前回の投稿でフロントフォークを組み立て車体が自立しました。
今回はハンドル回りを仕上げていきます。
細かい作業が多いですが頑張ります!
各部のパーツの処理
ハンドル、メーター、ブレーキキャリパーなどの細かいパーツを切り出し処理していきます。
形状こそ複雑なので細かい作業が求められますが部品点数はそれほど多くないので丁寧に作業します。
ちなみにアッパーブラケット(パーツ番号:B15)とセパレートハンドルブラケット(パーツ番号:B21、B22)のパーティングラインは実車でも存在するのでコダワリ派はゲートだけをキレイに処理しましょう。
ブレーキキャリパーの改造
ブレーキホースをタミヤのパイピングケーブル0.65mmに置き換えるついでにキャリパーのホースジョイント部を作りディティールアップしました。
キットのホースジョイント部をカットして0.5mm真鍮線と1mmプラ棒に置き換えるだけですがカスタム効果は結構高いです。
0.5mm真鍮線だとちょっと細いですが0.8mmだと逆に太いので、0.5mm真鍮線を使い塗装時に筆塗りでコッテリ目に塗料を盛り付けて太く見せています。
プラ棒に穴あけが難しい場合はさかつうから内径0.7mmの真鍮パイプがあるのでそちらを使うといいかも。しかもこの真鍮パイプ外形が0.9mmなので1mmプラ棒よりリアルに仕上がります。
ハンドルの改造
ハンドルは右ブレーキのマスターにWAVEの角リベットと丸リベットを使いブリーダーキャップを追加したほか、レバーのクランプボルトを伸ばしランナーから製作して取り付けてみました。
また写真には写っていませんが、左レバーの下に丸ボタン(ハザード?)があるため追加しています。
実車のバーエンドには取り付けねじが付いているのでコトブキヤのマイナスモールドにスジボリを追加しプラスねじにしたものを埋めておきました。
ハンドルパーツの塗装
同じ色をよく使うのでこのあたりは一緒に塗装してしまうと楽です。
ブレーキレバーの塗装
塗り分けの順番は下記リストの順序で行っています。
- レバー、バーエンド:ガイア セミグロスブラック → ガイア プレミアムセミグロスクリアーコート
- グリップ、スイッチボックス:ガイア ジャーマングレー → クレオス スーパースムースクリアーコート
- スイッチ:下地白サフ → ガイアブライトレッド → クレオス スーパースムースクリアーコート
- ブレーキマスター:タミヤ エナメル メタリックグレイ 筆塗り
- ボルトヘッド:クロームシルバー筆塗り
- ブリーダーキャップ:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック 筆塗り
セミグロスブラックを塗ったら少しツヤがありすぎたのでセミグロスコートを入れています。
レバーの塗装
塗り分けの順番は下記リストの順序で行っています。
- レバー、バーエンド:ガイア セミグロスブラック → ガイア プレミアムセミグロスクリアーコート
- グリップ、スイッチボックス:ガイア ジャーマングレー → クレオス スーパースムースクリアーコート
- スイッチ:ニュートラルグレーIII
グリップとスイッチボックスの塗装ができたらセミグロスブラックのマスキングを剥がす前にデカールを貼り、デカールと一緒にスーパースムースクリアーコートをするとデカールのツヤも消せるのでおすすめです。
デカールは余白をなるべくギリギリでカットするとキレイに貼れます。
そんなこんなで両レバー塗装完了。
質感を再現するためにツヤや色をこだわれば元々のディテイールが細かいのでかなりリアルに仕上がってくれます。
ディティールアップしたポイントもなかなかいい感じ。
ブレーキキャリパーの塗装
- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- 塗装色:クオレス スーパーチタン + タミヤ メタリックグレイ + タミヤ マイカシルバー
- ホースジョイント:タミヤ エナメル ガンメタル 筆塗り
- ブレンボロゴ:タミヤ エナメル レッド スミ入れ
- ボルトヘッド:タミヤ エナメル クロームシルバー 筆塗り
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
キャリパーは手持ちのメタリック3色を混色してブレンボシルバーを製作。これはリアキャリパーを塗った時と同じものです。
ブレンボのロゴはデカールが付属しますが元々モールドが彫られているのでエナメル赤をスミ入れしたほうがシャープに仕上がります。
アッパーブラケットの塗装
- 塗装色:ガイア セミグロスブラック
- トップコート:ガイア セミグロスクリアープレミアム
トップコート前にデカールを貼っています。ここもデカールの余白はギリギリカット推奨。
アッパーブラケットキャップの塗装
- 下地、キャップ上部:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- 塗装色:タミヤ マイカシルバー
塗り分けラインをぴしっとするのが難しいので黒とシルバーの境目にニードルで溝をつけスミ入れしてごまかしました(笑)。
リザーバータンクの塗装
- タンク部:ガイア セミグロスブラック
- キャップ部:ガイア サーフェイサーエヴォブラック
透明じゃないタンクって珍しいですね。
メーターの塗装
- 塗装色:ガイア ジャーマングレー
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
メーターのデカールは3パターンから選べるのが嬉しい。
売り上げのためにコンパチキットがどんどん減る中、カラーバリエーション違いのデカールまで用意してくれるタミヤの配慮に感謝。
メーターのデカールはメーター部とシフトインジケーター(?)部が一体となっていますが、ナイフで切り離しその他の余白もギリギリでカットすると美しく貼れます。
ハンドルの組み立て
塗装も完了したのでいよいよ組み立てに入ります。
前回の投稿でフォークを取り付けていますが一旦外しましょう。
ABSセンサーの配線を追加
ABSセンサーの配線はどこに付けるんだろ…と悩みつつホイールのパルスセンサー用円盤が付く位置を見ていたら裏側にセンサーっぽいモールドがありました(笑)
タミヤの取材力すげ~
ここはピンバイスで横から穴をあけアドラーズネストの0.4mm黒配線を差し込んでおきました。
この配線はテールカウルまで伸びるので20cmほど必要です。
ブレーキキャリパーの取り付け
キャリパーを取り付けました。
ABSセンサーの配線はローターに干渉しないよう取り回し、ブレーキキャリパーのホースジョイントの間を通過させます。
実車ではホースジョイントの間に配線クリップが存在しABS配線がまとめられていますのでキット付属のビニールパイプをカットしてホースジョイント感に接着、その中にABSセンサーの配線を通してそれっぽっくまとめています。
キャリパー側の配管もおこないます。
ここはタミヤのパイピングケーブル0.65mmを使用。
ステアリングダンパーの取り付け
ステアリングダンパーには配線があります。最初はやらないでおこうかと思ったけど配線ルートがなんとなくわかったので再現することに。
ステアリングダンパーを付けて配線をスマートキースイッチのすぐ後ろの下側に取り付けます。
フォークを差し込みアンダーブラケット(パーツ番号:B25)に開けた穴にステアリングダンパーを取り付けます。
これにてステアリングダンパーの可動化完了!
動かしてみるとこんな感じです。
まぁ完成したら全く見えないんですけど(笑)
アッパーブラケット、ハンドルの取り付け
塗装したパーツとオプションフォークに付属する金属パーツを本体に組み付けます。
オプションの金属パーツを組むのには瞬間接着剤が推奨されていますが、粘度の低いサラサラな瞬着を使うとはみ出して汚くなりやすいのでゼリータイプの瞬着やエポキシ接着剤がおすすめです。
ハンドルが付いたらリザーバータンクを接着します。
ブラケットにタンクをそのまま取り付けるとタンクが随分寝てしまうので水平になるように調整して接着しておきました。
実車のリザーバータンクはエアが混入しないようになるべく水平にするのが理想です。
オーリンズの配線を追加
実車のフロントフォークのトップにはオーリンズの電子制御用配線が付いています。
オプションパーツを使うとその配線を取り付ける部品が付属しますので配線を追加しました。
上の写真の左側にあるポッチのような部品がオプションに付属する配線基部です。
ここから出た配線は一度保護カバーのような部品に取り込まれ車体内に入っていくので、それっぽい部品を2mmのプラ角棒を削りだして製作してみました。
配線を取り付けます。取説にも書かれていますが角度は内向きに接着する必要があります。
メーターの取り付け
ここは普通に接着するだけです。
実車では光沢の液晶ディスプレイなのですが、模型ではつや消しのほうが表示がクッキリ見えて見栄えがよいかと思います。
各部の配線、配管
まずはクラッチケーブルから。取扱説明書33番の工程です。
取説5番でエンジンに取り付けた(僕はタミヤ0.65mmに変更しています)ケーブル(b)をここでようやくレバーに取り付けます。
細かい作業が多くてピンセットが必須です。
先が細い普通のピンセットは配線をつかむのが微妙にやりにくいので下記のような丸口ピンセットを使うのがおすすめ。デカールも掴みやすいです。
続いてブレーキホース。
ラジエターのホースジョイントから出した配管(J)をブレーキレバーに取り付けます。僕はここもタミヤの0.65mmを使用。
最後にリザーバータンクからマスターへの配管を行い作業完了です。
リザーバータンクとマスターの配管は実車でも太い配管なのでキット付属のチューブを取説の指示通り取り付けましたが、ホースバンド代わりにミラーフィニッシュを巻いてディティールアップをしています。
作業完了!
最後にブレーキ配管の納まりを紹介しておきます。
ABSセンサーを取り付けた姿はこんな感じ。
この密度感…だからバイクはやめられません。
次回は車体の仕上げ編
次回はエアボックスやヘッドライト、インナーカウルの小物などを仕上げて車体を完成させます!