプロスなどで削ってフラットにしてあげるだけでOKですが、今回のように隠ぺい力がととても弱いイエローやレッドの場合、小さい点ゴミが残ったままだと上塗りしても透けてくる場合があります。
そんな時は手間ですが一度サフからやり直しましょう。ゴミの噛んだ部分だけ吹いてゴミが消えれば隠ぺい力の低い塗料を上塗りしてもゴミが浮いてきたりしません。
手間ですがこの修正作業と塗装を繰り返してゴミ無しボディを目指しましょう!
最後は全体に高圧で吹き付けてフィニッシュ
全体に吹き付けているようでも実は吹き甘になりがちなのがカーモデルのボディ塗装…ソリッドカラーの場合特に塗装ムラが目立ちやすいので、塗装の仕上げはエアブラシを0.1Mpa、絞りは全開にして全体に一気に吹き付けて仕上げると綺麗でムラのないボディが仕上がります。
ただしこの作業はボディにホコリを噛むリスクも大きく上がるので、部屋の湿度やエアコンの風が作業スペースに向いていないかなどをチェックしてゴミがなるべくつかないように配慮して作業を行ってください。
綺麗なボディが仕上がりました!
ということでボディの塗装が完了しました!
全体を眺めても綺麗な発色になっているのが分かると思います。何度も言っている通りイエローは隠ぺい力が低いので、全体にちゃんと吹き付けられていてもどうにも色むらや塗り薄を感じてしまう時があります。
そんな時はイエロー下地をぜひ試してみてください。隠ぺい力が低いのを逆に利用して、下地を黄色にして補ってあげれば美しく発色させて塗装することが可能です!
綺麗に塗れたボディはしっかり乾燥させて、次の工程デカール貼りに進みましょう!
塗装面の乾燥時間ってどのくらい必要?
ボディの乾燥時間は悩ましいところですが、基本的に乾燥しているほど良いので時間はたっぷりとりましょう。
カーモデルのボディは基本的に厚吹きになることが多いので通常の塗装より乾燥時間が必要な場合が多いです。
丸一日乾燥させても足りない場合もありますので、僕はドライブースに入れて2~3日は乾燥時間を取るようにしています。
乾燥時間が短いと後の作業で触った際に塗装面が歪んだり、凹み傷の原因になるほか、ストライプなどの大判デカールを貼った場合、それが乾燥の進行とともに割れてしまったりするので注意してください。
プラモデルは急いで完成させる必要なんてありませんので(締め切りあるとそうも言ってられないけど)、じっくり乾かしておきましょう!
ボディの乾燥はドライブースの使用がおすすめ!乾燥時間が短くなるほか、ボディをホコリから守ってくれます!
模型専用のものは必要なく、下記のような食器乾燥機で十分(この商品のレビュー見るとみんなガンプラ乾かしてますw)
次回は緊張のデカール貼り編!
次回は乾燥したボディにデカールを貼っていきましょう。大きいデカールが怖い?いやいや記事読んで頂ければ綺麗に貼れますから!
製作Howto記事一覧はこちら
この記事から各製作記事にアクセスできます。
今回作製しているキット
組み立てやすくてお値段も安め、カーモデルの入門にピッタリです。ノーマルZの後期型にも組めます!
おすすめHowto本
合わせて読んで頂きたいカーモデル製作のお勧め本です。作業動画のDVD付き!