前回の投稿で本体の改造・改修が完了しました。
今回は塗装編です。
改造で付いた削りカスやホコリを落とすため、まずはパーツ洗浄から入っていきますよ。
パーツの洗浄
一旦改造したキットを全バラし、超音波洗浄機にて洗います。
この超音波洗浄機の写真ですが外国人には炊飯器(Ricecooker)に見えるらしく、インスタで投稿すると何をやっているのかよく聞かれます。
あとなぜかこの写真が1000いいね超えたりするw
昔は洗浄時に中性洗剤を入れていたのですが、2020年6月以降水洗いオンリーになりました。
中性洗剤を入れるとたまに塗料が定着しないことがあるんです
洗ったら部品を乾燥させますが、乾燥を急ぐためにドライヤーを使ってはいけません。
スチロール樹脂は比較的低温で変形するので、ドライヤーを使うとパーツがぐにゃぐにゃになります(by経験者w)
夜に洗って次の日まで乾かしておくと時間が無駄になりません。
超音波洗浄機はネット通販で安い物が揃っていますので1つもっておくと便利ですよ!
今回の塗装プラン
最初にある程度の塗装プランを練っておきます。
自分のなかで思い描いた塗装プランや完成イメージがあると塗装がスムーズになりますよ。
完成イメージがあると塗装の迷いも生じにくいです
- ガーベラストレートや金色のパーツはメタリック塗装で
- 本体装甲に甲冑感を与えるためにパール系のトップコートを入れます
- ホワイトとレッドの濃淡ツートンカラーは塗装でも採用
では早速塗装していきましょう!
ガーベラストレートの塗装
太刀のゴールド装飾部
僕はいつも関節グレーかキットの中でも部品点数が少ないパーツを選んで塗装していきますので、今回は部品数が少なく塗り分けのないゴールドの部品から塗装していきます。
- ガイア アルティメットブラック下地 → ガイア スターブライトゴールド
下地にアルティメットブラックを吹きつけ、スターブライトゴールドを塗装。
しっかりした金属光沢を出すには下地に光沢ブラックの塗装は必須です。
スターブライトゴールドはガンプラにぴったりなゴールドなのでオススメです
ガーベラストレートの刃
ガーベラストレートはゲート処理のためメッキを剥離したので塗装が必要です。
- 下地:ガイア ブラック(光沢)→クレオス メッキシルバーNEXT
ガーベラストレートは質感に定評のあるメッキシルバーNEXTで塗装。
下地は2000番くらいまでしっかり磨き上げてアルティメットブラックを吹きつけます。
その後メッキシルバー塗料の説明書通に低圧でじんわりと塗装。
コレが中々難しいです。シルバー感を優先するとメッキ感が損なわれますし、メッキ感を優先すると黒っぽく仕上がります。
今回はちょっとシルバーっぽくなってしまいましたが、一応カッティングマットの線が移りこむレベルには塗装ができたので、まぁ良しとしておきましょう(笑)
メッキシルバーは塗装派なら絶対持っておきたい塗料です!
メッキシルバーは数あるメッキ系塗料の中でも比較的塗りやすく安いのでひとつ持っておくと良いですよ。
胸部や武装のダークグレー
胴体、バックパック、シールド、ライフルなどは濃いグレーで指定されています。
- MSファントムグレー
- スミイレ後にガイア Exフラットクリアーでトップコート
こちらはサフレスで塗装。
僕は成型色と同色で塗装する場合、合わせ目処理などの改修がないパーツにはサフを吹かない派です。
塗膜はできる限り薄く仕上げたいのでサフレス多用!
腰部のライトグレー
腰の部分に少しだけ明るいグレーが採用されています。
- ガイア ニュートラルグレー3
- スミイレ後にガイア Exフラットクリアーでトップコート
本体ホワイトの塗装
ホワイトは濃淡2色あります。
成型色のような淡い濃淡を塗装で再現するのは難しいです!
明るいホワイト
明るいほうのホワイトはEXホワイトで真っ白にしました。
- 塗装:Exホワイト
- トップコート:Exクリアー + 雲母堂 AGパール(1杯)
- コート後にライトグレーをスミ入れ
AGパールの効果を最大限に発揮するために、下地はサフなしのExホワイト直塗りです。
パール粉はちょっとだにしてほんのり輝く程度にしてあります。
フェイズシフト装甲ってキラキラしているイメージなので、パールコートは有効かも!
暗いホワイト
濃淡2色の塗装は明るい方に対して暗い方が過度に暗くならないようにするのがコツです。
- 塗装:ガイア ニュートラルグレー1
- トップコート:Exクリアー + 雲母堂 AGパール(1杯)
- コート後にライトグレーをスミ入れ
AGパールをコートするとパーツは少し白っぽくなるので、ニュートラルグレーのようなほぼ白に近いグレーを使うと明るいホワイトとの濃淡さが少なくなり、違和感なく仕上がります。
通常スミ入れはトップコート前に行うのですが、パールコートはスミ入れの色味を変えてしまうので今回はトップコート後に行いました。
今回のトップコートはExクリアー(光沢)なので後からスミ入れしても滲みません。
本体レッドの塗装
レッドも2色ツートンなので、塗装でも再現します。
今回は驚きの方法でツートンにしますよ!
赤のツートンは成型色を生かせ!
RGの2色ツートンは微妙な濃淡差を塗装で出すのが難しいのですが、赤は下地の影響をよく受ける(隠ぺい力が弱い)という特性を利用して、簡単にツートンを再現してみました。
赤を明るくしたいパーツの下地を白サフで塗装し、濃くしたいパーツの下地をグレーサフで塗装します。
乾燥後に赤を塗装すれば、同じ赤色を塗っているのに勝手に濃淡2色で仕上がります。
乾燥後に調色した赤を塗装すればご覧の通り。
- 明るい赤の下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ホワイト
- 暗い赤の下地:ガイア サーフェイサーエヴォ グレー
- 塗装色:ブライトレッド + クリアーレッド + 蛍光レッド(少量)
- トップコート:スミイレ後にガイア Exフラットクリアー
予想通り結構いい感じのツートンカラーになってくれました。
こういう予想が上手く決まると超気持ちいですね(笑)
アドバンスドMSジョイントの塗装
紅白カラーのめでたい霜降りMSジョイントですが、MSジョイントはツヤ感が結構プラスチッキーなのでなんとかしたいところです。
塗り分けるにはほぼ不可能なパーツ割なので、今回はトップコートをしてプラのツヤ感だけなくすことに。
- 下地:ガイア マルチプライマー
- トップコート:Exフラットクリアー + 雲母堂 AGパール(1杯)
MSジョイントは一部ナイロン系の素材が使われているのでそのままでは塗料が乗りません。
そこで役に立つのがガイアのマルチプライマー。
さっとひと吹きするだけで塗料ががっちり食いつきます。
このプライマーは本当に便利
クリアーパーツの塗装
RGアストレイのクリアーパーツは独特なグリーンなので成型色を生かすか迷いましたが、結構いい塗料があったので紹介しておきます。
- ガイアノーツ 蛍光ブルーグリーン
アストレイのクリアーパーツの色とほぼ一緒のなのでそのまま塗ればゲート跡もキレイに消せますし、塗装後はUVライトで光らせて遊べます。
以上で塗装完了です!
RGは塗分け不要と言っていいくらい優秀なパーツ分割なので、塗装作業が楽で良いですね!