タミヤのNDロードスターを買ってきました。
自分はそれなりのクルマ好きなので許されれば2シーターオープンなんぞに乗りたいのですが、独身転勤者としてユーティリティ性の低い車を買うことができず、今はマツダのアクセラに乗っています。
マツダは普通のクルマでも運転が楽しくて良いですね。
僕はロールが少ないクルマじゃないとダメなので、国産車を選ぶときはマツダかホンダしかありません。
まぁ結局誰に配慮しているのかわからないホイールハウスとタイヤの異常なまでの隙間が気に入らなくて、足回りとホイールは変えちゃうのですが…(笑)
と話がそれてしまいました。では早速箱から見ていきましょう。
買えないクルマはプラモで作ろう(笑)
箱と中身
カッコいい箱絵です。
昔のタミヤキットの白背景の箱絵も良いですが、最近の黒背景の箱もシブくてカッコ良いですね。
ディーラーさんからカタログももらって来たので一緒に並べてみました。
箱の中身は…?
部品構成は下記の通り
- ボデイ(白)
- A、Bパーツ(内装:黒)
- Cパーツ(メッキパーツ)
- Dパーツ(窓:透明)
- Eパーツ(シャーシ関連:白)
- Fパーツ(シート、ホイール等:白)
- Zパーツ(フィギュア)
- タイヤセット
- スライドマーク、マスキングシール、インレットマーク
と、ぎっしり盛沢山。
中身の詰まった箱はうれしいものですね。
ではさっそく作っていきましょう。
ボディの下処理
まずはボディから
「カーモデルは先にボディからやっておきましょう」と誰かが言っていたのでボディから進めます。
ボディから作っておけばクリアコートの乾燥時間の間にシャーシを作ったりと順序良く進められます。
サラリーマンのモデリングは効率重視で(笑)
ボディの表面処理
最近のキットはパーティングライン(金型の継ぎ目)が薄いので一見問題ないようにも見えますが、塗装すればモロバレの上、継ぎ目が邪魔で研ぎ出しが出来なくなりますので必須の作業です。
また、スジボリも結構深いのですが、クリアーコートを圧吹きする際は埋まってしまう恐れがあるので彫りなおしておきましょう。
自分はラインチゼルの0.15mmと0.2mmで彫りなおしています。
特にウェザーストリップなどのゴムモール部はしっかり彫りなおしましょう。
後の塗分けがぐっと楽になりますよ。
製作中の写真がなくてすいません…
ボディの塗装
サーフェイサーの塗装
- ガイアノーツ サーフェイサーエヴォ(グレー)
表面処理ができたらまずはボディにグレーサフを吹き付け、傷や処理しきれていないパーティングラインやヒケを修正します。
さすがタミヤの最新キットですので目立つヒケはなく十分ヤスリのみで処理しきれる範囲でした。
ボディにサフが吹けたら本塗装に入る前にラプロスの#4000番(ヤスリ2000番相当)で全体を磨きサフの梨地を取っておきます。
表面がツルツルになったら白サフを吹きキレイなホワイトボディに仕上げます。
- ガイアノーツ サーフェイサーエヴォ ホワイト
白サフを吹いた後も乾燥後にラプロスの#4000で表面のザラツキを取っておきます。
キレイなボディ製作には表面の慣らしは必須!
ボディカラーの塗装
いつも悩んでしまうカーモデルのボディカラーですが、今回はスポーティなロードスターらしく真っ白にしてみました。
ちなみにロードスターのホワイトにはスノーフレークホワイトパールマイカとアーティックホワイトの2色あるのですが、今回はパールではないアーティックホワイトで塗装することにします。
ホワイトの塗装
いつものホワイトでブシューっと塗装します。
- ガイアノーツ Exホワイト
Exホワイトは少々粉っぽい塗料で乾燥が非常に速いため少しだけリターダーを加えました。
塗料の希釈はガイアノーツのプロユースシンナー。
最近は塗装にツヤが出ると評判で売り切れが続く某高級シンナーなんてものもありますが、研ぎ出しするなら塗装の段階でツヤがある必要は全くないので、僕はどこでも手に入り乾燥が速く塗膜が強いプロユースシンナー一択です。
塗装する際はまずホイールハウスやグリル、ランプの奥まったところから塗りはじめ、続いてスジボリのライン上、最後にボディの表面…という具合に塗っています。
ホイールハウス裏などは完成後に裏側から見えることもあるのでしっかり塗装しましょう。
ホコリが付いたらラプロスとピンセットで取り除いて再塗装…を繰り返します。
気の遠くなる作業ですがここの工程で完成度が大きく変わるので頑張ります。
クリアーコートと研ぎ出し
白を十分に乾燥させたらクリアーコートをして研ぎ出します。
クリアーコート
使用したのはガイカラーのEXクリアー。コレ素晴らしいです。
クリアーの硬さ、乾燥時間の速さ、光沢の美しさのトータルバランスに大変優れています。
ぜひオススメしたい一品です。
塗装したクリアーは研ぎ出しをするためにしっかりと乾燥させましょう。
Exクリアーは乾燥が速いので24時間も乾燥させれば研ぎ出しに入れますが、塗膜が厚いと乾燥も遅くなるので、乾燥機を使って3日~1週間ほど置くのが僕のオススメです。
カーモデラーさんの多くがボディ製作を先に進めるのを推奨する理由はこの乾燥時間が長いためなんですね。
乾燥待ちの間はシャーシでも作っておきましょう
ボディの研ぎ出し
クリアーを乾燥させたらボディを研ぎ出します。
- タミヤの紙やすり#2000
- タミヤの研磨フィルム3000
- タミヤのコンパウンド粗目
- タミヤのコンパウンド細目
- タミヤのコンパウンド仕上げ目
紙やすりで細かいゴミやツブを取り除き、研磨フィルムで小傷を消し、コンパウンドで光沢を出していくイメージです。
細かい研磨剤ほど削れなくなりますので、時間をかけて磨き込み前の番手の傷を消していきます。
手間はかかりますがじっくりと仕上げましょう。
ボディ小物パーツの製作
ボディは塗装しただけでは終わりませんので、引き続きライトやアンテナなどを作っていきます。
アンテナの製作、改造
キットにはプラ製のアンテナが付属しますが、少し太いので改造しました。
キットのアンテナの根本(太い部分)を残して先端を切り離し、その部分を0.5mmの真鍮線に置き換えます。
真鍮線の先端には黒瞬着を飴細工のように盛り、アンテナ先端の受信部を再現しておきました。
実車のアンテナは風によるバタつきを防ぐため、らせん状に凹凸のある形状をしているのですが、さすがにそこまで再現はできませんでした(笑)
ボディの部分塗装と仕上げ
窓枠とウェザーストリップの塗装
NDロードスターはウェザーストリップのゴムの他、Aピラー(フロント窓枠)がブラックアウトされていますので黒塗装が必要です。今風ですねぇ。
ドアミラーもAピラーと同色のブラックなのでこの段階で塗装してしまいます。
- ウェザーストリップ:ガイア 黒サフ
- Aピラー:ガイア Exブラック
- ドアミラー:ガイア Exブラック
カーモデルはウェザーストリップのマスキングが鬼門ですが、僕は先にテープを貼ってモールド沿いにナイフを入れカットして行う派です。
マスキングテープのカットは新品ナイフを使いましょう!
フロントグリル、バンパーの塗装
- フロントグリルマット部:ガイア 黒サフ
- フロントグリル光沢部:ガイア Exブラック
- ナンバープレート:ガイア黒サフで塗装後「ROADSTER」デカール貼り
- 前後バンパー、ワイパー、アンテナ:ガイア 黒サフ
- 窓枠裏側:ガイア セミグロスブラック
細かい部分なので写真を撮っていなくて申し訳ないのですが、部分塗装や小物の塗装は上記のような感じです。
やたらとガイアの黒サフを使っていますが、このサフ絶妙なプラスチックのブラック感がありものすごくカーモデルに合うんです。
サフなので表面処理も一緒に済ませられますし、メタリックカラーの下地に使うと落ち着いた輝きになるのでスケールモデルのメカ部の塗装にピッタリです。
ボディの仕上げ
組み立て
特に迷うことはないので説明書通りに組み立てるだけです。
カーモデルはライトのメッキとクリアーパーツの組付けが難しいのですが、流石はタミヤさん!接着しろが十分に確保してあるので大変組み立てやすいです。
パーツの取り付けにはセメダインスーパーX2を使用しました。
糸引きが少し気になりますが、接着速度と強度が素晴らしいです。
白化もないのでクリアーパーツにも使えますし、乾燥前であればはみ出してもエナメル溶剤で拭きとれます。
お値段も安いのでカーモデラーなら一本持っておくべき接着剤ですね。
ドアミラーやアンテナ、窓枠などもスーパーXで接着しています。
ライトの内部C5、C6パーツは一部ブラックアウトしてあるので塗装が必要です。
こちらはエアブラシではしんどいのでエナメルのセミグロスブラックを平筆にて塗装しました。
多少筆ムラがあってもライトのクリアーパーツで目立たなくなるのでご安心を。
フォグランプのパーツD10、D11はLED?球の部分のくぼみだけは黒塗りしないように、という指示です。
普通に塗ると大変難しいのですが、一度全面を黒で塗りつぶして、LED球の穴をピンバイスでさらって塗装を剥がすとキレイかつ簡単に指示通りに再現できます。
テールランプも素晴らしい精度でクリアーレッドとクリアー部がパーツ分けされているので安心して組み立てられます。
- テールランプ:ガイア クリアーレッド
スミ入れ
完了したらパネルラインにスミ(タミヤのスミ入れグレー用)を入れてモデリングワックスをかけて完成です。
モデリングワックスはパーツに光沢を出し、ホコリを付きにくくする効果があるのでぜひ施工しておきましょう。
ものすごくいい匂いがするのでお気に入り(笑)
モデリングワックスは名前の通りワックス(油分)なのでウィンドウなどのクリアーパーツ、バンパーなどの樹脂部塗装色には使用しないようにしましょう。
七色に光る油膜の原因や、つや消しパーツなのに光沢になってしまうなどのトラブルに繋がってしまいます。
以上でボディの組み立ては完了です
流石新しめのカーモデルなので組み立てやすさは抜群ですね。