前回の投稿でボディを塗装しました。なかなかいい感じのカルソニックブルーになりましたよ。
今回はデカールを貼りクリアーコートしてから段差を研ぎ出しします。
今回は作業難易度高めです
デカールはカルトグラフ製
ハセガワさんはなんのアピールもしていませんが、本キットに付属しているのは安定の高品質カルトグラフ製デカールです。
そのため本キットのキモともいえる大判カルソニックロゴは発色も素晴らしく、デカールも強いので大変貼りやすいです。
カルソニックスカイラインR31は複雑なグラフィックがなく、デカール枚数も少ないので楽なのも良い(笑)
デカールは位置を決めるために長時間動かしたりするので、貼り付けにはタミヤから発売されている軟化剤が入っていないデカールのりを使用し定着強度をアップさせています。(軟化剤が入っているタイプのマークフィットは塗りすぎるとデカールが破れやすくなるのでおすすめしません)
一部はソフターを使って馴染ませます
平面ボディなので基本的にソフターは不要ですが、一部厳しいとろこがあるのでその点だけはマークソフター(デカール軟化剤)を使用しました。
左サイド
No12のゼッケンとCALSONICロゴのOの部分。
当時の実車のゼッケンが塗装なのかステッカーなのかは不明ですが、カーモデル的にデカールを浮かすわけにはいきませんのでソフターを使ってぴったりと密着。
ゼッケンの密着は蒸しタオルだけでもいけそうですが用意が面倒なのでソフターを使用しました。
ちなみに僕は蒸しタオルよりドライヤー派
ゼッケンのような直線状のデカールはソフターにより伸びて歪むことがあるので、なるべくならソフターは使わないほうが良いのですが…今回はさすがに無理(笑)
カルソニックのOはソフターだけでなんとか伸ばしきることに成功しました。
先ほどのゼッケンの注意点と同じくソフターを使うとOの形状が楕円になってしまうので、ドアノブの浮きやすい部分にだけソフターを塗って筆で押し当てて密着させるといい感じです。
密着したら新品のナイフでCALSONICのNをドアとボディのパネルラインに沿ってカットし、ソフターで馴染ませました。
スジボリをまたぐデカールはスジボリに沿ってカットを入れて馴染ませると自然な仕上がりになります。
右サイド
こちらはCALSONICのSがドアノブにかかります。
ここはソフターでSの字の上端を伸ばし、ドアノブにかかるSの中央部をナイフでカットすることで対応しました。かなり無理矢理ですがそうしないと多分貼れません(笑)
ただ、Sの歪みは避けられませんでした(ここはハセガワの完成見本もちょっと苦しそうに貼ってあるのでカンベンしてくださいw)
作業に使っているソフターはクレオスの一般的なものです。
左サイドと同じく右サイドのゼッケンもソフターでバッチリ馴染ませています。
貼り付け完了!
やっと貼れました!
といってもかかった時間は4時間程度。
最新のレーシングカーのように複雑なグラフィックやカーボンデカールがないためそれほど時間はかかりません。
タミヤのTS050を作った時は1週間くらいかかりました(笑)
ああ~やっぱりR31スカイラインはいいですね!
デカールも全く透けず、発色もばっちり!
デカールの位置決めはほとんど説明書通りで良いですが、サイドのゼッケンを気持ち前より(ドアの前側のパネルラインギリギリ)に貼り、カルソニックのロゴとゼッケンの隙間は取説より少し詰めてあげると、ドア後側のパネルラインにかかるロゴ(右側ならCALSONICのL)が取説指定の位置とぴったりくらいになります。
その他のデカールは特に問題なく貼れると思います。
またデカール番号23はアンテナの配線を止めるテープなので、研ぎ出し後に貼ることにしました。
デカールを貼ったら3日~1週間程度乾燥させましょう
水転写デカールは完全乾燥に時間がかかるのでデカールを貼り終えたらドライブースなどの乾燥機やキットの箱の中で3日~1週間程度乾燥させましょう。
自分は下記の食器乾燥機を改造してドライブースにしていますが、これなら1、2日入れっぱなしにしておけばしっかり乾燥してくれるのでおすすめです。
しっかり乾燥ができたらクリアーコートに入っていきましょう。
クリアーコート
デカールの段差を消すためにクリアーでボディをコートします。
余談:実車のデカールは段差まみれな件
余談ですが80-90年代のレーシングカーって実車を見るとスポンサーロゴやゼッケンでかなりボコボコしています。
以前栃木のホンダコレクションホールに競技車両を見に行ったのですが、その時見たローソンのロスマンズNSRのデカールとカウルのボコボコ具合とチャンバーの手作り感に衝撃を受けました(笑)
それ以来レーシングカーって別に研ぎ出ししなくてもいいじゃないか…とも思うようになったのですが、やっぱり研ぎ出されたカーモデルはカッコいいですし、スケールエフェクト的にもデカール段差は無いほうがいいので頑張ります(笑)
ま、実車のデカール厚みをスケール換算して1/24にすると厚みなんてほぼゼロですからね。
クリアーを吹いていきます
- ガイアノーツ Exクリアー(2倍希釈)
まずは2倍程度の濃いめに希釈したExクリアーを20cm以上離して砂吹き。
レーシングカーのデカールは大判のものが多く、いきなりドバっとクリアーを吹くとデカールがシンナーを吸って浮いたり気泡が出たりしてしまいますので砂吹き必須です。
デカールが浮いたり気泡が出たりしたら修正する方法はないので、とにもかくにもまずは砂吹きです。(まぁ僕は我慢できなくていつも吹きすぎてしまうんですがw)
砂吹きを終えたら1時間ほど乾燥させて本塗りしていきます。
クリアーの希釈は先ほどと同じで、圧を1Mpaほどまで上げて全体に吹いていきます。
厚い塗膜を作るために全面に吹いたら1、2時間乾燥させて更にクリアーを重ねていきます。
3回ほど重ねたら塗装完了。
ホコリが噛んだらラプロスや2000番程度のサンドペーパーで磨いて取りましょう。
僕が愛用しているExクリアーは乾燥が大変速い上に、乾燥後の塗膜も非常に硬く研ぎ出しにもぴったりです。
研ぎ出し
Exクリアーを吹いてから研ぎ出しするまで3日ほど山善の食器乾燥機ドライブースに放り込んで置きクリアーを完全乾燥させます。
乾燥させれればさせるほど良いので1週間でも2週間でも乾燥させるに越したことはありません。
自然乾燥派は1週間以上置くのがおすすめです
ラプロスによるデカールの段差消し
ラプロスの#4000でデカールのフチだけを削るように水研ぎし、デカールの段差を消していきます。
ラプロスさえあれば何もいりません
出来上がったら、今度はラプロスの#6000でクリアー面全面を研ぎクリアー層のゆがみをとります。
カドを出さないように慎重に…といいつつ今回も気持ち良く爆死したのでリタッチしてごまかしました。
言い訳させて頂くと角ボディの研ぎ出しはなかなか難しいのです(笑)
塗装面まで削ってしまいそうでヤバイ…と思ったら無理をしないでクリアーコートをし直すのがおすすめです。
平滑なボディが出来上がるまで根気よく削っていきましょう。
研ぎ作業は完成度に直結するので時間をかけましょう
シャビシャビクリアー
今度はExクリアーを5倍程度に希釈したクリアーを、先ほど削ったボディにさっと吹きかけます。
これによりラプロス#6000の小傷を埋め、後のコンパウンド掛けのためのクリアー層を作りつつ、きれいな光沢の下地にすることができます。
シャビシャビクリアーの工程でホコリを噛んでしまったらラプロスの#6000か#8000で除去します。
コンパウンドがけ
コンパウンドはタミヤの細目→仕上げ目→ハセガワセラミックコンパウンドの順で入れていきます。
ちなみに僕はタミヤの粗目は使いません。
調べたわけではないのですがタミヤの粗目って粒子の大きさにばらつきがあるのか、時に大きな傷を作ってしまうことがあります。しかも体感的にラプロスの#8000より粗いです。
セラミックコンパウンドはいつ使っても素晴らしいコンパウンドです。
熱でクリアー層を痛めないように力を入れずに磨いていきます。
研ぎ出し完了
角ばったボディの研ぎ出しは結構難しいのですが、なんとかそれなりのクオリティには仕上がりました。
まるで新車のような輝きに仕上がりました…ってレーシングカーはこんなに輝いでいるのか!?(笑)
写真にはのっていませんがミラーの研ぎ出しもやっています。お忘れなきよう!
次回はシャーシの製作
次回はお楽しみのシャーシ製作に入ります。