
前回の記事で組み立てと改造が完了しました。

今回は塗装編です。
まずは塗装をするために全パーツをバラしていきましょう~!
塗装します!
まずは洗浄!
ヤスリがけや改造の間にベタベタ触った部品には油分や汚れ、細かいゴミが付着していますので超音波洗浄機で洗浄します。

超音波洗浄機は改造や塗装をこなす方ならぜひ持っておいて損のないアイテムです。

パーツが簡単にキレイになりますよ。
意外とお手頃価格で買えてしまいますし眼鏡とか時計を洗ったりするの便利です。
洗ったパーツはドライブースもとい食器乾燥機に入れて一晩おいてカラっと乾かします。
ブースがない方は日陰に干すなどして乾燥させてダボ穴やパーツの裏側に水分が残らないように気を付けましょう。
だいたい僕は前日に洗って朝まで乾燥機で乾かし、その日の夜から塗装作業に入っています。
塗装はマホガニーから立ち上げるグラデーション塗装で進めます
今回はジオン系のような曲面の多い機体に良く似合うグラデーション塗装で進めます。
グラデーション塗装は陰影をつけることで立体感を高める塗装方法なので、曲面が多い(=立体感が出しにくい)機体にはメリハリが付けやすいのです!
ちなみに下地の色が濃い色(黒に近い)ほどシャドー部が強調されますが、見た目がドキツくなりがちなので僕は毎回マホガニーを下地にしています。
マホガニーはシャドー部が柔らかく仕上がるのと、ブラック系の下地と比較して明るい色なので上塗りする色の発色が落ちにくいのが最大のメリット。
実際に塗ってみますので次の工程を参考にしてみてくださいね。
本体薄いブルーの塗装
ギャンの薄い青に近い色は売ってなさそうだったのと、グラデーション塗装は塗料自体をそれほど使わないので調色することにしました。


- 下地:クレオス マホガニーサーフェイサー
- 本体色:ガイア Exホワイト + ガイア ミディアムブルー + クレオス MSライトブルー + クレオス +パープル
最初に塗装したいパーツをすべてマホガニーで塗装した後、そのエッジを残すように本体色を細吹きで吹いていきます。
グラデーション塗装をする時は本体色の希釈を通常より薄め(3倍程度)、エアブラシの絞りは締め気味、コンプレッサーの圧力はレギュレーターで0.05Mpa程度に調整して、吹いた時の線の太さが2~3mm程度の太さになるくらいがやりやすいです。
色の調色は結構苦労しまして、ホワイトとミディアムブルーでだいたいいい線に行ったのですが、もう少し青みを足すためにブルー系を、悪さを足すためにパープル系を入れています。
特にパープルをほんの少し入れるのはオススメです。
本体濃いブルーの塗装
こちらも最初に全パーツをマホガニーに染めておきます。


- 下地:クレオス マホガニーサーフェイサー
- 本体色:クレオス MSブルーZ系 + クレオス パープル + ガイア アルティメットブラック + ガイア 蛍光ピンク
先ほどの薄いブルーに対して、こちらの濃いブルーはガンダムカラーのMSブルーZ系でほぼ出したい色になるのですが、より重厚で悪役な感じにするためにパープルとブラックをほんのすこし足し、蛍光ピンクで鮮やかさとほんのりした赤味を加えています。
MSブルーZ系以外の色は本当に少しだけで大丈夫です。
特に黒はガラッと色が変わるので竹串の先にちょっと取るくらい少量ずつ加えて調整してください。
コクピットハッチと武装の塗装
こんなに色んな色で塗っておきながら、当時の自分はなぜあえてこの塗装を1枚の写真に収めていたのか…


- 下地:すべてクレオス マホガニーサーフェイサー
- コクピットハッチ:ガイア Exホワイト + ガイア ミディアムブルー
- シールド、サーベル柄の黄色:ガイア ダークイエロー I + ガイア ニュートラルグレー III
- シールド赤:クレオス MSシャアレッド + ガイア ブライトレッド + ガイア アルティメットブラック
コクピットハッチはマスキングして普通に塗装しただけです。
シールドやサーベル黄色はダークイエローベース。
マホガニー下地の塗装技法はAFV(戦車模型)が始まりなので、ダークイエローを使った色は最高に似合います。
シールドの赤はマホガニーサーフェイサーが下地の場合発色が厳しいのですが、今回は濁った赤みが欲しかったのでマホガニーの上に直接塗装をしています。
誘爆の危険がプンプンしてしまうミサイル発射口周辺はマホガニーを強めに残して使用感や汚れ感を出してみました。
メカ部グレーの塗装
ギャンにはグレー色の関節がないので今回メカ色の塗装点数は少なめ。


- 塗装色:ガイア メカサフ ヘヴィ
ディティール豊富なメカ部までグラデすると少しクドくなるので、メカ色は立ち上げせずベタ塗りで塗っています。
スミ入れ
今回は薄い青にはタミヤのジャーマングレーを、濃い青とメカ部グレーにはタミヤのスミ入れブラックを使っています。
本体の組み立て
パーツの塗装とスミ入れが終わったら一旦組み立てます。


グラデ塗装により立体感がかなり強調されたと思いますがいかがでしょうか?
特に足の部分のグラデはマッシブさの強調とディティールの付与に繋がっていると思いませんか。
記事の最初にジオン系などの曲面が多い機体はグラデが似合うと書きましたが、スネのフレア状に広がっている部分などに残したシャドウになどが立体感の向上に繋がっていることが分かりますか?
このようにグラデーション塗装はディテイールアップ(=密度感向上)効果があるので、スジボリやディテイール追加をしなくともしっかり手を加えたような仕上がりにすることもできますよ。
デカール貼り
普段あまりデカールを貼らない僕ですがジオン系には貼っちゃいます。
けれども今回もラインデカールにジオンマークと最低限。
マ・クベ大佐のMSにラインデカールやエングレービングは良く似合いますが、コーションマークは野暮ったそうですしね。


ラインデカールはベルテックスジャパンさんのシステムマーキングSS ホワイトから拝借。
このデカールセットにはいろんな種類のラインデカールが入っている上、デカール自体の質が良くて貼りやすいのでおすすめです。
武装にもデカールを貼りました。


シールドには大き目のジオンマークをペタリ。これはガンダムデカールDX05から拝借。
こちらのデカールは1/100用ですが1/144キットにでかでかとエンブレムを貼りたい場合などにはぴったりです。
トップコート
デカールも貼り終えたら再度ばらしてトップコートをします。
僕は少し手間ですが分解できる限界までバラすタイプです。
写真はありませんが、今回はガイアのExフラットクリアーを使いました。濃いめに希釈してマットに仕上げましょう。


トップコートが完了したら最後にもう一度じっくりと組み上げて完成です。
下記の記事で完成レビューをしていますのでクリックしてご覧ください!
完成レビューはこちら!
カメラ使ってバッチリ撮影していおきました。こいつ全然弄ってないのにカッコいいぜ!!


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