前回の記事で履帯の組立とOVMの塗装が終わりました。
今回で汚しを入れて完成です!
汚しに難しいツールは必要ありません!
今回汚しに使用したものは「エナメル塗料各種」「タミヤのウェザリングマスター」「タミヤのウェザリングスティック」の3種類。
全部タミヤ製で信頼のあるツールたちです。
昨今のウェザリングマテリアルはやれ油彩だのピグメントだの海外輸入品など高騰の一途ですが、そんなものは買わなくたってOKです!
僕は土に埋めて掘り返してもすぐ撃てるAKのような信頼のタミヤツールしか使わないぜ!!(笑)
なぜかタミヤのツールって上位層のモデラーからは初心者向けという評価が下されがちですが、使いやすさ、質感(品質)、お値段のトータルバランスで右に出るメーカーはありませんし、なにより流通性が高く僕みたいな地方モデラーでも「欲しい!」と思ったらお店に買いに行けるのが最大のメリット。
ではそれぞれのツールを紹介していきましょう。
ウェザリングマスター
戦車のドロ汚れからカーモデルの排気管、美少女プラモのお化粧まで当ブログで最も活躍しているウェザリングツールです。
少し柔らかいパステルのような材質で擦り付けたりはたきつけたり色々な表現が可能です。
戦車模型ではウェザリングマスターのA、B、C、Eがぴったりですが、全部買うとそれなりのお値段なので今回は2個チョイス。
戦車の基本汚しにぴったりな「サンド」「ライトサンド」「マッド」の3種類が入ったAセット
ドロ汚れの表現にピッタリな3種類が入った一番使いやすいセットです。
お手軽にドライブラシの質感が楽しめるEセット
Eセットは他のセットより粉っぽくこすり付けることでドライブラシのような質感を得ることができます。
これら2種は戦車だけでなくガンプラなどキャラクターモデルにもピッタリなので持っておくと何かと便利ですよ。
ウェザリングスティック
ウェザリングマスターに似たようなツールですが、こちらのほうがよりしっとりしたクレヨンのような素材となっています。
そのため履帯にドロ汚れをすり込んだり、アクリル溶剤で溶いて塗りつけたりという表現が可能です。
こちらも色々な種類がありますが、「サンド」「ライトアース」があればOKです。
今回はサンドを中心に使用しています。
エナメル塗料
信頼のタミヤエナメル。
筆塗りOK、エアブラシOK、部分塗装OK、汚しOK、ミスっても拭き取ればオッケーイの海のように広く山のように高い汎用性はもうモデラー界のビッグマムやで。
ウェザリングに使いやすいのは下記の4色です。
特にジャーマングレーは部分塗装にももってこいなので1個あるととても便利。
汚します!
汚しのコツは重力にあり
汚しは色味や質感も大事ですが個人的に最も大事にしているのは重力感です。
逆に重力が感じられない汚しは一気に嘘くさくなる気がします。
たとえば雨だれ。
雨は上から下に降ります。車体の上に落ちたら飛び散ります。これは自然の摂理ですよね。
だったらウォッシングする際は上から下に拭き取ればOK!デッキの上なんかは筆やティッシュなんかでポンポンやればいい感じになりますね。
ウォッシングで全体にメリハリをつける
- ウォッシング:タミヤ エナメル ジャーマングレー + バフ
ダークイエロー系の車体色に真っ黒でウォッシングすると途端に真っ黒な仕上がりになってしまうのでウォッシングカラーはジャーマングレーベースで作るのが失敗しないコツです。
先ほどの説明通り車体側面は綿棒を使って上から下に拭き取り、車体上面はキムワイプなどでポンポンしてあげるといい感じになります。
ウォッシングができたらつや消し系クリアーでトップコートしてエナメル溶剤により発生した妙なツヤを抑えておきましょう。
ウェザリングスティックで泥表現
ドロ汚れなんかは履帯の回る向きを考えたら下から上に跳ね上がるでしょうし、多くの汚れはフェンダーに付きます。
そんな時は上の写真のように先ほど紹介したウェザリングスティックをフェンダーに引っ掛けるように下から上へと擦り付ければいい感じです。
上記の写真のように下から上にドロ汚れを擦り付けるとグッとリアルになります。
履帯にはスティックの先端を少しカットして取り出したものをアクリル溶剤で溶いてワシワシ筆塗り!
さらにアクリル溶剤を含ませた筆で履帯に擦り込めば中々リアルな感じに仕上がってくれますよ。
できました。ウォッシングの質感や履帯の汚れ感はどんなもんでしょう?
ホコリや陰影はウェザリングマスターで表現
デッキ部のホコリ表現はウェザリングマスターAのライトサンドを付属のハケを使用して擦り付けていきます。
ウェザリングマスターはパステルに比べると落ちにくいので使いやすいです。
砲塔やフェンダーなどのエッジ部にはウェザリングマスターEを擦りつけてハイライト表現をして立体感を出してみましょう。
金属面のドライブラシはメタリックカラーを推奨する方も多いですが、白やグレー系の塗料またはウェザリングマスターで行うほうが自然な見た目にしやすいです。
それでもウェザリングが難しい…という方にナイスなHowto本
ということで簡単なウェザリング技法を紹介しましたが動画で用意している訳ではないので分からない…という方もいらっしゃると思います。
そこでHowto本大好きな僕がオススメするウェザリング本はこちら。
初心者向けのツールから紹介されていてとても良い本ですよ。
楽しく汚して完成です!
というワケで楽しく完成!写真もカメラでカッコよく撮影しましたよ!
完成レビューはこちら!
写真たっぷりでキットの魅力をご紹介!
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