各パーツの仕上げ
それでは残りのパーツを組み立ててブラックマジシャンガールを完成させましょう!
帽子
ブラックマジシャンガールのアイコンともいえる魔術師の帽子を組み立てました。
塗装をすると接続ピンや軸、ダボに塗料が乗り、スナップフィットの差し込みが硬くなってしまいます。
スチロール樹脂なら無理して組み立てても問題ないことが多いですが、ABSは塗装後に負荷をかけると簡単に破損してしまうので、塗装の乗っている接続部分は必ず塗装を剥がしてから組み立てましょう。
塗装を剥がすときは#400程度の紙やすり、デザインナイフ、上の写真にも乗せている超硬スクレーパーという工具を使っています。特に超硬スクレーパーは先の細いカンナのような工具で奥まった部分の塗装も剥がしやすくておすすめです。
先ほども書いたようにABSパーツは特に注意して塗装を剥がし、パーツに負担がかからないように気を付けましょう。
パーツに負担をかけて無理やりスナップフィットで組むくらいなら、ゆるゆるになるくらいダボを調整して接着剤を使って組んだ方が確実です。ABSを割らずに組み立てるコツは下記記事に詳しく書いていますので、ぜひ読んでみてください。
胴体
スカート部分はABSパーツの集合体なので、特に割れに注意して作業しましょう。
特にサイドスカートの可動軸とダボは塗装するとかなりきつくなっていると思いますので慎重に組み立ててください。
そういばパン…インナーは胴体色と同色にしてレオタード風にしておきました。当ブログは健全がウリですから(ほんとかよ)。
股関節と太ももを接続する軸は塗装前にマスキングしてあるので塗装を剥がす必要はなかったのですが、もしそのまま塗装されている方は入念に塗装を剥がしてください。ここにはめ込むボールジョイントは結構割れやすいので要注意。
腰のオレンジのパーツは胴体の下からはめ込みますが、ここのクリアランスは非常に狭く適当にはめ込むと塗装が持っていかれそうです。
そんな時は写真のように接触しそうな場所にマスキングテープを貼ってからはめ込みましょう。
マスキングテープならパーツが多少接触しても破れたりしませんので傷防止になりますし、はめ込んだ後でもテープを引っ張ると簡単に剥がせます。
どんなにクリアランスが怪しいパーツもこのひと手間で塗装を剥がしてしまうミスが激減するおすすめの作業なのですが、なぜかほとんどやっている方がいないのでここで紹介しておきます。
胴体を組み込んで完成です。う~んお肌の塗装のおかげで鎖骨や胸あたりの立体感が良い感じです。
衣装もしっかり陰影がでて良いですね。これぞ塗装の力って感じです。
そういえば首飾りの塗り分けがちょっといまいちだったので、ラッカーシンナーで剥がして再塗装しました。塗り直したものは非常にシャープに仕上がって満足満足。
ローブ
ローブ(マントか?)の部品もスナップフィットの塗装を丁寧に剥がして組み立てましょう。
ローブを取り付ける胴体側のダボは剥がしにくい形状の上、剥がしてもみっともない見た目になりやすい箇所なので、あえて胴体側の塗装は剥がさずに、ローブの軸側をダボ側の塗膜分余計に削る方が簡単です。
このローブのパーツは衣装の胸元やお腹に干渉しやすいので、当たりそうな箇所の裏側にマスキングテープを貼って養生しておきました。こうすることで胸側の塗装が剝がれにくくなり傷防止になるのでおすすめです。
脚部
脚部のパーツはブーツと足首のボールジョイント、接続軸の塗装をしっかり剥がしてあげればOKです。
スネと太もものクリアランスが狭いので、膝を曲げるときに塗装が擦れてはがれやすいです。幸い膝関節は差し込み式になっていますので、可動前に少し膝関節を引き抜いてから曲げてあげると安心です。
腕部
腕部は手首の甲の青いパーツの穴を少し広げた程度で、後はストレートに組みました。
- 塗装色:タミヤ エナメル ジャーマングレイ + フラットブラック 筆塗り
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
そうそう、組み立てるときまで気づかなかったのですが、前腕の宝石を埋め込む部分はグレーに塗り分けないとなりません。
マスキングするのも大変な曲率なので、ここはエナメル塗料筆塗りで切り抜けました。
エナメル塗装が完了したら再度つや消しコートをして筆ムラを隠しつつ塗膜の保護をしておきましょう。
今回手首は塗装していませんがそのままだとちょっと透明感があるので、ウェザリングマスターHに再び登場していただき指先や甲などをほんのりピンクにしておきました。
ウェザリングマスターは基本つや消しに仕上がるのでトップコートをせずともマットな質感にできるので便利です。
魔法の杖
魔法の杖は軸の塗装をしっかりと剥がして組み立てただけです。特に難しいことはありません。
魔術の呪文書
呪文書はウェザリングマスターAのマッドを使ってページと外装を汚しました。良い感じにくたびれた古代の本という感じが出てませんかね。
出来上がったものがこちら。使い込まれた古本(というよりゴミ捨て場に捨てれられた質感…)感が出せた気がします。
基本工作編でクリアランスをしっかり調整しているので、本を開閉させても塗装が剥がれることはありません。
スタンド
前回の投稿で塗り分けたスタンドには軸を差し込んで完成です。
組み立て作業完了!
ということですべてのパーツの組み込みが終わり、接続すれば完成となりました。
丁寧な工作と塗装だけで仕上げてみましたが、中々上品に仕上げられたかなと思います。
次回は完成品レビューです。カワイイ写真をたくさん撮りました!お楽しみに!
次回は完成レビュー
次回はついに完成レビュー編!こんなにかわいくてこれでどうやって戦えばいいんだ!by遊戯
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今回作製しているキット
とてもかわいいキットなのでこんなキット俺は36体持っているよ…と海馬のごとく買いましょう。