前回の記事で仮組まで完了しました。
前回の記事写真3枚しかなかったぞ
今回から塗装に入ります。
戦車模型はリアルな汚しや時代、地域的な考証が必要だ!なーんて言ってくる人もおりますが、楽しくお気軽に塗ってしまえばいいですよ!
下地を塗ります!
今回はグラデーション塗装を行うので、まずは下地をマホガニーに染めます。
いわゆる越智塗りというヤツです。
越智塗りというのはプロモデラー越智信善氏の考案した塗り方で、ざっくり説明すると下地を暗色から立ち上げることで陰影や立体感を表現する塗り方です。
- 下地色:クレオス マホガニーサーフェイサー
今回は上塗りをダークイエローにしたかったので下地をマホガニーにしましたが、ジャーマングレーなどに染める場合はより黒い色(黒サフなど)がオススメです。
マホガニーは普通の塗料もありますが、その他に上記リンクの瓶入りサーフェイサータイプがあります。
マホガニーサーフェイサーを使うことで下地の処理と下地作りを同時に行えて一石二鳥です。
さらにサフの方が隠ぺい力が高いので塗膜も薄く仕上がります。
本体色を塗装します!
まずは転輪から
一番面倒な転輪から片付けていきます。
3号N型の転輪はゴムタイヤとなっていますので塗り分けが必要です。
転輪のゴムを塗り分けるのが超めんどくせーという僕みたいなモデラーは、大戦後期の戦車模型を選ぶというスーパーテクニックがあります(笑)
大戦後期はゴム不足で転輪のゴム巻きができず金属丸出しだったので塗り分けがありません!
そんな模型の選び方ありかい!!
- タイヤ部:クレオス タイヤブラック
- 本体色:ガイア ダークイエロー + ガイア ピュアホワイト(10%程度)
上の写真の左上のように一度転輪をマホガニー一色に染め上げます。
その後クレオスのタイヤブラックを3倍以上に希釈したものを細吹きしてゴム部を塗装します。
エアブラシの設定は0.3mmのハンドピースなら0.05MPa程度で飛び散らずに細吹きができるくらいに希釈しましょう。
エアブラシで吹き付けられるミストのフチで転輪のゴム部をかすめるように塗装すれば、マスキングしなくてもゴム部だけ塗り分けることができます。
多少はみ出しても後のダークイエローで隠れるので気にしなくてもOK
塗装が乾燥したら今度はダークイエローを3倍程度に希釈して転輪の中央部を塗装します。(この色は車体にも使うので多めに作っておいてください)
中心部から塗りはじめてゆっくりと円を広げてゴム部ギリギリまで塗ります。
こちらも上手くやればノンマスキングで塗装可能。
こちらもちょっとタイヤにはみ出すくらいなら気にしなくてOK。だって実車もタイヤゴムに塗装が付いていたりしますからね。(実車の塗装や迷彩は組み立ててから塗っているので、よくタイヤに塗料が付着していたりします)
ちなみに僕はガイアカラー党なのでダークイエローIを使いましたが、この色は実車で使われていたRALカラーチップの色味の再現にこだわっているため、小さい模型に塗装すると濃すぎる印象です。
そのため今回はホワイトを混ぜて少し明るめの色に調整しました。
面倒な方はクレオスのダークイエローなんかが適度に明るくてオススメです。
ボディも塗り込んでいきます
ボディも同様に先ほどのダークイエローで立ち上げていきます。
- 塗装色:ガイア ダークイエロー + ガイア ピュアホワイト(10%程度)
上の写真のようにエッジ部にマホガニーを残しながらグラデーションしていきます。
この段階ではわざとらしいくらいにエッジのマホガニーを残しておいたほうが良いです。
グラデーション塗装のコツは先ほどの転輪と同様、塗りたい面の中心部から塗り始め少しづつ外側に広げていきます。
その間トリガーは引きっぱなしです
そして塗装を終えたらトリガーを緩めますが、この時必ず塗装を初めた箇所(塗装面の中心部分)でノズルを止めてストップします。
そうしないと塗り終わり部がダマになって変な感じになってしまいますのでご注意を。
ハイライトを入れます。
先ほどのダークイエローの上にハイライトを入れます。
ここでハイライトを入れるために先ほどのダークイエローは暗めに仕上げています。
- 塗装色:ガイア ダークイエロー + ガイア ピュアホワイト(20%程度)
先ほどのダークイエローにもう少しホワイトを混ぜたものを同じようにグラデーション塗装します。今度は先ほどのダークイエローを残しつつ少し狭い面に塗装します。
上の写真の砲塔の天面部などがハイライトの塗装具合が分かりやすいと思います。
ハイライトを塗り終えたら一度エアブラシを全開にしてさっと全体に吹き付けます。
こうすることで各グラデの層の境目が分かりにくくなりより自然な階調のグラデに仕上がります。
最初の基本色の塗装の際、わざとらしくエッジ部にマホガニーを残しましょうと書きましたが、ここで全体にダークイエローを吹き付けることで違和感がなくメリハリのあるグラデーションに仕上がります。
やりすぎるとグラデが消えてしまうので少しづつ様子を見てやりましょう。
デカールを貼って基本塗装完了
デカールも貼って基本塗装はおしまい。
どうですか?ベタ塗りのダークイエローに比べてかなり立体感が出ていると思いませんか?
実際の戦車にはグラデなんかされていませんが模型でグラデをするとなぜかリアルですよね~。
次回は履帯とOVMの塗装編
次回はまだ塗装が終わっていない履帯やOVM(車外装備品を塗装していきます!
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