前回八王子模型展示会(八展)向けに製作したオリジナル作品「フレズヴェルクドランライダー」ではかなりの箇所後ハメ加工しました。
フレズヴェルクはFAガールの中でも塗装が難しいキットです。
製作に便利な後ハメ加工と製作に役立つワンポイントをまとめましたので、お役に立てれば幸いです。
フレズヴェルク 後ハメ加工
それでは紹介していきましょう!加工に便利なオススメ工具も紹介しています!
パーツ番号も記載していますので、お手持ちの取説と照らし合わせて見て頂くか、模型通販サイト「ホビーサーチ」でキットの説明書が読めますので、一緒に見て頂けるとわかりやすいと思います。
フレズ素体 つま先
つま先パーツは靴パーツ(J13、J14)に甲パーツ(E4)を挟み込む構造です。
ここは下記写真を参考に(E4)の後側、オレンジ丸部をニッパーでカットしてあげればOKです。
先端(紫丸部)は切らなくても差し込めますが、取り付けにくい場合は先端を1mm弱カットしてあげましょう。
取説58番で製作する武装
この武装(名前なんて言うんでしょうか)は下記のオレンジ丸部を参考にクリアーパーツO9の丸穴をU欠きにしてあげればOK。
うまく調整できれば、接着剤不要でパチンとはめられます。
フレズのクリアーパーツは硬いので、ニッパーでやると割れる可能性がありますから、エッチングソーの利用をオススメします。
取説73番で製作する武装
この武装は写真の紫丸部のように取付穴をナナメにカットしてあげればOKです。
ナナメにカットしてあげることでオレンジ丸部の爪を起点にはめ込むことができます。
ここの作業は良いニッパーでバチンと一発カットで行きましょう。
取説77番で製作する武装
この後ハメは少し難しいです。
まずクリアーパーツ(O6)は上記写真のオレンジ丸部の位置でU欠きします。
この部分は回転するので、この位置以外でU欠きしてしまうと、開閉した時に欠いた部分が見えてしまうので注意してください。
さらにグレーの(L32)を後ハメするために(J9)の円形パーツをカットします。
ここはBMCタガネの0.1mmで彫り込み、部品をカットします。カットし終えたらヤスリでキレイに端面を仕上げましょう。
塗装したら下記の写真のように組み立てます。
ちなみにこの写真でも分かりますが、この武装は左右で使いますがパーツに向きはありません。
つまり組み上げると、切り欠いた部分が左右どちらかにかたよってしまうのです。これでは左から見た時と右から見た時で丸部の見た目が異なってしまいます。
じゃあどうするか。下記の写真を見てください。
左右で見た目が揃っています。
これは加工しなかった(J16)側もタガネで彫り込んでスミ入れしてあります。
こうしてあげれば左右の見た目をそろえることができますよ。
ベリルショットランチャー
ベリルショットランチャーのクリアーパーツも綺麗に後ハメできます。
パーツ構成は上記写真のようになっていますが、クリアーパーツ(P1)(P2)を加工します。
まずは(P1)
オレンジ丸部は取説58番の武装で紹介したようにエッチングソーを使ってU欠きにします。
紫丸部は3箇所とも写真を参考に1.5mmほど斜めにカットしてあげます。
続いてP2
上記の写真を参考にオレンジ丸部は半分程度にカット、左側の紫丸部は0.5mmほど残してカット、右側の紫丸部は1.5mmほど斜めにカット、緑部分は加工せずそのままにします。
それぞれの部品は上記の写真位置を起点にはめ込めば取り付け可能です。
上手く加工すれば接着剤不要で組み付け可能です。
僕のフレズはベリルショットランチャーを一本しか使わなかったので、余ったクリアーパーツをシルバーに塗装し、組み替えることで実体剣バージョンにもできるようにしています(あんまりカッコよくないですが)
背部ユニット
背部ユニット(I11、I14、I19)の部品が(I3)(I4)に挟まれる構造になっています。
ここは下記のオレンジ&紫丸部のように切り欠き加工で後ハメできます。
ただしこの(I3、I4)に挟まれる(I18、I22)は後ハメのしようがないので挟んだまま塗るなどして切り抜けてください(笑)
武装脚のつま先
(K29)(K34)に挟まれる(J5)パーツも後ハメ可能です。
(J5)の青丸部のピンをわずかにカット。
さらに(K29)(K34)は写真のオレンジ丸部をUカットすれば後ハメ加工可能です。
さらにクリアーパーツ(O10)は単純にUカットすればOK。
Uカットしすぎるとパチンとはめ込めなくなるので、エッチングソーで切り欠いた後にナイフで少しずつカットして調整しましょう。
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武装脚のブースターユニット
これがフレズの後ハメ最難関!
まずは取説39で製作する武装
ここは簡単。
クリアーパーツ(O4)を切り欠けば対応可能。
さらに上記写真の右側オレンジ丸部を39番で組んだ部品がハマる太さまで切り欠いておきます。
続いて取説40で製作するバーニア
これが難しいです。
写真の丸部を下側の加工後パーツようにカットします。
(L26)は大胆にカットしても(L27)で隠れますのでナイフとノコで思い切ってカットします。
(L16)はピンとリブをニッパーでカット。
知恵の輪のようにねじりながら(L26)がはめ込めるように微調整していきます。
リューターがあると干渉部を削りやすく大変便利です。安い電動タイプが一つあると色々使えますよ。
こんな風に(L26)をはめ込んで…
(L27)でカバーして爪を組みます。
(L16)は綿棒等を使って塗装を傷つけないように押し込みます。
できあがり。
言葉では説明しきれないので実践してみてください。
その他のパーツ
FAガールは関節部等様々な個所で後ハメしたくなりますが、今回紹介した箇所以外は基本的に後ハメせずに塗り分けたほうが強度も出ますし仕上がりの見た目も綺麗です。
ヒザやヒジ関節は先に塗ってから組み込むなどしてあげれば塗り漏らしなく作業を進められます。
僕のフレズのヒジ関節はこの画像のように塗り分けしています。
これはヒジ関節の濃いグレーを塗装してからマスキングして前腕を組み立て、前腕と上腕のグレーを塗ってからマスキングを剥がすという結構面倒な技で塗装しています。
フレズヴェルクは後ハメをクリアーすれば、とてもカッコいい全塗装作品が作れるのでおすすめです!