前回の投稿で基本塗装まで完了しました。グラデーション塗装いい感じじゃないですか?
今回はまだ組み立てていない履帯やOVM(車外装備)を塗装しつつAFVの醍醐味汚し塗装に入っていきます!
すでにカッコいいですね。そうです3号はカッコ良くてカワイイのです。さっそく作っていきましょう~!
キットは小銃の穴を開口したり、フェンダーに切れ目を入れた程度で後は無改造なのにこのカッコよさ!
車体にホコリ表現
塗装はできていますがまだ汚れは一切入っていません。
ドロ汚れは筆でワシワシ塗れば再現できますがホコリっぽい塗装は筆では難しいので、車輪を接着する前にやっておきます。
- ホコリ表現:タミヤ エナメル バフ + フラットアース + ジャーマングレーを濃いめに希釈してエアブラシ吹き
ホコリ表現は簡単です。
まずエナメルのバフをベースにフラットアースとジャーマングレーを適当にまぜだ砂埃色を作り、エアブラシで車体下部のサスアーム中心に吹き付けて汚すだけ。
車体下部から上部に向かってホコリが薄くなるように塗装すればリアルに仕上がります。
ちなみに今回ははいきなりこのホコリ塗装を施していますが、ウォッシングやフィルタリングなどの汚しを施す場合はホコリ塗装の前にやっておきます。そうしないとホコリ塗装がウォッシングで溶けます(笑)
今回は砂地を想定して車体下部のウォッシングはしないのでいきなりホコリ色を吹いています。
フェンダーの先端部なんかに跳ね上がるような汚しを入れるのもグッドですよ!
ちなみに戦車の汚れ方や傷み方は現代の建設重機なんかが参考になりますが、やはり模型の汚し方を知りたい!という方には下記の本がオススメです。
この本は分かりやすいウェザリング解説とツールの使い方を紹介しているので初心者から上級者まで楽しめますよ。
履帯の組立
履帯の塗装
ホコリ色を塗ったら履帯を塗装して取り付けます。
- 履帯色:ガイア メカサフ ヘヴィ + ガイア ニュートラルグレーV + クレオス マホガニー
履帯の塗装はキットではXF-56(メタリックグレイ)となっていますが、履帯がメタリックグレイだなんてあるワケない!と思い込み、マホガニーにグレーを混ぜた黒に近い焦げ茶色を用意しました。
履帯は金属製ですがここをメタリックで塗るととたんにリアル感を損なうので、ソリッドカラーを調色して自作するのがおすすめです。
ちょっと茶色をいれておくと履帯の塗装からうっすら茶色が見え鉄の質感が増しますよ。
履帯の調色の仕方が分からない!という方は下記のモデルカステンから発売されている専用塗料なんかがオススメです。
実は今回僕が調色した色とほぼ同じ色なんです。
塗装したパーツの接着は強度が弱いのであまりオススメできませんが、履帯と転輪をカリっと塗り分けるにはこうするしかありません(笑)
履帯の接着
取説に従って履帯を接着していきます。
1/35は古いキットも多くゴム製の履帯がまだまだありますが、1/48シリーズはプラスチック製の履帯になっており仕上がりが大変良いのが特徴です。
その代わり履帯の接着はキット組み立ての中でも最難関。
塗装を剥がしたり接着剤で見える面まで溶かしてしまわないよう慎重に接着していきます。
ここで使う接着剤は通常の流し込み接着剤がベスト。乾燥時間が長いのでじっくり位置決めできます。
OVM(車外装備品)の塗装
OVMは「On-Vehicle Material」の略で読みのまんま車外装備(資材)の略です。
戦車の上に載っているスコップや工具箱、牽引ワイヤーなどのことですね。
これらは初回の組み立ての際に本体に接着してありますので面相筆を使って塗装していきます。
工具類の金属部塗装
- ペンチ、スコップ、工具の金属部:タミヤ エナメル ジャーマングレー
塗り分けは取説の指示に従って行いますが、ここも塗り分けだけは参考にして塗る色は変えています。
まずメタリックグレイで指示されているペンチやスコップ、ジャッキなどの金属部は、先ほどの履帯と同じ理由で金属色は使わずジャーマングレーで塗装しました。
とくに炎天下で黒い塗料が日焼けした雰囲気とエナメルのジャーマングレーは似ていますので、今回の仕様にも合っていると思います。
木箱、工具の持ち手などの木部の塗装
- 木箱の外枠:タミヤ エナメル ダークイエロー
- 木箱の木部:タミヤ エナメル レッドブラウン、バフをランダムに塗りつけて木目調っぽく筆塗り
- ペンチ、スコップ、工具の木部:タミヤ エナメル レッドブラウン
木箱は外枠をダークイエローで、木部をエナメルのレッドブラウンとバフをランダムに筆塗りしてそれっぽく仕上げます。
レッドブラウンで全体を塗装した後にバフをドライブラシするように筆を適当にかすめてムラを作ると木目っぽくなります
工具の持ち手の木部も同様の方法で塗装しました。
OVMの塗装はエナメル塗料筆塗りがおすすめ
今回のOVMはすべてエナメル筆塗りで塗ってみました。
小物の塗装でもラッカーを使う人が多いと思いますが、乾燥が早くて筆塗りしにくいので僕はエナメル派です。はみ出しても溶剤で拭けば修正が効くのも優しい(笑)
ちなみに筆はこちらの面相筆を使用。キレイに塗れますよ。
OVMの塗装完了!
ということで仕上がりました。どんなもんでしょ?
という訳で今回はここまで!
次回はウェザリング編
これにて本体塗装と組み立てが完了しましたので、最後にウェザリングを施して完成といきましょう!
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