前回の投稿でアトリとアトランジャーの組み立てポイントを解説しました。
今回は塗装編!まずはアーマー、外装の塗装をしていきますよ。
今回はメタリック塗装をするぞ!
アトリのアーマー類の塗装
アトランジャーのキットはメッキパーツを使用していませんが、アトランジャーのキャラ的に金属光沢のあるメタリック塗装が似合いそうです。
ということで今回はアーマーパーツのイエロー、ブルー、レッドはメタリックカラーを使った塗装で仕上げてみたいと思います。
メタリック塗装を上手に決めるコツを書いた記事もありますので、気になる方は読んでみてください。
イエローパーツの塗装(光沢ゴールド)
成型色はイエローですがここはゴールドで塗装します。イエロー成型のパーツがゴールドになるだけでグッと強そうですね(笑)
- 下地:ガイア サーフェイサー エヴォ
- 下地色:ガイア Exブラック
- 塗装色:ガイア スターブライトゴールド
- トップコート:ガイア Exクリアー
まず第一にメタリック塗装をする場合は必ずサフを吹いて平滑な塗装面を作っておきましょう。
サフを吹かないと消しきれない傷が残って塗装面の仕上がりが悪くなってしまいます。
サフが乾燥したらサフ面をラプロスの#4000番などで磨き塗装のザラザラを取ってあげると、さらに美しいメタリック塗装面を得られます。
カーモデルでは定番のテクニックですがキャラクターモデルでやっている人は少ないので試してみてください。
塗装色はガイアのスターブライトゴールドです。
鮮やかなオレンジ味のあるゴールドでキャラクターモデルの走行や甲冑などの武装にピッタリです。
ブーツの塗分け
ブーツのパーツは黒い部分を塗分けなければなりません。マスキングが大変ですが根気よくやりましょう。
前回の記事でブーツの塗分けをしやすくする加工をしています。塗装がきれいに仕上がるので参考にしてみてください。
- 下地:ガイア サーフェイサー エヴォ
- 塗装色:ガイア Exブラック
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
まず最初に黒い部分を塗装します。今回はメリハリをつけるためにExブラックを塗装した後にスーパースムースクリアーを吹きツヤ消しにしておきました。
塗装が乾燥したらマスキングテープを細かく切って丁寧にマスクし、テープの境目から塗装が入り込まないようにマスキングゾルを塗布しておきます。
- 下地:ガイア Exブラック
- 塗装色:ガイア スターブライトゴールド
- トップコート:Exクリアー
続いてスターブライトゴールドを塗装しますが、最初に塗ったブラックは艶消し仕上げにしてしまっているので、メタリックの質感をそろえるためにも、マスキング後に一度Exブラックで光沢塗装をしておきます。
ゴールドを塗ったらExクリアーでトップコートしてつやつやの塗装面に仕上げました。
マスキングを剥がしてみました。
パーツが非常に細かいので完璧にマスクするのは難しいです。はみ出た部分や塗り漏らしは部分マスキングや筆塗りで仕上げましょう。
前回の記事に書いた塗分けしやすくするスジボリ加工を施しておけば塗装の境目にスミ入れができるので、御覧のようにかなりシャープに塗分けることが可能です。
お試しあれ
レッドパーツの塗装(マットキャンディレッド)
赤いパーツをメタリックレッドで塗るとギラギラしすぎる気がしたので、僕の師匠でありながら模型倶楽部六等星最強モデラーhideさんに教えてもらった艶消しキャンディ塗装で仕上げてみます。
- 下地:ガイア サーフェイサー エヴォ
- 下地色:ガイア Exブラック → ガイア スターブライトゴールド
- トップコート:ガイア クリアーレッド + クレオス フラットベースなめらかスムース(20%)
まず最初に先ほどの金色塗装と同じ手順でスターブライトゴールドを塗装します。
先ほども書いた通り、サフの後にラプロスで磨いて平滑な塗装面を作るのが綺麗に仕上げるコツです。
ゴールドが乾燥したら、クリアーレッドを通常の吹き付けと同じ割合で希釈し、そこにクレオスの艶消し剤「フラットベースなめらか・スムース」を20%程展開したものでトップコートします。
すると上野写真のように落ち着いたツヤの赤メタリック塗装に仕上がります。
メタリックカラーにクリアーカラーを乗せるので、正確にはキャンディ塗装といいます。なので僕はこの技法に「マットキャンディ塗装」と名付けました。
通常下地色はシルバーで構いませんが、赤色の発色はイエロー系の下地のほうが良いので、今回はスターブライトゴールドを下地にしています。
これはソリッドカラーの赤塗装の下地にイエローやピンクが、青塗装の下地にホワイトが合うのと同じ原理です。発色を助ける下地色を選べばキャンディ塗装でも発色させやすくなります。
使用するフラットベースはhideさん曰くクレオスのなめらかスムースがおすすめとのことなのでマネさせてもらいました。
ブルーパーツの塗装(マットキャンディブルー)
青いパーツも同様にマットキャンディで塗装しました。
- 下地:ガイア サーフェイサー エヴォ グレー
- 下地色:ガイア Exブラック → ガイア スターブライトジュラルミン
- トップコート:ガイア クリアーブルー+クリアーパープル(少量)+ クレオス フラットベースなめらかスムース(20%)
こちらもレッドの時と同じ工程で塗装すればよいですが、クリアーブルー系の下地は普通のシルバーが一番いいのでガイアのスターブライトジュラルミンを使いました。
なぜスターブライトジュラルミンかというと、塗料が余っていたのと同じスターブライトシリーズだっただけです(笑)
シルバー下地の場合はフィニッシャーズのファインシルバーがhideさんのおすすめとのことですが、田舎者モデラーにフィニッシャーズの入手難易度は高いので泣く泣く不採用…。
クリアーブルーは重ね塗りをするとどんどん濃くなるので仕上がりを調整しながら塗りましょう。
クリアーブルーだけでは青色の見た目がかなり明るくなります。そういう時はクリアーパープルを入れて調整してみてください。
メタリックとキャンディの塗装が完了しました
ということで3種のメタリック塗装が完了しました。
なかなかいい質感です。クリアーコート仕上げのゴールドとマットキャンディ仕上げのレッド、ブルーの違いが写真で伝わるでしょうか?
マットキャンディはスケールモデルのアルマイト塗装にも使えそうなので今後スケモでも取り入れてみたいと思います。
アトランジャーのアーマー類の塗装
アトランジャーの塗装も基本はアトリと一緒ですが紹介しておきます。
イエローパーツの塗装(光沢ゴールド)
- 下地:ガイア サーフェイサー エヴォ
- 下地色:ガイア Exブラック
- 塗装色:ガイア スターブライトゴールド
- トップコート:ガイア Exクリアー
イエローのパーツはアトリと同じスターブライトゴールドからのExクリアートップコート。
レッドパーツの塗装(マットキャンディレッド)
- 下地:ガイア サーフェイサー エヴォ
- 下地色:ガイア Exブラック → ガイア スターブライトゴールド
- トップコート:ガイア クリアーレッド + クレオス フラットベースなめらかスムース(20%)
レッドもアトリと同じ工程でマットキャンディレッド塗装。
ちなみにブログではまとめて記事にしていますが、僕はモチベーション維持のために先にアトリだけを塗装したので塗装工程は2度手間を踏んでいます。当然一緒に塗装してしまったほうが楽です(笑)
ブルーパーツの塗装(マットキャンディブルー)
- 下地:ガイア サーフェイサー エヴォ グレー
- 下地色:ガイア Exブラック → ガイア スターブライトジュラルミン
- トップコート:ガイア クリアーブルー+クリアーパープル(少量)+ クレオス フラットベースなめらかスムース(20%)
ブルーも同じマットキャンディ塗装。
アトリの時より大面積で綺麗に塗るのが難しいです。少しずつまんべんなく塗広げましょう。
胴体と頭部はパーツを合わせてから塗装すると色ムラが出にくいです。
そういえば写真に収めていたのでクリアーブルー塗装前のスターブライトジュラルミンの色味を紹介しておきます。
わりと粒状というかキラメキがあるの色なのでスケールモデルよりかはキャラクターモデル向きの塗料ですね。
外装ホワイトの塗装
- ガイア Exホワイト
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
白いパーツはExホワイト。最初はパールホワイトにしようかと思っていましたがクドくなりそうなのでソリッドカラーにしました。
Exホワイトはその高い隠ぺい力のために塗料が粉っぽく、意外と傷埋め効果があるのでサフは吹かずに塗装しています。
外装グレーの塗装
- 下地:ガイア サーフェイサー エヴォ
- 塗装色:クレオス ミッドナイトブルー
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
いつもならガイアのジャーマングレーを使っていますが、あの色は少し緑みがあるので今回はより青みのあるミッドナイトブルーを使いました。
さらにいつもならソリッドカラー+艶消しの場合はサフも吹かないところですが、今回は大面積なのでまじめにサフを吹きました(笑)
関節グレーの塗装
- 塗装色:NAZCA メカサフ ライト
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
フレームはメカサフです。今回は明るいライトのほうをチョイスしました。整形色とほぼ同じです。
塗装後にスミ入れした後はトップコートで艶消し仕上げして終了です。
次回はアトリの肌、髪、仕上げ編!
次回はアトリのお肌や髪の毛を塗ったり瞳デカールを貼ったりしていきます。ガールモデル塗るの楽しいよね。
製作レビュー記事一覧はこちら
この記事から各製作記事にアクセスできます。
今回作製しているキット
今回製作しているキットはアオシマ社から発売された新シリーズ、合体アトランジャーです。
2021年10月にはバリエーションモデルのアトランジャーΩ(オメガ)も発売します。基本的に作りは同じなので製作記事は参考になると思いますよ!