前回の投稿で仮組みを終わらせました。
さすが最新フォーマットのHG!ジオン系なのでガンダムタイプよりグリグリ動くわけではありませんが、プロポーションと組み立てやすさはバッチリです。
今回は改修、改造、後ハメ編!
最近のガンプラはキットの出来が良すぎるのであまり手を加えない派なのですが、まずはぐるっと見回してイジりたいポイントを探ります。
先にここは改造しよう!とかここは事前に後ハメ加工がいるなぁ…なんていうのを探ったり決めたりしておけば、後々のモデリングがスムーズになること間違いなし。
そのための仮組でもあります!
改造ポイントをピックアップ
モノアイ
はじめから可動式になっていますが、モノアイ自体は昔ながらのシール式。
ここは定番のクリアーパーツ化を施したいところです。
大きなバナナ(スパイク)
グフといえば水牛のような肩のスパイクですが、HGUCだとお子様に配慮して角が丸めてあります。それはまるで突き刺さるバナナのようw
しかしコレは仕方ありません。大人モデラーの不満より子供モデラー達の安全優先です。大人なら自分で尖らせようぜ!
フィンガーバルカン
指が繋がっていますが、切り離せば独立可動させられそうです。
ということで以上の点を改修することにして早速作業を進めていきます。
モノアイのクリアー化
いつも通りWAVEのHアイズでモノアイをクリアー化。
最近は上の写真のようにモノアイの基部(黒い部分)に丸ノズルを取り付け、その中にHアイズを仕込むのが僕の定番加工です。
昔のジオン系キットは頭部が大きく、モノアイをクリアー化するのにHアイズの3mmがジャストフィットだったのですが、最近のガンプラは小顔でモノアイの基部(このグフだとE4パーツ)の高さが低く、3mmだと取り付けられない、もしくは付けることができても干渉して左右に可動できない場合がありますので事前にしっかり確認してください。
そのため最近はHアイズのミニサイズから2.5mmか2.8mmを多用しています。
ミニサイズはおもちゃ屋さんであまり見かけないので通販でサクッと入手しちゃいましょう。
ちなみに今回は2.8mmを使用しました。
基本的に大きめのほうがカッコいですしね。
バナナスパイクのシャープ化
スパイクのシャープ化は「削って尖らせるか」「先端を延長するか」の2通りがあります。
強度が高く簡単フィニッシュでも行えるのがメリットですが、均等に尖らせるのが難しく、先端を細くするほど全長、直径も小さくなってしまうのがデメリットです。
全体的な形状や直径を維持したままシャープな造形が可能ですが、加工後は塗装が必要なこと、プラ材やパテで延長した先端部が弱く折れやすいのがデメリットです。
今回はあまりに先端が丸く形状も湾曲していることから前者の削る方法は早々に諦め、後者の先端延長方式で行いました。
プラ材で延長してみました。
加工前に肩の合わせ目は接着して消してしまいます。
まず延長用プラ棒の接着面積を確保するため先端を少し切り落とします。
その後黒瞬着をたっぷり盛ってプラ棒を接着し、硬化促進剤で固めます。
硬化したらプラ棒の余計な部分をニッパーでカットしヤスリを使って尖らせていきます。
力を入れると折れることがあるのでヤスリは当てるくらいの力加減で少しずつ削っていきます。
僕はヤスリスティックの#600で削り始め、仕上げに#800をかける感じで進めています。
フィンガーバルカンの独立可動
フィンガーバルカンの指はガンダム系のスカートアーマーと同じく、切り離せば独立可動できる構造になっています。
ハセガワのモデリングソーを使って上記写真左下の画像のように切り離し、切断面をヤスリで丸く整えれば写真のように独立可動できます。
が、結構プラプラなのでボールを瞬着などで太らせる方が良いと思います。(僕はやらなかったので完成後かなりプラプラに悩まされましたw)
モデリングソーはいろんな種類のノコが入っているのに結構安いので気軽な改造におすすめです。
前腕の改造と後ハメ加工
前腕の裏側はシールドを取り付けるために大きな穴とが開いています。
アクションフィギュアとしては目をつぶっても良いですが、ロボットプラモデルとしてはちょっと気になってしまいますね…。
また合わせ目もあるのですが、この合わせ目を消す際に後ハメ加工しないと塗装後に関節を入れることができません。
対策としてシールドは3mmダボ穴ではなくネオジム磁石で接続できるように改造し、前腕は後ハメできるように加工しました。
左前腕の外側の外装(パーツ番号C18)のヒジ部にシールドがくっつけられるようにネオジム磁石を仕込みます。
元々スペースがあるので瞬間接着剤で貼っているだけです。
また、前腕の外装パーツ(パーツ番号C18、C19、C20、C21)のピンを切り飛ばしておきます。(左上のコマの前腕パーツの白化しているところが切り落とした部分です)
こうしておけば合わせ目を消しても塗装後に関節パーツを組み込むことができます。
最後に右上のコマのように前腕装甲の合わせ目を処理。
ついでにシールドのダボ穴はランナーを突っ込んでふさいでおきました。パテを使うより楽です。
この方法で後ハメすると塗装後の組み立て時に接着が必要です。
ネオジム磁石はハイキューパーツの直径3mmを使用しています↓
武装類の改修
シールドは先ほどのネオジム化に対応させるため、元々ついている取り付け軸をカットしてネオジム磁石を追加。
サーベルは先端が丸かったのでヤスリを使ってシャープ化しておきました。
胴体とふとももの後ハメ処理
この作業は正確には後ハメとは言いませんが・・・このグフでいうと胴体や太ももパーツのようなどうしても後ハメできない箇所に有効です。
後ハメできない場合の王道パターンは、先に内部(挟まれる側)を塗ってから組み込み合わせ目を処理、マスキングしてから外装を塗装することですが、次の写真のように段落ちモールド処理にして合わせ目を目立たなくしてしまう方法も簡単で効果的です。
このような段落ち処理にして合わせ目を目立たなくする方法はバンダイも良くやっていますよね。
写真で見ても分かるように元々スネと腰には同じような段落ち加工がされているので、太ももと胴体に段落ちを追加したことで溝がびしっと一直線に揃い、むしろ統一感が出るようになりました。
やり方は道具に頼れば簡単!スジボリ堂のBMCダンモを用いて少しずつ段落ちモールドに加工していきます。
力を入れずに何度も何度もゆっくりと彫りましょう。
改造完了
という訳で加工が完了しました。
丸みのあるスパイクがシャープになるだけでぐっと精巧さが増しますね。
個人的には正直出来の良すぎる最近のHGシリーズはシャープ化とスジ彫り彫りなおし程度で充分だと思っています。
例に漏れずこのグフも少し手を加えるだけでバッチリカッコいいですね。
HGシリーズのジオン系はモノアイのクリアーパーツ化とスパイクのシャープ化は押さえておきたいポイントです!
次回は塗装編です
次回はいよいよ塗装編。
グフの魅力をアップさせるためにグラデーション塗装で仕上げます。