前回の記事でハンドル周りを組み上げました。
今回はエアボックスやインナーカウルの小物を仕上げて車体をフィニッシュしていきます。
今回も細かい作業満載です!
エアボックスの組み立て
エアボックスの改造
タミヤの取扱説明書ではエアクリーナーボックスとなっていますが、ホンダの公式ではエアボックスと呼んでいるようです(多分)
仮組してみました。ついでにエアボックスのケースを固定するねじを伸ばしランナーから製作して貼り付けています。
このエアボックスカバーの上部に乗っているパーツ(部品番号:B9)には電子系の配線はユニットが一体成型で再現されています。
一体成型で再現されています。
じゃあ作り込むか…
とりあえずパーツB9から配線だけを丁寧にカットして取り除き、実車資料を参考にプラ材でカプラーのツメっぽいモールドを0.3mmのプラ板で再現してみました。
配線パーツはセカンダリーインジェクターとくっついているので配線部を切り離した後はナイフとヤスリで棒状に仕上げておきましょう。
さらにESL(エレクトロニックステアリングロック)ユニットから出る配線を分岐しているカプラをプラ棒で自作
作業しながら自分でもなんでこんなことやり出したんだろうと思いました
あとで配線を再現する際に分からなくなるので、B9パーツの配線部をカットする前の状態は写真に撮っておきましょう。
エアボックスの塗装
- エアボックス本体:ガイア ジャーマングレー → トップコート クレオス スーパースムースクリアー
- エアボックスねじ:タミヤ エナメル ガンメタル筆塗り
- カプラー黒:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- カプラー白:ガイア ニュートラルグレー II → トップコート クレオス スーパースムースクリアー
- セカンダリーインジェクター:ガイア セミグロスブラック
実車資料を参考に塗り分けを増やしてあります。
エアボックス組み立て
まずはカットした配線を再現していきます。
配線はすべてアドラーズネストの0.4mmを使用しています。
ハセガワのつや消し黒フィニッシュをビニールテープのように巻き付け作った配線を束ねていきます。
つや消し黒フィニッシュは色々使えるのでおすすめ
束ねた配線をカプラに取り付けます。
ESLユニットから出る配線を束ねるカプラーの配線も追加していますよ。
実際の車両ではカプラーの手前は色とりどりの配線が見えているのですがさすがに1/12で再現する気力はなかったです(笑)
ビフォーと比べると密度感やディテイールが段違いになりました。
部品番号B1にも配線を追加しすべての配線作業が完了。自己満足最高潮。
組み立ててみました。ESLユニットから出る配線も実車資料を参考に取り付けています。
B9パーツそのままの状態より圧倒的に密度が上がっていますね~!
車体に搭載してみました。
アカンめっちゃカッコええわ…
大変でしたがやってよかったです。
インナーカウルの組み立て
今回のCBR…めずらしくインナーカウルが再現されているぞ!!
- 塗装色:ガイア ジャーマングレー
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
インナーカウルは丁寧にゲートとパーティングラインを処理したのみで素組みです。
取り付けビスも目立たなくするために同色に塗っておきました。
ところでこのインナーカウルですが左側に電子ユニットが入っていますがキットでは再現されていません。
キットでは再現されていません。
じゃあ作るか…
実車資料を参考に左側の電子ユニット(名前が分かりませんでした)の大体の大きさを確認し、WAVEの目盛付きプラ板0.5mmを使用してそれっぽい形に仕上げます。
僕のスキルの限界もありディティールのレベルはそんなに高くないですが、キットパーツの省略感に近い雰囲気には仕上げたつもりです(笑)
普段はタミヤのプラ板を使うのですが、今回は評判の良いWAVEのプラ板を使って見ました。
目盛り入りでカットしやすくさらに素材が非常に整形しやすい硬さなのでパーツのスクラッチなんかには断然WAVEのプラ板がオススメですね。
このユニットの納まり具合はこんな感じです。
実車のカウル外し写真から確認できますのでネットで探してみてください。
キットに付属するC1パーツの大きさと比較するとこんな感じ。
- 自作電子ユニット本体:ガイア ジャーマングレー → クレオス スーパースムースクリアー
- 自作電子ユニットカプラ部:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- B9パーツ本体:タミヤ メタリックグレイ
- B9パーツカプラ部:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- B9パーツ取り付けボルト:タミヤ エナメル クロームシルバー 筆塗り
電子ユニットも塗装しました。
C1パーツはラバーブラック単色の塗装指示ですが、資料だとメタリックグレイに近そうな色なのでそれっぽく塗り分けしています。
ラジエターリザーブタンクの組み立て
タンクの加工
今回はカウル内のパーツの再現度も高くラジエターのリザーブタンクも付属します。
とりあず実車で存在するキャップ下とタンク下にあるホースを再現するため、ホース取り付け部を0.8mm真鍮線で追加します。
そのほかタンク横のリベットのようなモールドも適当なプラ材で製作しています。
加工ができたらタンク内のラジエター液を再現するためタンクを一旦車体に仮止めします。
実車資料から液面の位置を確認し、パーツに液面のラインを鉛筆で下書きします。
この時の下書き線はかならず地面と水平になるようにしておきましょう。
液体は地面と水平になりますからね
タンクの塗装
ではタンクの塗装をやっていきましょう。
まずは先ほどの下書き線に沿ってマスキングして液面を塗装します。
- 液面:ガイア クリアーグリーン + ガイア クリアーブルー
ラジエター液は薄い緑だったり薄い青だったりするのでお好みで調整してみてください。
- ガイア クリアーホワイト(80%)+ ガイア ピュアホワイト(20%)
- タンクキャップ、クリップなど:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
クリアーホワイトをベースにピュアホワイトを混ぜた色をタンク全体に吹き付け、うっすらの下地のラジエター液色を残しながら塗装します。
何度も塗り重ねていくとどんどんラジエター液の色が薄くなりまるでタンク内に液面が入っているような見た目になります。
納得いくところまで塗装出来たらキャプやクリップの塗り分けをおこない、最後につや消しコートして完成です。
使った塗料たち。
タンクのような半透明のものであればクリアーホワイトを使用した重ね塗りで実際に液体が入っているように見せられる…という塗装方法でした。
車体の仕上げ
パーツが揃ったのでいよいよ仕上げの組み立てに入ります!
取説通りいくとライトはすでに付いていますが、僕はステアリングダンパーの可動化などをやっていたのでこのタイミングで取り付けることに。
ライトの取り付け
ライトの配線をタミヤのパイピングケーブル0.5mmでそれっぽくおこないました。(完成したら全く見えないけど)
ライトを付けるとハンドル周りの配線がやりにくくなるので、このタイミングで電子制御ダンパーの配線を処理しておきます。
ここはネットで調べても配線ルートが分からなかったので、電子制御ダンパーの配線2本をつや消し黒フィニッシュでまとめて車体左側に出すことにしました。
ここでライトユニットを取り付け、ライトの配線を電子制御ダンパーの配線まとめながらつや消し黒フィニッシュを巻き続けます。
フィニッシュテープの幅は1.5mmくらいで作業しています。
左インナーカウルの仕上げ
左インナーカウルを取り付け自作電子制御ユニットとC1パーツを取り付けます。
この時それらの電子制御ユニットにもタミヤの0.5mmケーブルを取り付けフレーム左側の開口に導入します。
工程6番で取り付けるパーツB27は配線類のホルダーのようなので(多分)そこに入るように導入するといい感じです。
続いて先ほど塗装したラジエターリザーブタンクにチューブを取り付けます。
タンク右横の輪っかは持ち手ではなくチューブのホルダーなのでそこを通すようにしましょう。
さらにチューブのクリップをタミヤのパイピングケーブルの中から芯線だけを取り出し巻き付けて再現しておきました。
タンクを取り付けチューブを車体の中に取り入れて作業完了。
ライトと電子制御の配線はサイドカウル(パーツ番号:A4)の取り付けに邪魔にならない位置にまとめました。
それでもサイドカウルはペラペラに削らないとぴったり納まりませんでしたけど(笑)
エアボックスの取り付け
エアボックス取り付け前に車体内に入れた配線が飛び出さないよう、フレーム裏の目立たない部分に配線をまとめてつや消し黒フィニッシュで貼り付けておきます。
エアボックスを付けると内部ともいよいよお別れ…。
取り付けたプラグコードも全部見えなくなるけどって言うとやる意味あったんかいって感じになりますが、見えないところをやるのがスケールモデラー。
そしてエアボックスを取り付け。
あっコレ最高ですね。プラグコードなんて見えなくなって良かったんや(オイ)
左インナーカウルの仕上げ
左インナーカウルは何もないですが僕はラジエター製作時にキャップ横の配管を追加しているのでまずはホースを準備。
その時の詳しい作業記事はこちらから。
カウルを取り付けた後にホースを取り付けます。
先にホースを付けるとカウルのビスが締められないので、ホース追加改造をする方は注意してください。
小物の取り付け
最後にステップ、スタンド、シフトペダルを組み立てます。
シフトペダルの改造
シフトペダルは少しモールドがあっさり目です。とくにペダル踏み面のバーがパーツの抜きの都合上単なる棒になってしまっています。
ここはルーターでランナーを削って踏み面を作りなおします。
シフトペダルの踏み面を削り出し品に交換。
ついでに細かいねじ部の再現や、逆シフト用の穴なんかもあけています。
スタンドは素組みでステップはバンクセンサー取り付け用の穴を開けておきました。
今回はサーキット仕様で製作しているため、バンクセンサーは取り外した状態で作っています。
パーツの塗装
- ステップ:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- シフトペダル本体:下地 ガイア サーフェイサーエヴォ → 塗装色 ガイア Exシルバー
- シフトペダルシャフト:ガイア ダークステンレスシルバー
- ステップ: 下地 ガイア サーフェイサーエヴォ → 塗装色 ガイア Exシルバー
各パーツを塗装して取り付ければ車体完成!!
パーツの取り付け
ステップはタミヤの0.5mmケーブルを使用してセンサー用配線を追加。
スタンドはWAVEのA・スプリング ブラック 1mm とキット指定のビスより少し長いものを使って適当にばねを追加。
長いビスは他のタミヤキットのあまり品を使用しました。
それぞれのパーツを取り付けます。
ステップの角度が左右で違うと締まらないので金尺を使って同じ高さに仕上げておきましょう。
以前はステップの接着が結構シビアでしたが今回はかなりカッチリ位置が決まります。さすがは最新キットですね。
オマケ:クランクケースカバーから配線が出ていることが分かったのでこのタイミングで追加しました(笑)
(マスキングテープはピンバイス加工で車体を傷つけないようにするための保護です)
これにて車体完成!
次回は車体の完成レビュー!
数々の工作を経てようやく車体が完成!次回は車体だけで完成レビュー!!