前回の投稿で仮組と後ハメと改造が完了しましたので今回は塗装に入ります!
結局人気の出ちゃった大尉の色(金色)で塗装しますよ!
洗浄の儀式
親の顔より見た超音波洗浄と中性洗剤で部品は入念に洗います。
僕の使っている超音波洗浄機はもう売っていませんが、同額で同等の品物は今でも手に入ります。
そんなに高くない上、模型の改造から眼鏡や時計の洗浄まで可能なので一つ持っておくと便利ですよ。
塗装前の洗浄は単純な水洗いがおすすめです。
洗浄に中性洗剤を使うと油分はよく落ちますがすすぎが甘いと塗膜定着の阻害になります。
塗装します!
大尉の金の塗装
まずは下地を作ります。
- ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
黒サフはグレーサフに比べて細かい小傷を消す効果が弱いです。
ヤスリがけの仕上がりが不安な人は一度グレーサフを挟むと良いですが、塗膜が厚くならないように気を付けてくださいね。
個人的に#800までしっかり全体をヤスれていれば黒サフで充分だと思っていますが、光沢塗装は下地の傷がモロにでるのでご注意を。
サフを吹いた後に傷が見えるようなら、その傷はメタリック塗装後に必ず目立ってきますので、傷が見えるようならヤスリ掛けからやり直しましょう。
ゴールドを塗装しました。
- 塗装色:ガイア スターブライトゴールド
- トップコート:ガイア クリアー
ガイアのスターブライトゴールドはあまり使われている方を見かけませんが、オレンジ味の強いゴールドでキャラクターモデルにピッタリです。
例に漏れず百式のイメージにも合っていい感じです。
は粒子感の強い塗料なので希釈は薄めがオススメ。
金属粒子が流れないようエアブラシの設定は低圧(0.05Mpaくらい)で作業します。
塗装後はクリアーでトップコートしてツヤツヤの表面に仕上げますが、普通の塗料と同じようにクリアーを希釈すると塗装面がボコボコになりツヤ感が落ちるので、クリアーは薄めに希釈してサッと吹くのがキレイな光沢に仕上げるコツです。
塗料が濃いほど塗膜はザラつきますよね?その逆で塗料が薄いほど塗膜はサラサラになりツヤが出るんです。
ちなみに薄いクリアーでツヤを出す技法は、カーモデル界隈ではシャビシャビクリアーと呼ばれます(何その名前w)
スターブライトゴールドにクリアーコートすると成分内の赤味が染み出すのか、反射の仕方が変わるのかは不明ですが少しオレンジ味が増してより鮮やかになります。
レッドの塗装
つま先などは赤色で塗装します。
- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ホワイト 50ml
- 塗装色:ガイア ブライトレッド + ガイア アルティメットブラック(ごく少量)
百式の赤は少し濁っていますのでちょっとだけ黒を足しました。
黒の混色はかなり色味が変わるので少しずつ(つまようじの先端に取るくらい)加えて調色していきましょう。
黒を加えすぎて暗くなりすぎたら元に戻すのは大変なので、最初から調色し直した方が早いです
ブルーの塗装
胴体当はちょっと濃いめかつ紫よりのブルーです。
- クレオス MSブルーZ系 + クレオス パープル + アルティメットブラック(ごく少量)
こちらもレッドの塗装の時と同じく、MSブルーZ系とパープルである程度欲しい色まで持っていき、最終的にブラックで調整しました。
ライフルの一部はこの色で塗装しなくてはならないので忘れないようにしてください。(後塗りのグレーで隠蔽できるのでブルーの塗装はマスキングしなくても大丈夫です)
ちょいちょいアルティメットブラックが出てきますが、当時まともなブラックはこれしか持っていなかっただけなので調色には一般的なブラックを使用してもらって大丈夫です。
関節グレーの塗装
百式の関節は少しブラウンがかっていますのでそんなイメージで塗装しますよ。
Z系MSの関節はいろんな色があって 塗るのが面倒 楽しい!
- ガイア メカサフヘヴィ + ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック +クレオス マホガニーサーフェイサー
百式のMG2.0を参考に少し茶色味を感じるグレーとして仕上げました。
メカサフは意外と主張する色なので、混ぜすぎにご注意を。(メカサフはいろんな色が混ざっているので適当に調色すると泥沼に陥りがちですw)
武装のグレー
武装の塗装はいつものメカサフ。使いやすいだけでなく少し紫が入った色味がZ系MSにぴったりなんです。
- ナスカ(ガイア) メカサフ ヘヴィ
ビームライフルは先ほどの塗ったブルーをマスキングした後、動力パイプのゴールドを塗装し、さらにマスキングしてからメカサフヘヴィを塗るのがベストな工程です。
これにて基本塗装完了。続いて部分塗装に入ります。
部分塗装
肩部レッドの塗り分け
肩のレッドはマスキングしての塗分けが難しいので、エナメル塗料をエアブラシで吹き付け乾燥後に拭き取ることで簡単にクリアー。
- タミヤ エナメルレッド + ブラック(ごく少量)
エアブラシで塗装後シンナーで拭き取り
タミヤのエナメルレッドは鮮やかな色なので、わずかにブラックを混ぜてつま先などで塗った赤と色味を揃えました。
拭き取り塗装は超楽チン&キレイに仕上がります(笑)
スカートアーマー裏の裏打ち塗装
スカートアーマーの裏側は好みでグレーに塗装することが多いです。
- タミヤ エナメル フラットブラック + レッドブラウン + ジャーマングレー + ホワイト
エアブラシ塗装後シンナーで拭き取り
こちらは関節グレーに色味を合わせたエナメル塗料で裏側から塗装した後、溶剤と綿棒で拭き取ってパーツの裏面のみにグレーを残します。
手間がかかるので僕は裏打ちする際はマスキングとか一切しません(笑)
エナメルはエアブラシでは吹けないと思われている方も多いですが、希釈にさえ注意して頂ければ簡単に塗装可能です。初めて塗る方は濃すぎる(トロリとしている)くらいで希釈してみてください。
これにて部分塗装も完了!
トップコート
ゴールドはクリアーコートしているのでスミ入れを行い拭き取ったあとはそのままトップコートなしで仕上げていますが、その他の色はガイアのExフラットクリアーでトップコートしました。
組み立てしたら完成です!
完成したら最終組み立て。
クリアーはトップコートすると硬い塗膜になるので光沢塗装は意外と塗膜が頑丈です。多少擦ったくらいでは剥がれませんので組立も安心です。
百式のチャームポイントである肩の「百」マークが分厚いテトロンシールで泣けてきますが、HGUCなので文句は言えません(笑)
ちなみにガンダムデカール No.108に「百」マークが収録されているので、水転写版が欲しい方はこちらをどうぞ。