2020年8月にタミヤから新発売されたCBR1000RR-R FIREBLADE SP を買ってきました!
最近はタミヤさんだけでなくハセガワさんも精力的にバイク模型を展開してくれていて盛り上がりを感じますね。
CBR1000RR-R FIREBLADE SP(名前が長いw)は2020年3月に発売のバリバリ現行車種なので、今回のプラモデル化はモデラーだけでなくバイクファンも気になっていることでしょう。
ちなみに読みはトリプルアールではなくアールアールアールです
今回はキットの開封レビューとして箱の中身と同時発売されたオプションパーツの紹介をしていきたいと思います。
CBR1000RR-R FIREBLADE とは
2019にイタリア・ミラノのモーターサイクルショー(EICMA)で披露された、完全新規のエンジンと車体でフルモデルチェンジしたホンダのスーパースポーツCBRシリーズ最新モデルです。
FIREBLADEとFIREBLADE SP の違い
CBR1000RR-R FIREBLADEがSTD(いわゆるベースグレード)版でSP版はさらに走りに特化した装備を追加された文字通りSP仕様です。
CBR1000RR-R FIREBLADEは前後にショーワのサスペンションとニッシンのフロントブレーキキャリパーを採用し、マットパールモリオンブラック(つや消し黒)とグランプリレッド(トリコロール)の2色がラインナップされいてます。
CBR1000RR-R FIREBLADE SPは前後にオーリンズ製の電子制御サスペンションを装備し、フロントブレーキキャリパーをブレンボ製に(リヤはSTD版もブレンボ製で共通)アップグレードしたモデルです。
さらにバッテリーを軽量なリチウムイオンとし、上下双方向対応のクイックシフターが標準装備となっています。色はグランプリレッドのみ。
今回のキットはSP版です
外装カーボンはオプション設定
キット化にあたり実車写真をざっくり見てみましたが上位グレードのSP版でもカーボン製パーツはあまり使われていないようです。
以前タミヤから発売されたYZF-R1Mはカーボン外装だっため、ちゃんと作るがすごく大変だったのですが今回は組み立てやすそう(笑)
R1Mはこのブログでも詳しい製作記を公開していますのでぜひ読んでみてください。
ちなみに2020年6月にドライカーボン製外装部品のオプションが発表され、外装をカーボン化することができるようになりました。
写真の通りフロントフェンダー、エアボックスカバー、リアフェンダー(ハガー)、アンダーカウルがカーボン外装になります。
パーツの形状がノーマル版とどう違うかまでは調べていませんが、単純にカーボン貼りをするだけなら再現できるかもしれませんね。
キットの中身は…
という訳でいよいよ本題のキット開封レビューです。
タミヤのオートバイシリーズもNo.138まで到達しました。
いつもどおりのビスを使用したタミヤフォーマットでがっちりと仕上がる構造です。
タミヤのバイク模型は他社メーカーと比較しても明らかに頑丈に仕上がるので組み立てやすいです。
実車のSP版はグランプリレッド(トリコロール)のみのラインナップですが、プラモデルではSTD(無印)版でもラインナップされているマットパールモリオンブラック(つや消し黒)でも製作が可能です。
箱の中身はいつもどおりのぎっしり感で最近発売されたタミヤバイクと比べても標準的な部品点数といえるでしょう。
そういえば同社のフォードGTの内箱はなぜかダンボールでしたが、今回はいつもの紙箱です。あれはなんだったのか(笑)
ランナー紹介
一つ一つランナーを紹介していきます!
Aランナー:外装(成型色:白)
Aランナーは外装カウル関係のパーツです。
パーツの割はYZF-R1Mと同じような感じ。
最近のロードバイクなんかもそうですがエアロや走りを突き詰めれば同じような感じの形状になってしまうのはバイクも同じなんでしょうか(笑)
フェンダーはいつも通りのモナカなのでプラセメントでがっちり固めておきたいところですね。
サイドカウルA4、A8はフィンが別パーツで再現されるので翼断面形状のスリットが入っています。
最近のタミヤキットはパーツの合いがしっかりと考慮されているのであまり心配はしていませんが、この翼断面スリットにフィンパーツを入れる際のクリアランスは確認しておきたいところです。
エアボックスカバー(A20)は箱に収めるために最初から切り離されていますので不良じゃないですよ。
Bランナー:車体パーツ1(成型色:黒)
Bランナーはフレームや車体関連の部品です。
白成型色パーツよりちょっと柔らかいいつもの黒いプラです。
テールのフレームはモノコックではなくパイプフレームなんですね。
アンダーカウルのエア導入ダクト(B39)のスリットがちゃんと抜けていてすごい。
Cランナー:車体パーツ2(成型色:黒)
CランナーもBランナーと同じ車体関連のパーツです。
ブレーキ、ホイール、スイングアームなんかが確認できますね。
いつもなら凹モールドだけのディスクローターですが、今回は最初からディスクに穴が開けてありちゃんとドリルドローターになっています。
これはめっちゃありがたい!
みなさん、いつも大変な穴あけ加工が必要ありませんよ(笑)
芸が細かいことに穴の大きさがちゃんと変えてあって(外にいくほど大きい穴になっている)感心してしまいました。
リアのディスクにもちゃんと穴が開いています。
ディスクローターの左横にあるのはレーシングスタンドです。いつものパイプフレームと違うものですね。
Dランナー:動力関連(成型色:シルバー)
Dランナーはエンジン、ラジエター、マフラーなどの動力部に関するパーツです。
エキパイはがっつりモナカか…と思いましたが長い棒の部分にはサイレンサーを差し込む構造になっているのですべて合わせ目を消す必要はないようです。
パーツの割や構造、基本的な構造はこれまでのタミヤ模型とほぼ同じ構成です。
エンジンブロック周りです。
いまさらタミヤの造形を語る必要はないですが、やっぱりシャープでいいですね。
Eランナー:クリアーパーツ
Eランナーは透明パーツ。
フロントカウルのスクリーンはいつもどおり接着剤不要で取り付け可能です。
丸いパーツはレーシングスタンドのキャスターです。
タイヤ袋詰
部品請求カード上ではタイヤ袋詰となってるタイヤ、ビス、スプリングなどのセットです。
スプリングは塗装する必要がありますが、別売りのディテールアップパーツを買えば塗装済みのものが付属するのでらくちんです。
タイヤはYZF-R1Mから変更されたエラストマー製ですが、質感はゴムタイヤと変わりません。
デカール類
水転写デカール(スライドマーク)
今回デカールはなぜか2分割されています。バリエーション展開を見越しているのでしょうか?
カーボン外装版とか出そうですね
こちらのデカールはメーター類やリベットの他、マットブラック仕様の際に貼るCBRやホンダロゴが含まれています。
CBR1000RR-Rはグランプリレッド(トリコロールカラー)の中にロゴやストライプが入っている複雑なグラフィックなので、こちらはそれらを再現するためのデカールです。
ただ、ブルーは塗装でも塗る必要があり適当なブルーを使うとデカールと色味が合わなくなる可能性があるのでキット指定どおりのタミヤ「レーシングブルー」の使用が無難です。
レーシングブルーは瓶版、スプレー版どちらも発売されているので使いやすい方をゲットしてください。
こちらは缶スプレー版。
マスキングシール
カウルの塗り分けとヘッドライトのクリアー部保護用のマスキングシールが付属します。
つや消し黒の仕様で製作する場合、一部マスキングシールは使用しません。
インレットマーク
ミラーの部分を再現するインレットマークです。
保安部品を取り付けない仕様で製作したい方は使わないパーツになります。
僕は保安部品なしで製作する予定!
取扱説明書
今回取説は3枚付属。
メインの組み立て説明書、組み立てのコツを紹介するガイド、実車の解説をするよみものの3種類です。
特によみものに関して今回はカラー版の解説紙入りで資料としてもありがたい!
やっぱりスケールモデルは実車の詳細解説がついてなきゃ盛り上がらない!
必要塗料
必要な塗料は結構多いです(笑)
ロイヤルライトグレイとか初めて見ました(笑)
ちょっとグリーン味がかったグレーのようです。
ディティールアップパーツ:フロントフォークセット
オプションでフロントフォークセットが今回も同時発売!
金属製のフォークセットで質感が向上するほか、ものすごく面倒なフォークのパーティングライン消しや塗り分けの処理から解放されるので、これはぜひ買って置きたいアイテム
オーリンズのフォークにはセミアクティブサスという電子制御でシチュエーションに合わせて減衰制御する機構があるのですが、ディティールアップパーツにはその配線を露出させるための基部パーツも付属(Z3パーツ)しますので再現派もゲット必須。
アルミにアルマイトが施された質感の高い金属パーツが付属します。
内容は普段のディティールアップパーツと変わらずですが、プライマーを使わないとキレイに塗れないリアショックのスプリングも塗装済みのものが付属するのでここでも作業が楽になります。
取扱説明書付。
昔はこういうディティールアップパーツには「上級者向き」とか書いてあった気がしますが最近のもはありません。
個人的には塗分けやパーツ処理の必要がなくなるのでむしろ初心者にこそ買って欲しいパーツ(笑)
プラパーツが付属しますので塗装指示もありますが、キットに書かれている塗料を集めていれば新規に用意するものはありません。
シャープな造形と組みやすさが両立しているキットです
タミヤから久々に実車の発売と大きく間を開けず発売した最新バイク模型キットです。買わないという選択肢はないでしょう!
購入の際はフロントフォークのゲットも忘れずに!
キットの製作始めました!
2020年8月4日よりキット製作始めました。第一回目は取説通りエンジン編です。
製作が進み次第どんどん記事を追加していきますよ。
製作レビュー記事一覧はこちら
こちらのページは各製作記のリンクを集めたまとめ記事です。