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デカール、光沢研ぎ出しのためのクリアーの吹き方

前回の投稿で大きなデカールでもキレイに貼れるコツを紹介しました。

筆を使ったデカールの貼り方というのはあまり皆様馴染みにがなかったのか、SNSでは非常に好評でした。

今回はそのデカールの段差を消し、美しい光沢ボディを得るためのクリアー塗装を紹介したいと思います。

目次

クリアーを塗装する前に注意しておくこと

デカールは完全乾燥していますか?

デカールを貼り終えたら早速クリアー…と行きたいところですが、ちょっと待った。

デカールはしっかりと乾かしていますか?

ガンプラやカーモデルの小さな注意書きデカールなどであれば貼って10分も待てば完全乾燥してしまいますが、今回のような大判のストライプや色分けを再現するパターン状のデカールは乾燥に結構時間がかかります。

乾燥が甘い状態でクリアーコートしてしまうと様々な不具合が出てきます。

デカール完全乾燥前にクリアーコートしてしまうと起きる不具合
  • デカールがひび割れる
  • デカールの水分でクリアー層が濁る
  • 研ぎ出しの際にデカールのめくれや剥がれの原因になる
  • 完成品の長期的な寿命が縮む

デカールは乾燥とともに水分が抜けるため目に見えないレベルですが収縮が発生します。乾燥が甘い状態でデカールをクリアーで覆ってしまうと収縮することができずデカールが割れてしまいます。

またデカールの水分がクリアー塗料に混ざるとその部分が濁ることがあります。これは艶消しクリアーの白化現象と似たようなものですね。

水分が残っているとデカールがきちんとボディに定着しないので研ぎ出しのヤスリ掛けの負担に耐えられずズルっとめくれることがあります。

さらにこれまでの体感も含めるとデカールの乾燥時間を取らなかった模型は完成後の寿命が短いです。ある日気づいたらデカールにヒビが入っていたり、クリアー層が割れていたりすることがありました。

乾燥をしっかりさせるだけでこれらの現象は防げますので、大判デカールを貼った場合は3日から1週間程度乾燥時間を設けると安心です。

「デカール貼ってから放置してて半年経ってしまった、乾燥時間は十分だな」的なオートモデラーギャグがあるのですが、乾燥させすぎもデカール表面を傷めるので良くありません(笑)

このブログでは塗装の乾燥にドライブース(食器乾燥機)をおすすめしていますが、デカールの乾燥時間を短くするためにドライブースを使うのはお勧めしません。乾燥が早すぎてひび割れすることがあります。
 
デカールの乾燥は自然乾燥でじっくりと行うのがおすすめです。ホコリ対策のためにブースに入れるのはむしろ推奨です。

ボディにシミや斑点はのこっていませんか?

特に黒いデカールは分かりやすい

マークソフター(デカール軟化剤)を使った後のふき取りが甘いと乾燥後にシミや斑点になる場合があります。

前回の記事でも触れていますが、ソフターを使用した場合は確実にふき取りましょう。

もしシミや斑点が発生していればキムワイプなどにマークソフターをしみこませ、斑点を撫でれば消える場合があります。お試しあれ。

シミは極力ないのが望ましいですが、体感上うっすらと残る程度であればクリアーコートすれば消えます。

指で触って段差が分かるようなシミや斑点はクリアーコートしても残るのでしっかりふき取りましょう。

またデカールを貼った際に使った水にカルキ分が多いとウロコ模様が残ったりします。デカールを貼る水に蒸留水を使うなどの対策もありますが、こちらもソフターや水を含ませたキムワイプなどでこすると消すことが可能です。

事前にしっかりと各デカールの仕上がりを確認し、ほこりを取り除いてからクリアー吹きに入っていきましょう!

研ぎ出しのためのクリアーコートの吹き方

それでは本題のクリアーコートに入っていきましょう!

ちなみに先ほどデカールの乾燥にドライブースは必要ないと書きましたが、クリアー塗装の際はドライブースフル活用が推奨です!

かず

僕は一週間連続運転とかしちゃいますw

STEP1:砂吹き

まずは希釈を少々濃いめ(シンナーを少なく)にしたクリアーをボディから離して全体に吹き付けていきます。これを砂吹きと言います。

ラッカー塗料とシンナーはデカールへの攻撃性があり、強力なシンナーをいきなり厚吹きするとデカールが歪んだり色が溶けたりする原因となってしまいますし、ボディの塗装もクリアー塗装のシンナー分で多少は溶けてしまいます。

かず

メタリック塗装の場合、いきなり濃いクリアーを吹くとメタリック分が乖離してムラになったりするので要注意。この現象を「泳ぎ」と言います。

そのため最初は遠くから離してクリアーを吹き、塗料のミストがボディに付着する事には半乾きになっているように塗装していきましょう。

砂吹きをすると上の写真のようにざらついた感じになり、クリアーコートなのにこれでいいの?と感じられますが、これで大丈夫です。

砂吹きは半乾きのクリアーを吹き付けることで、デカールや塗装面を傷めずに表面をクリアーコートするテクニックです。

砂吹きのコツ

砂吹きは塗膜は薄く、乾燥時間は短く、複数回の重ね吹きこなしましょう。

デカールを傷めずにコートするためにも1回の塗装でクリアーを多く吹き付けないようにしてください。目安としては5分も待てば表面を触れる程度の量を1回で吹き付けます。

2回目、3回目と重ね吹きをする際のインターバルは10分程度もあれば十分です。

デカール全体にまんべんなくクリアーが乗るのが理想なので、吹き付けは4~5回行うのがポイント。

吹き付けの際は半乾きのミストを乗せるためにしっかりとエアブラシの距離を取って塗装しましょう!

砂吹きが完了しました。見た目も手触りもざらざらしていますがこれで問題ありません。

STEP2:本塗装 1回目

続いて本塗装に入っていきます。砂吹きの塗装はすぐ乾くので乾燥時間を長く取る必要はありません。

違いが分かりにくくてすいません…

先ほどの砂吹き塗装よりもシンナーを増やし(使うクリアーのコンディションにもよりますが、塗料1に対してシンナー1~1.5程度)エアブラシの圧力は0.1Mpa程度、絞りは開け気味にして吹いていきます。

クリアーは奥まったところは吹き付け漏らしをしやすく研ぎ出しの際に塗装面まで削ってしまうことが多いので、まずはバンパーのダクト部など複雑な部分から吹いていきましょう。(F1やCカーなど複雑なダクト形状を持つキットは特に注意してください)

エア圧が高いのでエアブラシを近づけすぎるとクリアーが飛び散るので気を付けてください。塗料に顔料(色の元)を含まないクリアー塗料は通常の塗装より飛び散りやすいので普段の塗装より気持ち離して吹くのがコツです。

先ほどよりツヤが出てきました

一回目のクリアーコートが完了しました。ちゃんとツヤも出てきましたよ。

ホコリが噛んだら

塗装中にほこりが噛んだら10分程度待った後にラプロスの#6000(紙ヤスリ4000番相当)程度で削って取り除き再塗装を掛けます。荒い紙ヤスリだとクリアー層に深い傷をつけたり、本塗装面を剥がしてしまったりするので要注意!

ラプロスは最強!この後もいっぱい使うのでみんなラプロスを買おう!(笑)

STEP3:本塗装2回目~

1回目と同様の希釈のクリアーを吹き付けて厚いクリアー層を作っていきます。

クリアー重ね吹き時の乾燥時間について

クリアーを重ねる乾燥時間は諸説ありますが、個人的にいろいろ試した結果、30分から1時間程度のインターバルがおすすめです。

昔はクリアーを重ね吹きするのに数時間から半日置くという意見もありましたが、最近のクリアー塗料は乾燥が早いので短めでOKです。

むしろ長くインターバルを置くとそこで塗料が硬化してしまい、重ね吹きをするとミルフィーユのような断層になってしまい研ぎ出し際にへんな感触になってしまうことがあります。

ほどほどに生乾きで、重ね吹きしたクリアーが元のクリアーに食いついて一体の塗膜になる乾燥時間が理想です!

かず

これを教えてくれる人は少ないですぞ!

一体の塗膜になる乾燥時間って難しいわ…と言われそうですが、こればっかりは練習するしかなく(笑)、解りやすい説明をすると「うっすら乾いてはいるけど指で触ると指紋が残る程度」が一つの目安ですが、塗装した面なんて怖くてさわれねぇよw

さて2回目の塗装もできました。

続けて3回目、4回目と吹き付けていきます。塗装の途中でホコリが噛んだら砂吹きの時と同じく冷静にラプロスで処理しましょう。

クリアーは何回吹けばいいの?

ここで気になることが、一体クリアーは何回吹けばいいのかということですね。

これは個人の好みもありますが、僕は大判デカールなどがあるレーサーなどは4~5回、市販車であれば3~4回で終わることが多いです。

クリアーの希釈度合いにもよりますが、希釈が濃い(クリアー成分が多い)ほど吹き付け回数は少なくて済みますし、シンナーが多いとその逆です。

見た目で判断するなら「デカールの段差がうっすらとしか見えなくなる程度」です。

デカールの段差がクリアー層で見えなくなっていればクリアーがしっかりと乗っている証拠なので研ぎ出しでヤスリを入れても安心です。

僕の場合カルトグラフやStuido27など厚みのあるデカールを貼った際はクリアーを吹いてもなかなか段差が消えないため、3、4回コートを終えた後に意図的にデカールとボディの境目にだけクリアーを吹いたりして、研ぎ出し時のマージン(厚み)を作ったりもします。

と言うわけでクリアー塗装完了!

後で研ぎ出すのでこのときはまだツヤがいまいちでも塗装面が多少凸凹していても問題ありません!

STEP4:仕上げのクリアー吹き

この作業は場合によりやったりやらなかったりとマチマチです。

これは仕上げのクリアーをやった場合

先ほどのクリアーよりさらにシンナーを加え(塗料1に対してシンナー2~3程度)て、全体が塗れる程度にしっかりと吹き付けます。

この作業をすることで先ほどまで少し濃いめの希釈で塗っていたクリアーの塗装面にできた微妙なうねりや凹凸を埋めて消すことができ、研ぎ出し前にある程度ツヤを出すことができます。

仕上げのクリアー吹きをすると塗装面が平滑になるので、研ぎ出し作業時のヤスリ掛けが非常に楽になるのがメリット。

塗装面が平滑であれば研ぎ出しで深く削る必要がなくなるので、削り作業で塗装面を露出させてしまうトラブルを減らすことができます。

上の写真はタミヤのTS050ですが、形状が大変複雑なので研ぎ出しは最低限に抑えたかったので仕上げのクリアーコートまで入れました。

逆に分厚いデカールなどを研ぎ出すために相当厚ぼったくクリアーを吹く場合などは、研ぎ差し作業で大部分のクリアーを削り落としてしまうことになるのでやる必要はありません。

かず

迷ったらやっておくのがおすすめです

さて納得いくまでクリアーが吹けたら乾燥させて作業完了です!

乾燥時間ってどのくらい?

乾燥時間はあればあるほど良いので、3日~1週間程度乾燥させると良いでしょう。

最近の研ぎ出しに使えるクリアーは乾燥時間が短いので昔のように暗所で1ヶ月という保存食でも作るんかいという期間を置く必要はありませんが、すっかり忘れて半年放置してしまったとなっても別に問題ありません(笑)

かず

ヒマな乾燥待ちの間はシャーシでも作って遊んでおきましょう!

おすすめ研ぎ出し用光沢クリアー

ここでは研ぎ出しに使える光沢用クリアーを紹介していきます!

ガイアノーツ Exクリアー

ガイアのExクリアーはたんなるクリアー仕上げから研ぎ出し作業まで幅広く使えるクリアー塗料です。

クリアーの肉厚があり乾燥時間も短いので非常に使いやすく研ぎ出しもしやすいです。

難点は少々硬めのクリアーなので、ボディをシャーシに取り付ける際に強く広げたりする必要のあるキットではひび割れの原因になったりすること、昨今の模型用塗料枯渇問題で転売屋に買い占められて入手性が悪いことです。

ガイアノーツは問題ないとしていますが、たまに中身が黄ばんでいるものがあるので買う際は注意してください。

かず

僕は基本的にこればっかり使っています

GSIクレオス スーパークリアーIII

クレオスの研ぎ出し向けクリアー塗料です。缶スプレー版もあるのがうれしい。

クリアーの肉厚や硬度はExクリアーより劣りますが、ひび割れしにくいのがメリット。

Exクリアーが売り切れていてもスーパークリアーIIIは買えることが多いので入手性は最高レベルに高いのもうれしい。

フィニッシャーズ オートクリアー

この上の瓶のやつね

オートモデル向けの高品質塗料を扱うフィニッシャーズから発売されている研ぎ出し用クリアーです。

透明度の高い光沢と高い柔軟性で仕上がりが美しく、複雑なボディの取り付けも安心。

反面、希釈には専用のピュアシンナーが必要で、その希釈もかなりシビアなので取り扱いが難しいです。

今回の記事ではガイアのExクリアーが買えずこちらのシンナーを使いましたが吹き付けが非常に難しく正直上級者向けだなぁという印象でした。(なぜか僕はフィニッシャーズの塗装と相性が悪い)

ソフト99 ボデーペンクリアー

本来自動車用のクリアー塗料ですが、オートモデルの研ぎ出しにもピッタリな肉厚クリアーです。

缶スプレータイプなので下記記事でも参考に缶から出してエアブラシで塗装しましょう。

まだ高品質な模型用クリアー塗料がなかった時代から愛用しているオートモデラーさんも多いので実績は十分、実車用で大容量なのもうれしいポイント。

次回はシャーシの組み立て編

順当にいけば研ぎ出し編!と行きたいところですが、リアルHowtoとしては乾燥時間待ちにシャーシを作る方が効率がいいので次回はシャーシの組み立て編と参りたいと思います(笑)(6/1現在記事準備中)

製作レビュー記事一覧はこちら

この記事から各製作記事にアクセスできます。(現在準備中)

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