パーツの抜きの都合で欠損しているスジボリの追加
ホイールハウスをまたぐバンパーとボディの境目のスジボリをシャーシの裏側から見てみると、スジボリが入っていないことが分かります。
この部分は金型からパーツを抜く都合でスジボリが入れられない部分です。
ナイフを使ってスジボリを入れてあげると、一体成型のバンパーがより別パーツに見えるようになるのでおすすめの工作です。
ちょっとの加工ですが、見た目が良くなるおすすめの工作です。
研ぎ出しミスを減らすエッジ処理
Howto2回目の表面処理編でも触れましたが、研ぎ出し時に失敗しないようにホイールアーチのエッジもスポンジヤスリをかけてわずかに丸めておきます。
実車のホイールアーチを手で触ってもらえばわかりますが、アーチのエッジは板金の曲げが入っていてとても丸いです。プラモデルのエッジは少しシャープすぎるくらいなので僕はホイールアーチの表面、裏面とも軽くヤスリがけしています。
エッジをわずかに丸めるだけで塗装が乗る表面積が増えるのと、吹き付けた塗料が表面張力で溜まりにくくなるので結構おすすめの加工ですよ。(丸めすぎ注意)
見落としがちなパーティングライン、バリの処理
ここまでボディの表面はしっかり磨いてきましたが、よく観察するとまだ作業漏れの箇所があったりしますよ。しっかりと捨てサフが残っている場所を確認してください。
テールライトがハマる部分に太めのパーティングラインがありました。完成すると目立たなさそうな場所ではありますが、クリアーパーツの隙間の原因になるかもしれないので処理しておきます。
こういう狭いところのパーティングライン処理に役立つのが「ファンテックの超硬スクレーパー」という工具。
鋭い三角形の刃物でこそぎ落とすようにパーティングラインが処理でき、先端も細いので奥まった部分や穴状の部分のパーティングライン処理にも便利です。
ホルダーは3mm軸ピンバイスが使えますが、より狭いところに突っ込んで作業したい方には三菱鉛筆の2mmシャーペンユニホルダーが安くて使いやすいので便利です。(ラインチゼルの刃物ホルダーとしても使えます)
塗装前の準備、掃除
さてさて、ここまで作業を進めてボディの下処理が完了しました!
それでは次回は塗装編…と行きたいところですがちょっと待った。
捨てサフを残したまま次の塗装に入ると、サフのある部分とそうでない部分が段差になってしまったり、塗装ムラの原因になってしまったりします。
塗装前に捨てサフを掃除しておきましょう!(これをやっている人って意外といないんですよね)
やり方はとっても簡単で、クレオスのMr.カラーうすめ液をキムワイプなどに含ませてパーツを拭き取ればOKです。
ツールウォッシュやプロユースシンナーなど強い溶剤成分のものはパーツ表面を溶かしてしまうので注意!
安いのでMr.カラーうすめ液が一番おすすめです
ボンネットに残っていた捨てサフも綺麗に落とすことができました。
Mr.カラーうすめ液はプラパーツにも優しく、塗装失敗時の剥離にはペイントリムーバーより使えるので持っていて損はないですよ。
ボディの下処理完成!
これにてボディの表面処理とスジボリの加工など、塗装前の下処理が完了しました!
シンナーで拭き取ったボディはそのまま塗装に入っても大丈夫ですが、拭き取り作業の時に発生した静電気でシンナーが付着することも多いので念のため水洗いしておく方が安心でしょう。
次回はボディの塗装(サーフェイサー)編!
次回はいよいよボディの塗装に入っていきます!まずはサーフェイサーを吹いて下地を作りましょう。
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今回作製しているキット
組み立てやすくてお値段も安め、カーモデルの入門にピッタリです。ノーマルZの後期型にも組めます!
おすすめHowto本
合わせて読んで頂きたいカーモデル製作のお勧め本です。作業動画のDVD付き!