製作記第1回目のカレラGTのキット開封レビューから1年以上もたってしまいました…が、キット自体は2018年10月には完成しておりまして、コンペや展示会で大活躍してくれています。
↓全長40cm近い大型キットで家の展示スペースをとりまくり(笑)この迫力はビッグスケールならでは!
今回からそんなカレラGTを最初から最後まで徹底して製作レビューしていきます!
製作の最中に撮影した画像は470枚(!)それでは早速参りましょう!今回はエンジン組立編です!
エンジンの仮組
精度の高いタミヤ製キットなので別に仮組しなくとも…という感じですが、ゲート処理のついでにパーツを仮組しておきます。
塗装後に接着したほうがいい部分が多いので、マスキングテープでぺたぺたと仮組します。
上手くテープを止めれば意外とバラけずに組み立てられますよ。
組み上げたらエンジンをモノコックボディに乗せてみます。
このモノコックボディは1パーツ成型でまるでラジコンのようなバスタブ構造になっているのですが、これはキット化にあたり簡略化されたワケではなく、実車も同じ構造になっております。
干渉箇所がないかアッパー側のフレームを取り付けてみました。心配する必要もありませんが干渉箇所もなく取り付け可能です。
この段階で色んな角度から確認して、完成後に見えなくなる場所など手抜きポイント…頑張るべきところなどをチェックしておきます。
このキットは小袋に複数種類のビスが詰められたものが4袋付属します。
使うタイミングで必要なビスをいちいち探して取り出すのは面倒なので、仕分けして100均のパーツケースなどに入れておくと作業がはかどりますよ。
エンジンのパーツ処理
仮組もできましたのでディティールアップしながらエンジンを組んでいきます。
タイミングベルトの彫り込み
タイミングベルトはプーリーと一体成型のため、BMCタガネ 幅0.1mmで彫り込んで別パーツっぽくしてみました。
ボルトヘッドの加工
超分かりにくいですがプーリーを固定するボルトの頭を0.4mmくらいのピンバイスを使って窪ませておきました。
ちなみにタイミングベルトは完成後モノコックのバルクヘッドに隠れて何も見えなくなるので頑張っても報われませんw
その他のエンジン周辺のボルト頭も窪ませます。
実車は六角ボルトだったりするのですが、さすがに六角形にはできませんので窪ませてキャップボルト風にすることが多いです。何もしないより情報量はアップするのでお気に入り。
エアインテークシステムの組み立て
エアインテークシステムのパーツ(M17)は完成後も良く見えますが、パーティングラインは強めに出ていますので丁寧に処理しておきます。
パーツ処理完了
小物部材も切り出してパーツ処理は完了。プラグコードの部品(T3)はヒケが強いのでしっかりヤスったほうがいいですね。
エンジンブロックの(K8、K9)の合わせ目は処理しておきました。さっそく塗装に入ります。
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エンジンの塗装
エンジンの塗装は基本的に取説の指定色を参考にしつつ、実車写真の色味も考慮して塗装しました。
エンジンブロックの塗装
- シルバー部:ガイア白サフ下地 → タミヤ XF16 フラットアルミ
- その他取説X18指定部:ガイア 黒サフ
以前書いたフラットアルミレビュー記事でも触れましたが、フラットアルミは下地がツヤのないホワイトだとよりアルミっぽくなるので今回もそのように塗装しています。
この部品は何か良く分かりませんが(オイ)ボルトヘッドはガイアのGP-08 プレミアムミラークロームを筆塗りしてキラッとさせてみました。
プレミアムミラークロームを筆塗りでメッキ調に仕上げるには、下地をエナメルのブラックで塗装してあげるといいですよ。
エナメル塗料のぼったさが良いのか、光沢感が良いのか分かりませんがエアブラシで拭くより奇麗にメッキになります(笑)ただし塗膜はとても弱いのでお触り厳禁。
エアインテークの塗装
- シルバー部:ガイア白サフ下地 → タミヤ XF16 フラットアルミ
- ダクト部:ガイア ジャーマングレー +フラットベースなめらかスムース
ダクト部(多分ゴムかプラ)はちょっと素材の違いを出してみたかったのでジャーマングレーで塗装しました。
プラグ類の塗装
- 黒:ガイア 黒サフ
- プラグの一部:タミヤ ジャーマングレー 筆塗り
プラグの塗装指示はセミグロスブラック一色ですが、ネットで漁った実車画像が黒とグレーのツートンだったため筆塗りでそれっぽく塗装してみました。
タイミングベルト周りの塗装
- プーリー:ニュートラルグレーV
- ベルト:エナメルフラットブラック筆塗り
- ボルトヘッド:プレミアムミラークローム筆塗り
ベルト周りの塗装色はキット指示には従わず、ネットで拾った画像をもとに塗装しました。プーリーは結構青みがあるのでニュートラルグレーVを使用。
エンジンの組み立て
塗装ができたら接着して組み立てていきます。組立にはウェーブ 瞬間接着剤 低粘速硬を使用しました。
エンジンのフィルタリング
エンジンは立体感と重厚感をアップさせるためにタミヤのスミ入れ塗料(ブラック)でフィルタリングしておきました。
フィルタリングで立体感と重厚感が増したことでエンジンの見ごたえもアップ。ただしこちら側は完成後には見えませんw
プラグコードの取り付け
プラグコードはキット付属のモノが太かったので、タミヤのパイピングケーブル 外径0.65mmに変更しました。
スロットルプレートの仕上げ
スロットルプレートはミラーフィニッシュとつや消し黒フィニッシュの合わせ技で接続部とホースバンドを再現。
パイピングの仕上げ
取説の指示通りケーブルを束ねます。タミヤのパイピングケーブルは芯線が入っているのでキットのものより位置決めがしやすいです。
密度も上がってきました。
プラグコードのねじもシルバーで塗っておきました。
エンジンの完成!
エアインテークユニットを取り付けてエンジンの完成です。
フィルタリングのおかげで立体的かつ重ったるい感じに仕上がりました。
どんなもんでしょう。
アップです。それほどパーツは多くないので大味と言ってしまえばそれまでですが、ツヤ感を変えたりこまごま塗り分けてあげると密度感がアップしますよ~。
ちなみにこれが実車のエンジンの画像。アルミの部分はあっさりしたシルバーで、プーリーは少し青みがある光沢ブラックであることが分かります。
同じスケールのH2Rと並べて比較してみました。コレはデカい!本当に同じスケールなのか(笑)
H2Rの製作記事も人気です!
というワケで今回はここまで。次回はモノコックの製作です!