前回の記事でラジエターまで組み立てました。
今回はフロントフォーク製作編。ようやくCBRが2輪で自立!
この瞬間がバイク模型で一番盛り上がる…!
それでは早速作っていきましょう。
ヘッドライトケースの製作
ヘッドライトケースは素組みです。
- 塗装色:ガイア ジャーマングレー
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
樹脂成型品っぽい黒味に塗れるので僕はこのレシピを樹脂ブラックと呼んでいます(笑)
ここで初めてマスキングシールを使う必要が出てきます。
マスキングシールはカットラインが入っていないので自分で切る必要がありますが、この作業は必ず新品のナイフを使ってください。切れ味とカット面の仕上がりが一味違います!
基部のパーツにバルブ部品を入れ、ハウジングを挟み込んだらカバーを取り付けるという凝りまくりの7パーツ構成。
完成したらライトカバーの正面部しか見えないのにこのコダワリ様…やっぱりタミヤすごい。
ケースの接着にはセメダインのハイグレード模型用を使用しています。
この接着剤は塗装面を侵さず乾燥後に黄変したりすることもないのでクリアーパーツの接着に最適。
接着をミスっても剥がすことが可能なのでライト内にホコリが入ってしまった際でも安心…とはいっても最初からホコリを入れないのが一番ですが。
1.2×2.5mm丸ビスでライトケースを取り付けます。
ビスを固定する部分のパーツが薄いので締めすぎに注意(締めすぎると潰れてしまいます)。
ライトケースには後で配線作業をするつもりなので、今回は仮止めと仕上がりの確認のみにしてこの後外してしまいました。
フロントタイヤの仕上げ
リアホイールとブレーキを塗装した時に一緒に仕上げていたフロントのホイールとブレーキを仕上げます。
- 下地&ローターブラケット:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- ディスク部:クレオス スーパーアイアン
- ディスク面汚し:タミヤ スミ入れブラックでウォッシング
- 締結ボルト:タミヤ エナメル チタンゴールド(筆塗り)
- ディスク取り付けボルト:タミヤ エナメル クロームシルバー(筆塗り)
リアの時と同色で塗っていますが念のためレシピ再掲。
ディスクローターをホイールに接着します。
僕は組み立てによく瞬間接着剤を使いますが、ディスクローターはディスクが傾かないように慎重に取り付けたいため、セットタイムのあるエポキシ接着剤がおすすめです。
写真の接着剤はWAVEの速乾タイプ。乾燥が速く固定力も抜群で、乾く前だと拭き取ることも可能なので今回のように瞬着がはみ出しやすいような箇所にはぴったりです。
さらに一般的なエポキシ接着剤と異なり接着剤が糸を引きにくいので作業性がかなり高いのもポイント。
接着が完了しました。
接着剤が乾くまでの間にホイールを回しながらディスクローターの傾きがないかチェックしてまっすぐ取り付けておきましょう。
ディスクローターの傾きは完成度に結構差が出ます!
タイヤはディスクの接着前にハメるのがおすすめです。タイヤが先に付いているとローターの傾きも確認しやすいでし、後からタイヤを付けようとしてディスクを触ってしまい塗装や接着が剥がれたりなんてことも防げます。
フロントフェンダーの製作
今回のCBRはオプションのドライカーボン外装仕様で作るので、フロントフェンダーはタミヤのカーボンスライドマーク(平織極細)を貼りフルカーボンラッピングを施します。
できました…って気の利いた説明ないんかいとお思いのお客さん!コレだけで1記事書けそうなのでデカールの詳しい貼り方はまた紹介しますね(笑)
デカールを貼った状態(上左)からクリアーコート→研ぎ出しと継ぎ目消し→つや消しコートと作業した状態。
まさにドライカーボン!という仕上がりになりましたがいかがでしょうか?
カーボンデカールに試されすぎてもはや貼れないものなどないw
今回のフェンダーにはデカールを14分割にて貼り付けています。
分割する際はできるだけ網目が繋がるように貼るのが美しく仕上げるコツです。
フロントフォークの加工
フロントフォークの組み立てに入ります。
今回はオプションのフロントフォークセットを使っているので、作業を参考にしたい方はフォークセットも購入してくださいね。
アクスルホルダーのディティールアップ
いつもやっている定番作業です。
実車ではボルト固定になっていますが、キットでは成型の都合上長丸状のモールドになっているアクスルホルダーの長丸部を削り取り、WAVEのRリベット角の1.0mmに置き換えました。
Rリベットは出っ張りがあるのでカットして0.5mm程度のピンバイスで軽く窪ませておきます。
この作業は結構見た目が良くなるのでおすすめ
ステアリングダンパーの可動化改造
キットにはステアリングダンパー(D14)が付属しますがシャフトを含めて一体成型となっています。まぁ組み上げるとほとんど見えませんからね。
しかしここは無駄に手間をかけるモデラーなので可動化に挑戦してみましょう。
まずダンパーシャフトの長さを確認します。今回は約16mm。
ステアリングダンパーD14のダンパー本体とシャフトを切り離し、シャフトはWAVEのφ0.5mmの真鍮線に置き換え。
先ほども使ったWAVEのRリベットと0.5mm真鍮線を組み合わせて取り付けボルトを自作。
シャフトを切ったダンパー本体はφ0.8mmのドリルでダンパーシャフトの通る穴を開けておきます。まっすぐ開けるのは難しいので慎重に…。
最後にダンパーの固定部とフォークの部品(B25)にそれぞれ0.6mmの穴を開け上記の取り付けボルトパーツを使って固定できるようにしておきます。
ダンパーシャフトは長めに切って接着した後、突き出し量が16mm程度になるようにカットすると確実に仕上がります。
ほかのフロントフォークパーツも組み立て準備完了。
フォークのアウターチューブを挟み込むB14、B24、B25と、アクスルホルダーパーツの中心部分にはパーティングラインが入っていますが実車でも同じ個所にパーティングラインが入っています。
コダワリ派はパーティングラインを消さないようにゲート処理しておきましょう(難しいけど)。
フォークパーツの塗装
オプションパーツを使えばマスキングによる塗り分けが必要ないのでらくちんです。
アンダーブラケットの塗装
フォークのアウターチューブを保持する部品の下側をアンダーブラケットと言います。
- 塗装色:ガイア セミグロスブラック
- トップコート:ガイア セミグロスクリアープレミアム
- ボルト類:タミヤ エナメルブラック下塗り → メッキシルバーNEXT(筆塗り)
アクスルホルダーの塗装
- 下地:ガイア Exブラック
- 塗装色:ガイア ダークステンレスシルバー
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー(薄く塗装)
- ゴールド塗装部:ガイア スターブライトゴールド(筆塗り)
- ボルト類:メッキシルバーNEXT(筆塗り)
アクスルホルダーはダークステンレスシルバーにさっとスーパースムースクリアーコート。
最近よく採用されているオーリンズフォークの色はコレが一番近い色が出てると思います(もう少しこだわりたい方はクリアーパープルを少し入れてもいいかも)。
塗装指示がゴールドの部分があり「ここはなんだろう…」と思いながら塗装だけしておきましたが、実物は結構形が異なるみたいです(パーツの抜きの都合で再現しきれていないようです)。塗ってしまった後だし目立たないのでこのまま進めます。
ホイール取り付けねじは完成後も見えるためアクスルホルダーと同色で塗装し悪目立ちしないようにしています。
ステアリングダンパーの塗装
- 本体色:ガイア Exシルバー
- 部分塗装色:ガイア ダークステンレスシルバー
ステアリングダンパーの塗り分け派実車資料に合わせたのでキットの指示とは異なっています。
シャフト部分はミラーフィニッシュを巻くので塗装していません。(塗装だとダンパーの可動でハゲます)
フロントフォークの組み立て
フロント周りの組み立て
塗装も完了したので組み当てていきます!
まずはオプションのフォークセットから部品を取り出し取説通り組んでいきます。
この組み立て時の精度が最高に気持ちいい
この感触はオプションフォークを組んだ物のみに与えられる特権w
アンダーブラケットをアウターチューブに接着します。
瞬着で組み立てますが接着剤がはみ出しやすいので中粘度の瞬着を少量使って組みましょう。
フェンダーにはブレーキホースを取り付けるために0.3mmの真鍮線を接着しておきます。
フェンダーを接着したらフォークとタイヤの組み立て完了。
いやホントバイク模型ってなんでこうもときめくんでしょうね?
ビスを固定してフロントの足回りができあがり。
今回フロントフェンダーの強度があるからなのか、フェンダーが傾かずびしっと接着することができました。
ステアリングダンパーの組み立て
ステアリングダンパーにはハセガワのミラーフィニッシュを巻いてメッキシャフトにしています。
シャフトが0.5mmの直径なのでフィニッシュテープの幅は1.8mm程度でカットすると太くなりすぎずに貼れます。
真鍮線の0.5mmをスケール換算すると6mmの直径になり、ステアリングダンパーのシャフトとしては少し細すぎますが、テープを巻くと少し太くなりちょうどいい見た目になってくれます。
本体に取り付けてみました。
この後フォークの取り付けをしてから可動チェックをしてみます。
フロントフォークの取り付け
フォークを本体に差し込みようやく2輪で自立!!
あああカッコいい~~~!!
バイク模型は要所要所でワクワクする瞬間が出てくるけど、個人的にはフロントフォークを付けて2輪で立つ瞬間が一番好きです。
次回はハンドル回り製作編
次回はハンドルやアッパーブラケット小物、配管など細かいフロント周りの作業を進めていきます。