前回の投稿ではお手軽にシャーシを作る方法を紹介しました。
難しい塗り分けなどを施さなくても黒とシルバーとマフラーとポイントを押さえて塗装すれば十分見栄えのするシャーシに仕上げることができます。
今回は内装を同じようにお手軽に作っていきましょう~!
お手軽内装製作とは!?
カーモデルの内装は作り込めばキリがありませんが、僕は通常の箱車の場合はそんなに手間をかけません。
なぜなら、完成後にそんなに見えないから!(ひどい理由だ…)
もちろんビッグスケールやオープンカーなど、内装が良く見えるクルマの場合は気合を入れますが、1/24の場合は各部のディティールもスケール上それなりの再現度なので、あまり難しく考えずに楽しく作るほうにシフトした方がプラモデルを楽しめると思います。
というわけで今回はカーモデルを初めての初心者さんも、それなりに作っている中級者さんもなっとくのお手軽な内装製作記事としたいと思います。
要点を押さえてカッコよく作ろう!
バスタブ内装は簡単に塗り分けちゃって!
- 本体色:ガイア Exブラック → ガイア セミグロスクリアープレミアムでコート
- カーペットなど生地部:タミヤ フラットブラック
- ドアハンドル、トリムなど:タミヤ フラットアルミ 筆塗り
多くのカーモデルはシャーシが桶のような形状になっていてバスタブ内装と呼んだりします。
キットの塗装指示はこの奥まったパーツをセミグロスクリアーとフラットブラックで塗り分けろと書いてありますが、こんな複雑なマスキングなんてどないしろと(笑)
ええ、心配しなくて結構です。マスキングなんてしなくて良いです。エアブラシを細吹きして塗り分けてしまいましょう。
なあに少々はみ出しても気にはなりませんよ!
- 全体を基本色のセミグロスブラックで塗る
- フラットブラックを薄めに希釈して細吹きで塗り分け
- 細かいシルバーの部分を筆塗りで塗り分け
マスキングをしなくていいのでとても楽に塗り分けられます。お試しください!
このズボラテクニックに慣れてくると色のついた塗り分けもマスキングなしのフリーハンドでこなせます(笑)
上の画像は以前作ったポルシェ959ですが、シャーシ下部のフロアマット部をすべてフリーハンド塗り分けで塗装しています。
下地をマホガニーにしてシャドウを残すことでむしろ立体的に仕上がって良くなっていると思いませんか?
さらに慣れてくるとシャーシ裏の塗り分けもフリーハンドでやれるようになります。
こちらもむしろ使い込まれた立体感が出てて素敵ですよねぇ(こいつ前向きだな…)。
ちなみにこの塗装をしたZ33は当ブログに製作記を置いてます⇓
いろいろ試して練習してみてください。
シートやダッシュボード周りは丁寧に作業しよう
デカール貼りを見越した塗装
シートやダッシュボードは比較的見えやすいので丁寧に作業します。とはいってもあまり気負わず普通に作業するだけ。
- 塗装色:ガイア Exブラック
ダッシュボードやシートはセミグロスブラックでの塗装指示ですがデカールを貼る作業があるので光沢ブラックを吹いておきます。
デカールは塗装面が艶消しだと定着しにくいので、デカール貼り作業前の塗装面は光沢がマストです。
デカール貼り
シートのデカール貼り
シートは座面にイエロー模様のデカールを貼ります。
これがまた貼りにくいデカールで割れるわ貼りつかないわフンガフンガ言いたいのはここでは抑えておきます。
デカールが乾燥したらつや消しクリアーでコートすればしっかりとシート質感になります。
ダッシュボード、メータのデカール貼り
奥まったカーナビ部にデカールを貼りますが、この時デカール側の余白(透明なノリ部分)が残っていると、貼り付ける面積よりデカールが大きくなってしまい綺麗に貼るのが難しくなります。
上の写真はデカールを余白ギリギリにカットして印刷面のみ残るようにしています。こうすれば奥まったモールドにピッタリデカールが収まるので貼り付け作業がやりやすく、デカールが浮いたりシワになったりする可能性を減らせます。
デカールは最初に大きめに切抜き、水に浸けて台紙から剥がれる間に余白をカットするのがおすすめです。
デカールの台紙は厚みがあり、水に浸けない状態でナイフを入れると台紙に食い込んだ刃がデカールの印刷面を引っ張ってしまい、肝心の印刷面まで切ってしまう恐れがあります。
同じようにメーターのデカールも余白をカットしてあげれば、メーターのくぼみモールドにピッタリ納められます。
ここに綺麗にデカールを入れるのに苦戦している方は多いのでは?
ぜひ余白カットをお試しください。ナイフは切れ味のいい新品を使ってくださいね。
というわけでデカール貼りも完了。
フチが浮いたりしている場合は濡らした綿棒を押し込んで馴染ませてあげると良いでしょう。少量であればソフターを使って馴染ませてもOK。
僕もこの写真を撮ったあと、ちょっとだけ馴染ませ直しました。
- 塗装色:ガイア Exブラック
- トップコート:ガイア セミグロスクリアープレミアム
- メーター、ペダル部:タミヤ フラットアルミ 筆塗り
こちらもデカールが乾いたらトップコートしてフィニッシュ。
先ほどのデカール作業中にすでに終わらしてありましたが、ペダルやメーター周りのシルバーも筆塗りで塗り分けています。
カーモデルの内装の多くはセミグロスブラックの塗装指示が多いですが、セミグロスブラックはちょっとわざとらしいツヤがあり、カーモデルの質感がおもちゃっぽくなってしまいます。
実車の質感で仕上げるには内装色はつや消しもしくはつや消し寄りの半光沢の使用がおすすめ!
今回使っているガイアのセミグロスクリアープレミアムはフッ素入りの半光沢で普通のつや消しクリアーとセミグロスクリアーの中間に仕上がる、カーモデルに最適なトップコートになっています。お持ちでない方はぜひ入手してみてください。
内装小物パーツの塗装
ハンドル、シフトノブなど内装小物の塗装
- ハンドル、シフトノブの革巻き部分:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- 内装カラー部:タミヤ クロームイエロー
- シフトノブ加飾部:タミヤ エナメル フラットアルミ 筆塗り
今回作っているZ34ヘリテージエディションは内装革張り部に黄色と塗装指示があります(ボディカラー関係なく黄色っぽいです)。指示通り塗り分けました。
イエローはボディカラーと同じタミヤのクロームイエローを缶スプレーから取り出してエアブラシで吹きました。缶スプレーから塗料を取り出す方法はこちらの記事を参考にしてください。
アクセル、フットレストの塗装
これらのパーツはメッキパーツの溝にフラットブラックを塗装する指示になっていますが、筆塗りでもちょっと難しいです。
ここは一旦エナメルのフラットブラックをエアブラシでメッキパーツに直接吹き付けます。完成後触る部分ではないためプライマーなどは吹かなくて大丈夫です。
塗料が乾燥したらエナメル溶剤を含ませた綿棒でパーツの表面を拭き取ると綺麗にペダルが塗り分けられます。
エナメルを使った塗り分けはオートモデルからキャラクターモデルまで幅広く使えるので習得しておいて損はないテクニックです。
次ページから内装組み立て編!
これにて内装の塗装が完了しました!
次ページより組み立てに入っていきますよ~。