今回は2018年にタミヤから発売されたヤマハ YZF-R1Mの製作記です。
いつも通り適度にディティールアップを加えながら丁寧に作り込んでいこうと思います。
まだまだ出番は先ですが、同時にタミヤさんから発売されておりますオプションフロントフォークセットを購入しました。
金属製で素晴らしい質感でありながらパーツ分割もしっかりされているので、キットのプラパーツを塗装するよりよっぽど楽です。
製作される方はぜひゲットしておきましょう。
パーツを買う価値はめちゃくちゃあります
それでは作ってまいりましょう!
改造しないといったのに…
製作当初「改造しないからなー!!」とTwitterで呟いていたのですが…
最初にやったのがチェーン彫りw
ゴリゴリに改造してるやんけ(笑)
簡単にやり方を紹介しますが…
チェーンはこんな風に0.5mmプラ板を積層した治具を製作し…
ラインチゼルの0.5mmで中央部を、0.5mmのピンバイスでガイドローラー間の隙間を、ナイフで細かい修正を加えて仕上げていきます。
一個チェーンを彫るのに大体4時間くらいかかりますが、ディティールアップ効果は抜群です。
ちなみに詳しい作業方法を別記事にまとめましたので、皆さんもぜひ地獄を味わってみてくださいね(笑)
やる気のあるうちに面倒な加工は済ませておきたかったのでチェーンは最初にやりました。
しばらくお蔵入りさせますw
エンジンブロックの組立
エンジンの箱組み
最新キットなので特に精度上問題になる箇所があるとは思えませんが、一応パーツを切り出して合わせてはおきます。
こちらがエンジンパーツ一式。
エンジンの分割はタミヤのリッターバイクキットとしては標準的な内容ですね。
X-11(クロームシルバー)で塗装するボルト頭形状のモールドが沢山あります。ここは0.4mmのピンバイスで少し窪ませてボルトヘッドっぽくしておきました。
エンジンはパーツの貼り合わせなので合わせ目が出ますが、複雑なパーツ形状の中に紛れるのでそんなに目立ちません。
合わせ目は処理しなくても全然問題ありませんが、僕は瞬間カラーパテで「もしかしたら見えるかも…」と思った隙間だけ埋めました。
エンジンの精度は素晴らしいので、パーツを仮組したら流し込み接着剤等でガンガン組み立てていって大丈夫です。
ちなみに上の写真でパーツB29が黒くなっていますが(本来はシルバー成形色)、ここは入り組んでいて塗装が回りにくそうだったので接着前に黒サフで塗装しておいたためです。
ワンポイント:オモリを入れて車体をズッシリさせよう
エンジンルームの中にはオモリを15gほど入れました。
完成品がちょっと重いと持った時にうれしくなりますので、僕は毎回エンジン内にオモリを入れています。
あまり入れすぎるとスタンドに負担がかかるので10~20gくらいに留めておくのがコツです。
オモリはラジコン用のセッティングウェイトがちょうど入れやすい形状で、さらに両面テープ付きなのでオススメです。
カーモデルのシャーシに貼ってズッシリさせたり、飛行機模型のお尻が上がらないようにするのにも便利なのでスケールモデラーは何かと持っておいて損はないアイテムです。
エンジン回りの塗装
R1Mのエンジンは初心者にもやさしい黒一色(笑)サクっと塗装してしまいましょう。
エンジンの塗装
- 本体色:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- ボルトヘッド:タミヤ エナメル クロームシルバー(筆塗り)
キットの指定色はセミグロスブラックですが、セミグロスブラックのツヤ感だと少しおもちゃっぽくなってしまうので、ツヤが控えめなガイアの黒サフで塗装しています。
近代カー&バイク模型の黒にぴったりのツヤ感でオススメです。
当ブログではめちゃくちゃ使われている塗料です
オイルパンの塗装
- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- 塗装色:ガイア Exシルバー
ここは普通にシルバー塗装で済ませませす。
その他の部品の塗装
- オイルフィルター:ガイア セミグロスブラック
- 配管:ガイア ジャーマングレー → クレオス スーパースムースクリアーコート
エンジンが黒一色だったので、メリハリを付けるため配管はジャーマングレーで塗ってみましたが、「正直黒サフで良かったな」なんて思ったり。
オイルフィルターはどれもツヤのある黒なのでセミグロスブラックを使用しています。
エンジンの組み立て
スロットルの組み立て
まずは指示通りスロットルを組み立てます。
ラジエターに繋がるビニールパイプ(c)はキット付属のビニールパイプを使用しましたが、スロットルからアクセルに繋がるワイヤー(a)、(b)は付属のパイプだと太すぎるのでタミヤのパイピングケーブル0.5mmを使用しました。
スロットル部分は結構複雑なパイピングが施されているのですが、完成後はエアチャンバーで隠れて見えなくなるのでオミットしました。
海外の部品屋さんから部品図を拾ってきましたので、やりたい方は下記画像を参考にして再現してみてください。
エンジンブロックの仕上げ
エンジンブロックは特に気にするところはありませんので取説に従ってバシバシ接着していけばOKです。
黒サフによるしっとりした黒がスケール感とぴったりで良くないですか?
デカールを貼る箇所がありますので忘れないようにしてください。
パイピングケーブル(a)(b)(c)の太さを変えた効果がはっきりと出ています。
キットのままだとすべて同じ太さでアクセル回りがかなり大味な仕上がりになってしまうので、実車を参考にメリハリをつけた太さを選定してあげるとリアル感がかなり向上します!
オイルパンのシルバーはタミヤのスミ入れ塗料(ブラック)でウォッシングしてトーンを落としています。
ウォッシングによるスミ入れ効果でパーツの立体感が増す上、金属光沢もしっとりした感じになるのでオススメです。
次回はスタンドとフレームの製作
今回はここまで、次回はレーシングスタンドとフレームの製作を進めますよ!
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