前回の投稿はキットレビューでした。
いや~やっぱかわいいですね。ブラックマジシャンガールは。我ら遊戯王世代にはドストライクですよ。
今回から製作に入っていきますが、第一回目は基本工作、表面処理、合わせ目消し、追加加工など完成度をアップさせる工作を紹介したいと思います。
合わせ目消し
肌パーツや衣装の一部などはモナカ構造で合わせ目が出るため、丁寧に消していきましょう。
合わせ目消しにはアロンアルファプロ用耐衝撃を使用しました。
この瞬間接着剤はトロッとした中粘度で盛り付けがしやすく削り心地が柔らかいため、合わせ目消しや傷埋め、ヒケ取りなどに非常に効果的です。
肌を塗装しないで合わせ目のみを処理したい方は、速乾流し込み接着剤を用いたムニュ着か、下記記事で紹介している瞬間カラーパテフレッシュを使った合わせ目消しを試してみましょう!
髪の毛の合わせ目消しにも中粘度の耐衝撃は使いやすいです。
サラサラ系の接着剤だと髪の毛の溝に接着剤が流れてエライことになりますが、粘度のある接着剤はそういうミスが起こりにくいです。
このような複雑な形状の部分はわずかに隙間を開けてパーツを組み立てた状態で、竹串などを使って瞬間接着剤を隙間に盛り付けるようにして塗布すれば余計な部分に接着剤が付きにくくなります。
処理し終えました。ぶっちゃけ髪の合わせ目が一番大変でした。髪型が複雑なキットの合わせ目消しは大変です…。
Tips:合わせ目を消すところ消さないところ
ブラックマジシャンガールのキットは衣装で隠れる部分が多いので消さなくてよい合わせ目もいくつかあります。
ブーツの可動軸パーツは隠れてほとんど見えなくなるため、合わせ目消しどころか塗装もしなくていいくらいです。
上の写真の真ん中下にあるピンクの衣装部品にかぶせるようにはめる青いパーツは合わせ目消しが必要ですが、ここを合わせ目消しするとピンクとブルーの塗り分けにマスキングが必要になるため茨の道コースになります(笑)
同様の合わせ目はこのブーツ以外にも帽子、前腕に存在するので慎重に作業しましょう。
パーツの擦り合わせ
太もものパーツと上腕のパーツは別パーツとなっていて回転軸が設けられています。
表情付けに効果的なポイントですが、分割線が出るのと回す角度によってはパーツに段差を感じてしまうことがあるので、パーツを組み合わせた状態でヤスリをかけて段差を整えてあげましょう。
上の写真のようにヤスリを掛けるとヤスリが当たる面と当たらない面が出てきますが、その部分は段差になっているので削り込んで平らにします。
最後に全体を回転させながらズレや段差がないか確認して作業終了です。
合わせ目を消すと多かれ少なかれパーツの形状がヤスリがけで変わってしまうため、この太もものように段差なく組み合わせる必要があるパーツは必ず組み立てて合いを確認しておきましょう。
曲面の擦り合わせ作業には神ヤス5mm厚の240番くらいでザクっとやるのが手っ取り早くておすすめです。
動きの硬い部分を調整する
キットの仮組レビューでも書きましたが、このキットはかなり精度が良いため最初から関節はスムーズに動きましたが、一応関節パーツの穴には3mmドリルを軽く通して塗装しても関節が重たくならないように調整しました。
調整の詳しいやり方は下記記事に書いていますので読んでみてくださいね。当ブログの人気記事です。
干渉しそうな箇所を確認し対策する
せっかくかわいく塗装したのに関節を動かしたら塗装がズルっと剥がれてしまった…そんな経験はないでしょうか?
それは事前の確認と調整不足です。しっかりとパーツを観察して塗装前に対策をとっておきましょう。(こういうのを確認するのを仮組と言うはずなのに、最近はただ組むだけの行為を仮組と言っているのはなんだかなと思ったり)
ヒザ、ヒジの回転軸部の干渉対策
たとえばこの膝パーツ、普通に組む分には気づきませんが、ヒザを曲げてみるといろんなところが干渉しそうだなということが分かります。
意外とクリアランスがあるようにも見えますが、サフやら塗装やらがのって来るとおそらく干渉してしまうでしょう。最近のプラモデルは精度が高く最初からクリアランスが少ないので、こういう塗装派泣かせな部分は結構多いです。
ここは中央のヒザ部分を神ヤスなどを使って削り込み少しだけ小さくしてみました。0.3~0.5mmほど隙間が空いていると塗膜がのっても安心です。
同じようにヒジ関節などにも注目して干渉確認と削り込みを行い対策を取っておきましょう。
肩の回転軸部の干渉対策
こちらは肩軸のパーツです。もう組んだ段階で接触しそうなくらいパーツどうしが近いです。
ここは先ほどのヒザ関節同様、胸側の接続軸部品を削り込んで小型化しつつ、上腕側のパーツを削り込んでクリアランスを確保しました。
あまり胸側の接続軸部品を小型化すると、上腕側の部品と合わせた時に段差ができるので、太もものパーツと同様に組み立てた後にヤスリを当てて段差を取っておきましょう。
インナーの干渉対策
インナー(いわゆるパンツですがコトブキヤは取説でこう呼んでいることが多い)の部品は厚肉のため、塗装した太ももをはめ込んだ状態で回転させるとズルっと塗装が持っていかれることがあります。
ここはルーターを使ってインナーの厚肉部分を削り込んで薄くしておきましょう。
薄肉化しておけば干渉しにくくなりますし、干渉しても接触面積が小さくなるため塗装がはがれにくくなります。さらに僅かですが可動範囲が広がるなどいいことづくめです。
太ももをはめ込んでみました。薄肉化でクリアランスが広がり干渉しにくくなっていることが分かると思います。
これはすべてのガールプラモに施してほしいおすすめの工作です。
ルーターは色々あり、高いものの方が回転の微調整が効いたり色々便利なのですが、模型の改造用途であればAmazonなどで売っている安いもので十分です。
最近はコードレスの製品が出たりして作業性も高くて良いですね。
インナー、衣装周辺の干渉対策
これは胸の部分のパーツです。
おなかの部分にかぶさるように取り付けるパーツなので、ここも裏側をルーターで薄く削り込んであげれば干渉しても塗装がはがれにくくなりちょっとだけ可動範囲も増やせます。
ルーターで削るだけでは工作後の表面が荒いので紙ヤスリなどで磨いて仕上げてあげましょう
ぶっちゃけ削った部分はあまり見えませんが、加工のバリなどがパーツに干渉して塗装を剥がす原因になったりするので丁寧に処理しましょう。こういう細かい部分の配慮が完成度につながります。ほとんど見えないけど(笑)。
衣装の一部を薄肉化
腰のオレンジ部のパーツは厚みが気になったのでルーターとヤスリで薄肉化しておきました。
ローブのマントなども厚みがありますが、ここを削りだすと形状の微調整が大変なことになるので今回はパーティングラインだけ処理しています。めんどくさかっただけなんだからね。
塗り分けをしやすくするためのスジボリ工作
胴体やローブの塗り分けライン処理
今回のキットはブルーとピンクの塗り分け箇所が多くあります。
塗り分けの境目を軽くスジボリしておくと別パーツ感が増しますし、塗り分けもしやすくなりますよ。
この胴体のパーツは塗り分けが必要ですが、塗り分けラインの段差に沿ってスジボリを入れてあげると塗料がはみだしにくくなりマスキングもしやすくなります。
スジボリをしておくとスミも流せるようになるため塗分けの境目をクッキリさせることもできるようになり、パリッとした塗分けが可能です。
塗装済みのローブのパーツの境目もスジボリました。ここをスジボリ工作しておけばだいぶ塗り分けしやすくなると思います。
元々段差の少ない部分なのでケガキ針などを用いて慎重に彫っていきましょう。
こういう部分を逆エッジと言うのですが、詳しい彫り方は下記記事に書いているので読んでみてくださいね。
ローブの裏側もちゃんと塗分けが必要です。どこまで塗分けてあるかは塗装済みパーツを参考にするしかないので塗装を剥がす前に写真を撮っておきましょう。
塗装済みパーツはパーティングラインが処理されていないので、最後にヤスリでパーティングラインを消しつつピンクの塗装を一緒に剥がしてしまうのが簡単です!
帽子やブーツなどピンクとブルーの組み合わせ部分の隙間処理
帽子、ブーツ、前腕などのピンクのパーツにブルーのパーツを被せて合わせ目処理をする部分は、合わせ目処理をした後に0.1mmなどできる限り細いタガネでパーツの境目を彫り直すのがおすすめです。
上記の写真が彫り直し加工を施した写真です。
パーツの精度は高いですが隙間は均一でないため、パーツの境目の隙間が太かったり細かったりとバラツキがあります。
そこを彫り直して隙間を均一にしてあげることでパーツの精度が高く見えますし塗分けやマスキングもしやすくなります。
杖、アクセサリーなどの塗り分けライン処理
ピンクとブルーの塗り分けが必要な魔法の杖もこれまでと同様に塗り分けラインに沿ってスジボリを入れて別パーツっぽくしておきました。
首飾りも細かい塗分けが必要ですが、塗分けラインに沿ってケガキ針で丁寧に彫り込み別パーツっぽく処理。ここのスジボリは結構難しいですが、写真のようにスミ入れが細く決まるようにスジが入れられると塗分けに少々アラがあってもスミ入れでごまかせます(笑)
工作まとめ
今回おこなった工作をまとめるとこんな感じ。このキットに限らず多くのガールプラモで使える工作テクばかりです。
ガールプラモのパーツ数は少ないですがちゃんと作ろうと思えば全パーツしっかりと観察して処理していく必要があります。
製作時にこれだけ気を使っていれば完成度は絶対に上がりますよ!
魔導書の干渉対策、汚し作業
キットには魔導書パーツが付属しますが、開閉すると妙な引っ掛かりがあります。
どうやらここの部分の白いパーツが干渉している模様…ヤスリで段差を取ってスムーズに開くように加工しておきました。
ついでにルーターで魔導書にダメージ加工。魔導書がピカピカなのもちょっと雰囲気出ないですからね。
魔導書はグラデーション塗装でもして汚しを入れようと思います。
作業完了!
というわけで表面処理、合わせ目消し、干渉対策などの追加加工を経て、ブラックマジシャンガールの基本工作は終了です。
僕は顔パーツは塗装する派なので、この後顔のタンポ印刷はヤスリとラッカー薄め液で剥がしておきました。
顔パーツを塗装する方はデカールを貼る参考にするために、印刷を剥がす前に写真を撮っておきましょう。
次回は塗装編!
次回はお肌とか衣装を塗装していきます。
何勘違いしてるんだ、まだ俺の製作フェイズは終了していないぜ!
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今回作製しているキット
とてもかわいいキットなのでこんなキット俺は36体持っているよ…と海馬のごとく買いましょう。