前回の投稿ではドアの内張りを仕上げました。
たった4パーツで1記事消費ですよw
今回は引き続きボディを仕上げていきます。
ボディのクリアーコート
いつも通りガイア Ex-クリアーを吹き付け研ぎ出し用のクリアーコートをします。
事前に貼っておくべきデカールはボンネットのポルシェロゴくらいで、その他のデカールは注意書きなどのシールですからクリアーコート後に貼って段差を残すほうがリアルです。
パーツが大きく大面積をコートするためにはブラシの絞りを開け圧も上げる必要があります。
そうなるとついつい吹きすぎてクリアーが流れたりコッテリ塗れてしまう時がありますが、それが原因で下地の色まで流れたり溶けだしたりしますので砂吹きからじっくり塗っていってください。
僕はクリアーは1.5倍希釈と濃いめに設定し、後で削るからと少しざらつく程度に塗り塗膜を稼ぎました。
裏打ち塗装
クリアーを研ぎ出す前に裏打ち塗装をしておきます。
これはボンネット裏。
いつもならマスキングもせずにエナメルのフラットブラックをエアブラシで塗るのですが、カレラGTのボンネット裏は塗装が触れて剥がれやすそうだったのでガイアの黒サフを使用。
写真のように黒くしたくない端面部分だけマスキングしてエアブラシ細吹きで吹けばキレイに塗り分けられます。
最悪裏面に塗料が付いても後のクリアー研ぎ出しの際に消せるので万事OK。ズボラ最高w
研ぎ出します!
クリアーをじっくり乾燥させたら研ぎ出しです…と言いたいところですが、これを作っていた時は「ろうがんず杯2019」の開催1週間前…クリアーを乾燥さている時間がほとんどとれませんでした。
おかげで塗膜の硬度が足りなかったのか少々研ぎ傷が残ってしまう結果に…とほほ。
親の顔より見たラプロスで粗削りから中研ぎまで
当ブログで研ぎといえばラプロスです(笑)
僕は一度良いと思った道具は中々変えませんのでコレばっかり使っていますが…決して三共理科学(ラプロスの製造元)の回し者ではありませんw
研ぎ出し最初の粗削りとして使うのは#4000。これでクリアーコートのザラツキやゴミ、ゆず肌を取ります。
続いて中研ぎと仕上げに使うのはこちらの#6000。
これらで磨き上げたのちコンパウンドで仕上げます。
下の写真の上のドアパネルがクリアーコート後、下がラプロスの6000番まで磨いたところです。
最初にラプロスの#4000で磨くとクリアー塗装の凸凹が分かるくらいまばらに磨き傷が付きます。
これは塗装時の表面張力や塗りムラ、乾燥時によって生じたヒケなどでクリアー塗面が凸凹になる「ゆず肌」現象によるもので、このゆず肌を平滑に処理するほど光沢仕上げはキレイに決まります。
上の写真のようにラプロスでゆず肌が完全になくなる=パーツ全体がしっとりつや消しになるまで磨ければ、コンパウンドをかけたときに美しいツヤと映り込みに仕上がりますよ。
ラプロスは非常に柔らかく折りたたむことで角や細かいところも綺麗に磨けるのが最大の利点。
硬い紙やすりなどで研ぐと簡単に下地が露出してしまったりしますが、ラプロスならだいぶ攻められます。
中研ぎしてみましょう
では一度ロールバーのカバーを見本として研ぎ出してみます。
ロールバーのカバーは左右対称の形状となっていますので、右側だけ研ぎ出してみますね。
まず先ほどのラプロスを使用して#4000、#6000と研ぎ出し、ゆず肌を取り除きます。
ラプロス#4000による大まかなゆず肌取りは空研ぎで行ったほうが状態が分かりやすいです。
逆にラプロス#6000による仕上げはラプロスの寿命が飛躍的に伸びる水研ぎがオススメ。より滑らかに研げるので深い傷もつきにくくなります。
左側のクリアーコート状態の方が光って見えますが、ここからコンパウンドを入れると右側は見違えるように美しくなりますのでご安心を。
コンパウンドで仕上げます
中研ぎが上手くいけば今度はコンパウンドで仕上げます。
今回は仕上がりがキレイと評判のスジボリ堂のシステムコンパウンドを使用しました。
システムコンパウンドのメリットはオプションのポリッシャーとルーターを使えば手早く美しい磨き作業が楽しめるところです。
ルーターはAmazon等で売っている安いもので充分です。
ポリッシャー後の仕上げや細かい部分はタミヤのコンパウンド用クロスを使い手磨きしました。
まず粗目(ハードカット)
この段階ですでに左側のクリアー吹きっぱなしより映り込みが滑らかに仕上がっています。
続いて細目(ファインカット)
もう完全に右側の方が美しく仕上がっています。
写り込んでいるLED照明の玉がバラバラに分かれて見えてきました。
最後に仕上目(マイクロカット)
とろりと光沢仕上げになりました。
ソリッドカラーの研ぎ出しは気持ちいいですね。
上の写真の左がクリアー吹きっぱなし、右が研ぎ出し作業後です。
見比べると一目瞭然です。
納得いくまでコンパウンドが入れられたら仕上げに入ります!
仕上げのコーティング
コーティング剤を使って研磨面を保護、艶出しします。
まずはコーティングポリマー、小傷埋めと艶出し効果があります。ツヤが出る気はしますが傷は埋まっている…かなぁ?
最後にモデリングワックス。
モデリングワックスは艶出しの他、静電気によりホコリ付着を防止する機能がありますが完全ではありません。
ただ、ブラシでホコリを取る際に明らかに払いやすい気はします。
やたらいい匂いがするので施工しておいて損はありません。
研ぎ出し完了!
最終的にLED照明の玉までバッチリと映り込みました。
キラーン
テローン!
やっぱり研ぎ出しは楽しいな!
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他のパーツも研ぎ出します
ボンネットの研ぎ出し
ボンネットは一番平面がガッツリ見える(つまり研ぎのごまかしが効かない)部分なので気合を入れて研ぎ出します。
とは言っても個人的に今回の研ぎの仕上がりはイマイチでした…ぐぬぬ
ドアの研ぎ出し
ドアはエグりがキツイので研ぎすぎて下地が出ないように慎重に…
急にセラミックコンパウンドが出てきましたが、大面積を磨くうちにシステムコンパウンドの仕上目がなくなってしまったからです(笑)いいのかそれで。
そんなこんなで磨き上げました
大量のパーツをなんとか磨き上げました…
全部磨いたパーツの写真がないのは、コンペ開催までに完成するかどうかの瀬戸際でカツカツだったからです(笑)急いでも良いことありませんね。
今回初めてスジボリ堂のシステムコンパウンドを使ってみましたが、中々良い仕上がりに感心しました。
何よりもバフで磨き作業が楽に進められるところが良かったです。
というワケで今回はここまで!
次回はシャーシとボディの小物パーツを仕上げていきます。カーボン地獄再来www