前回の記事でスジボリ追加と改造まで終了しました。
今回から塗装に入ります!
まずはパーツを洗います!
いつもの超音波洗浄機でブイーン。
もうこの絵は僕のフォロワーさんは飽きていると思う。(インスタで上げると外国人にはメチャウケます)
安いの一つあるとスジボリやヤスリカスをすぐに落とせて便利ですよ。
塗る前に資料を集めましょう
HGUCの完成見本と成型色はこんな色をしており、塗装見本も意外なことにグレー100%なのですが…
アニメでは違うのです!!
なんというか結構グリーン味があるんですね。
手塗り時代のアニメなのでところどころ色味の違いや塗り違いがありますが、キット指定のグレー100%ではこの雰囲気はでませんね。
という訳で、今回はキット指定色はガン無視してアニメの雰囲気を重視することにします!
塗装します!
本体色の塗装
先ほどのアニメシーンを参考に色味を調整しました。
- 下地:クレオス マホガニーサーフェイサー
- 塗装色:ガイア ミディアムブルー + ガイア エメラルドグリーン + ガイア ニュートラルグレーV
ミディアムブルーをベースにエメラルドグリーンで緑に振り、ニュートラルグレー5で色味を落とす感じで調色。
さらに下地をマホガニーにして立ち上げる「越智塗り」で塗装しました。
マホガニー下地から立ち上げると下地の茶色に引っ張られて上塗りの色が調色した色味と塗ってくるので、少し彩度高めで調色するのがオススメです。
今回は彩度高めのグリーンとしてガイアのエメラルドグリーンを使用しましたが、この色は彩度を高める蛍光色が入っていないのに抜群に鮮やかなので、一般の塗装だけでなくセンサーの塗装などにも最適です。
塗装したパーツを仮組してみましたが中々いい感じです。
関節グレーの塗装
いつもなら親より見たメカサフヘヴイベタ塗りだぜ!と言っとるところですが、今回はジャバラなので違います。
- 下地:クレオス マホガニーサーフェイサー
- 塗装色:ガイア ニュートラルグレー II + ガイア エメラルドグリーン
こちらもマホガニーから立ち上げ、上塗りの色はアニメカラーに近づけるためにニュートラルグレー2にエメラルドグリーンを足して調色しました。
ジャバラに施した段落ちモールドが立ち上げ塗装でくっきりして中々いい感じ。
立ち上げ塗装は立体感向上やスジボリ強調に便利なのです
ジェットパックの塗装
ジェットパックはオレンジ色です。このパックは取り外しができてハイゴックなどと共通で使う装備となっています。
ジェットパックは戦地に辿り着くまでMS本体の推進剤を温存するための使い捨てブースト装置です。知ってました?
- 下地:クレオス マホガニーサーフェイサー
- 塗装色:ガイア マイルドオレンジ + ガイア 蛍光オレンジ + ガイア ブライトレッド
こちらもマホガニー立ち上げ。
正直マホガニーからこの色を出すのは難しいのですが、ここは蛍光オレンジをガンガンに足してクリアー。
蛍光オレンジを追加するほど発色が向上します
爪などの塗装
- クレオス ガンダムカラー ファントムグレー
ここはガンダムカラーファントムグレーを単色ベタ塗りで塗りました。
僕は基本的に本体色を立ち上げ塗装しても関節などの濃いグレーは陰影が目立ちにくく効果が薄いので、立ち上げせずにベタ塗りのケースが多いです。
ファントムグレーも中々万能色でぜひ持っておいて頂きたい塗料です。
モノアイシールド
昔美術の先生に「黒は色じゃねえ」と言われたことを思い出しますが、モノアイシールドは真っ黒派です(笑)
- ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
その他
まさかの写真撮り忘れの失態があったのですが、コックピットやスラスターの内部はクレオスのモンザレッドで塗りました。
塗装完了
HGUCなら立ち上げやってもサクッと塗れてよいですね。
これがMGならトリガーの押しすぎで指が凹みます
とりあえず塗装品を仮組してみます。
アニメのワンシーンと比較してみましょう。
中々よろしいんじゃないでしょうか!
部分塗装します
基本塗装が終わったのでチマチマと部分塗装していきます。
とはいっても部分塗装が必要な個所はダクトの赤とグレーしかないので簡単です。
- ダクト内レッド:クレオス モンザレッド
- ダクト内部グレー:タミヤ エナメル ジャーマングレー エアブラシ塗装
ダクトの赤はクレオスのモンザレッドをマスキングして塗装。
その後タミヤのエナメルジャーマングレーをノンマスキングでエアブラシ吹きし、はみ出た部分をシンナーで拭き取ります。
エナメルのグレーを赤の上で拭き取ると中々キレイに拭き取れないのですが、今回は後からウェザリングを施すので多少汚れていても問題ありません。
これにて部分塗装も完了です。
デカールを貼って汚していきましょう。
デカールを貼ります
お好みの場所にテキトーにデカールを貼っていきます。
僕は基本的にコーションマーク類は「大きすぎてリアルじゃない」という理由であまり貼らないのですが、今回はちょっとだけチョイスしました。
逆にコーションマークに対して階級章やラインデカールは大好きなので積極的に貼っています。
特にジオン系はラインデカールが似合いますね
今回はベルテックスジャパンのシステムマーキングSSからコーションマークとラインデカールを
ジオンの紋章と階級章はガンダムデカールDX05から選択しています。
さらに一部ラインデカールと腰の心電図マークはホビージャパンで作例をされているプロモデラーRikkaさんのディーラー「マテリズムワークス」で販売されているデカールセットを使用しました。
オススメ加工:デカール切削
ナイフでデカールの一部を削ってあげるとウェザリングがよりリアルに仕上がります!
本体が汚れているのにデカールはノーダメでは違和感ありますからね
折角貼ったデカールを削るのは何とも言えない気分ですが、これがまたリアルになるので良いんですよ。
オススメの加工です!
デカール貼ったらトップコート
デカールを貼り終えたら一旦トップコートをしてツヤの整えとデカール保護をしてしまいす。
今回はExフラットクリアーを使用しました。
うちのブログでよく読まれているコラム記事です。
汚します!
さて、お楽しみのウェザリングタイムです。
チッピング
ナイフで塗料の一部を削り取り下地のマホガニーを露出させます。
塗料の一部を欠けさせる技法なのでチッピングと言います(ピッチングじゃないよ)。
あまり強く削るとプラ地まで行ってしまうので少しずつ。
コツとしてはナイフは乗せる程度に当て、重みで削りとる感じです。
ヒザやつま先など、地面に当たったりぶつけたりする場所を想像したり、銃撃を受けた際の玉の流れを想像しながら削るといい感じです。
ウェザリングは考察だ!!
チッピングも完了しました。
作業ナイフはやっぱりオルファのアートナイフがやりやすくてベストですね!
ウォッシング
エナメルのジャーマングレーとレッドブラウンを混ぜて雨だれのようなグレー色を作って洗います。
- ウォッシング:タミヤ エナメル ジャーマングレー + レッドブラウン
筆でバシャバシャと洗います。
僕はエナメル溶剤によるクラックを回避するため、ウォッシングするときの溶剤は石油系ナフサの100均Zippoオイルを使用しています。
全体にしっかり塗り込んだら綿棒で拭き取ります。
ふき取りはセリアの綿棒。100均様様です。
事前にリューターやナイフで削った部分に塗料が残ることで良い感じにリアルになりました。
さらに元々グラデーション塗装をしていた部分の陰影がウォッシングでさらに強調され、重厚感と立体感も向上しています。
ウェザリングマスターで仕上げ!
最後にウェザリングマスターで汚しを加えてフィニッシュです!
ウェザリングマスターBから「スス」をノズル周辺の汚しに使用。
ウェザリングマスターDからは「オイル」を各部のグラデーションや汚しに使用。
最後にウェザリングマスターEを各部のエッジに擦り付け立体感を強調して完了です。
最後にもう一度トップコートをして完成です!
ここのトップコートは最近お気に入りのクレオススムースクリアーを使用しました。
やっぱり汚しは良いですね。リアルさがぐっと増します。
ウェザリングの一番のコツは「やりすぎない」ことです。
スケール感を意識して少しずつ汚していきましょう。
これにて完成!
最後に組み上げてフィニッシュ!
モノアイはHアイズのピンクに蛍光ピンクを吹き付け、裏側をシルバーで裏打ちしたものを使用しました。
接着や固定をしなくても挟み込むだけで保持でき、モノアイの位置を変更することもできます。
ということでこれにて完成!
完成レビューはこちら!
写真たっぷりでキットの魅力をご紹介!