前回の投稿で内装の組み立てが完了しました。
グラデーション塗装で立体的に仕上げてみましたが、これが中々いい感じ。
1/12のビッグスケールの場合だと毎回シートにグラデーションを入れていましたが、今回1/24でもかなり効果的なことが分かったので今後もやっていきたいところですね。
さて、今回はシャーシや内装の仕上げもひと段落したので前々回の投稿でクリアーまで吹いていたボディを仕上げていきます。
ボディの研ぎ出し
というワケで3週間程度寝かしたのボディがこちら。ドン!
今回はかなり濃いめのクリアー層から研ぎだしてみようということで、いつもより希釈を濃いめに塗っています。
そのためこの段階では表面がガサガサ…頑張って研ぎだしていきましょう。
研ぎ出しをしない、もしくはコンパウンドのみで仕上げる場合、クリアーは薄くなるよう希釈し、なるべくゆず肌を抑えながら光沢面を作るのが正解ですが、ヤスリやクロスで研ぐ(中研ぎする)場合、研ぐ前のクリアー層はぶっちゃけどんな仕上がりでも大丈夫です。
まぁ研ぎ出す場合でも平滑に仕上がっている方が楽ですけどね
中研ぎその1:ラプロス #4000(紙やすり2000番相当)
最初にラプロスの#4000でボディ全体を磨き、ガサガサのゆず肌や塗装時に付着したゴミを取り除きます。
ラプロスは#4000と言えど紙やすりでは#2000相当。
ここで深い傷が付くと後の工程で消すことができませんので、とにかく力を入れずに磨いていきましょう。
磨くときは水研ぎで作業します。
この段階での研ぎ傷はこんな感じ。
自分の吹いた濃いクリアーを信じてフチまでしっかり磨き上げましょう。ここで攻め抜かないとキレイな光沢面になりませんので(笑)
納得いくまで磨けたら歯ブラシと中性洗剤を使ってボディ表面をキレイに洗浄し、次の工程に進みます。
中研ぎその2:ラプロス #6000(紙やすり4000番相当)
続いてラプロスの#6000で先ほど研いだ面をさらに攻め込んでいきます。
ここも水研ぎを駆使して磨き上げていきます。
先ほど#4000で削った傷が完全に消えるように、#4000でかけた時間以上に、それでいて力を入れないように磨き込みます。
とはいうものの僕自身こういうところの追い込みが甘いのでもっと頑張らないとなりませんね。(上の写真のボンネットのウォッシャー周辺なんかは磨きなおさないとダメです)
磨いた表面です。
磨き傷がより細かくなり若干ですがツヤ感がでてきました。
この工程が完了したら同じようにボディを洗浄し、仕上げの番手に移ります。
中研ぎその3:ラプロス #8000(紙やすり6000番相当)
最後はラプロス#8000で仕上げます。
これまで辿ってきた#4000、#6000よりもさらに丁寧に時間をかけて磨き込みます。
この段階ですでに良いツヤが出てきましたよ。
うっすらと映り込みも確認できるようになってきました。
#8000はキメが細かいので力を入れないと磨いている感じがしませんが、ここも力を入れずに丁寧にやっていきましょう。
コンパウンド入れ
コンパウンドはハセガワのセラミックコンパウンド一本で済ませます。
昔は色々とコンパウンドを試していましたが、今はこのセラミックコンパウンドしか使っていません。
なぜならうちのサークル「模型倶楽部六等星」の最強モデラーであるhideさんがセラミックコンパウンドしか使っていないからです(笑)
コンパウンドで磨くコツも「とにかく力を入れないこと」です。
セラミックコンパウンドは粒子がかなり細かい(紙やすり#20000相当らしい)のでカドを出すような失敗をしにくいのも利点です。
上の写真でもキレイに光沢が出てきました。
とはいってもCピラー付近に磨きが甘いところがあったので、ラプロスからやり直して仕上げ直しています。
ということで磨き上げました。
まぁまぁキレイに磨けましたが、ここから窓枠を塗ったりパーツを接着したりとミスったら作品が台無しになる爆死街道を歩まなければならないあたりには恐怖しかありませんな(笑)
ということで引き続き窓枠を塗ってまいりましょう。
窓枠の塗装
磨いた次は窓枠の塗装!
美しく磨いたボディにマスキングさせて塗料をぶちまけさせるなんてほんとカーモデルはどうかしてるぜ!!
マスキング作業
ボディのマスキング
いきなりマスキング完了ドーン!
エアブラシで細吹きする場合、それほどシビアにマスキングテープを貼らなくてもOKですが、なぜか毎回全部テープで覆ってしまうのはモデラーとしてテープを全部貼った姿が見たいだけなのかも。
ちなみに窓枠のマスキングはいつもテープをベタっと貼ってから枠(塗り分けライン)に沿ってシャーペンで下書きをして、そのラインに沿ってナイフを入れる強気な方法です(笑)
このマスキングを確実に成功させるにはボディの下地作りの段階でスジボリをきっちりと彫っておくことです。
詳しくはこの記事をご参照くださいませ。
ナイフは必ず新品を使い、ちょっとでも切れ味が悪いと思ったら新品にするのがコツです。
ちなみにマスキングテープの糊が刃に付着する現象がナイフの切れ味を悪くする原因の一つなので、切れ味が悪いと感じたらラッカーシンナーで刃に付いた糊を除去してあげるとちょっとだけ延命できます。
スジボリに沿ってナイフを入れるマスキング技法はカットしたテープがスジボリの中に入り込むので、ぴしっとキレイに塗り分けられるのが最大のメリットです。
その代わりカットの際に脱線するとボディに傷が入ってしまうのが最大のデメリット(笑)少しでもダメージを回避する方法は「まず失敗しなこと」と「力を入れないこと」くらいしかないのが何とも言えないところですが…。
窓のマスキング
窓のマスキングは付属のマスキングシールを用いて行います。
この白いシールタイプのマスキングシートはハセガワ、アオシマ、フジミのカーモデルでよく見かけます(タミヤは普通のマスキングテープ素材でできている)が、妙に粘着力が強く位置決めがしにくいので、僕はいつもお肌に貼り付けて粘着力を弱めています。
反対面は塗料が回り込まないように適当にテープをはっておきます。
窓枠の塗装
- 塗装色:ガイア サーフェイサー エヴォ ブラック
このキット、樹脂パーツの一部はそれらしくなるつや消しブラックで指定されているものの、ゴム(つや消し黒)であるはずの窓枠の塗装は相変わらずセミグロスブラックですので、絶妙なツヤになる黒サフをチョイスしました。
窓パーツに貼ったキット付属のマスキングシールは分厚く、塗料だまりの原因になるので薄めの塗膜で仕上げておきます。
窓枠塗装完了!
塗装ができたらマスキングテープを剥がします。
この時乾燥時間はどのくらいか悩まれる方が多いですが、ラッカー塗料のエアブラシ塗装で今回のようにサフを使う場合は塗ったそばから乾くレベルなので塗り終えてから10分もせず剥がしてしまって大丈夫です。
ぴしっと塗れました。
窓枠の塗り分けはオートモデルの仕上がりに大きく影響するのでキレイに仕上げたいところですね。
窓側の枠も美しく塗装完了。
キットの指示通り裏側にテープを貼って塗装しましたが、よくよく考えれば表面側に塗装するほうが良かったような気がしなくもない(笑)
次回はボディの仕上げ編
次回はライト類、エンブレムなどを製作しGT-Rを完成させますよ。
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