この記事はバイク模型の製作方法を詳細解説している記事シリーズ「タミヤ 1/12 H2R 製作記」の一部ですが、今回の記事はバイク模型だけなくカーモデルにも使えるHowtoなので特別タイトルでご紹介致します。
バイク模型やカーモデルのエキパイ(マフラー)は普通のプラパーツのものとメッキパーツのものと2種類ありますが、今製作しているH2Rはメッキランナーとなっています。
そこで今回はメッキパーツのエキパイに美しく焼け色を付ける方法をご紹介!
美しく焼けたメッキパーツは眺めるだけで嬉しくなっちゃいますので、本記事を参考にトライしてみてください。
ちなみに普通のプラパーツに焼け塗装をする記事もありますので良かったら読んでくださいね。
メッキパーツエキパイのゲート処理
タミヤH2Rのエキパイは最初からメッキが施されています。
メッキの扱いが面倒なので剥がして塗ってしまう方もいらっしゃいますが、メッキパーツの仕上がりは大変美しい上ゲート位置も完成後に目立たないように配慮してあるので、今回はメッキの質感を生かしてそのまま進めます。
ゲートは良いニッパーと新品ナイフでキレイに処理しましょう。
メッキパーツのゲート処理にヤスリを使うと大事なメッキ部が削れてしまうので、ヤスリは使わずゲートの部分だけをナイフでカットして処理します。
ナイフは切れ味のいい新品を使ってください!
必殺メッキのゲート隠し!
ここで一つめちゃくちゃ使える技をご紹介!
上と下の写真を見比べてみてください。
上の写真では目立っているゲート跡が下の写真では分かりにくくなっていませんか?
これはとっても簡単に行えます。
切り取って露出したゲート跡に下記のミラーフィニッシュを張り付けるだけ。
コツは3点!
- ミラーフィニッシュのカットサイズは露出したゲート跡よりわずかに大きく切る
- 貼る前のゲート跡はできる限りなめらかに処理する
- 貼ったミラーフィニッシュはシワにならないように綿棒でそっと押さえて馴染ませる
このゲート隠しテクはスケモだけでなくガンプラ等のメッキにも使えますよ!
エキパイの塗装
いよいよキモのエキパイ塗装に入ります。
メッキの上には塗料が乗らないと思われがちですが、このキットはメッキの上にクリアー塗装がされているので特に問題なく塗ることができます。
塗装前にメッキパーツを中性洗剤で洗って指紋や汚れを取っておきます。
指紋が付いた状態で塗装してしまうとその部分が指紋上のムラになってしまうので要注意。
しっかり脱脂ができたら塗装に入っていきましょう!
1色目:クリアーブラウン
- 塗装色:ガイア クリアーブラウン
まずは上記写真の丸部に軽くクリアーブラウンを吹き付けます。
クリアーブラウンは主に濃いめの焼け色の役目になります。マフラーの熱が当たる角部分や、熱が抜けるマフラーの継ぎ目、青焼け部の終端付近に吹き付けるといい感じ。
クリアーカラーは塗装した瞬間と乾燥後で色味が変わる(乾燥すると色が濃くなる)ので吹きすぎには注意しましょう!
2色目:クリアーイエロー
- 塗装色:ガイア クリアーイエロー
続いて先ほどのクリアーブラウンに被せるように、かつ少し広めの範囲に吹き付けます。
ブラウン部にクリアーイエローがかかると少しオレンジ味が出てきます。
3色目:クリアーパープル
- 塗装色:ガイア クリアーパープル
続いて箱絵の写真や実車画像を参考にクリアーパープルを吹き付けます。
熱が良く当たる曲げのキツイ部分が紫色に焼けるので、そのあたりを意識して塗装します。
4色目:クリアーレッド
- 塗装色:ガイア クリアーレッド
クリアーレッドを先ほどのパープル部に被せつつエキパイの曲げの終端部(一番焼けているところ)に吹き付けます。
う~ん、まだ本当にコレでいいの?って感じですね。
5色目:クリアーブルー
ここでガラッと印象が変わりますよ!
- 塗装色:ガイア クリアーブルー
クリアーブルーをこれまで塗った箇所にうっすら吹くと、クリアーレッドの部分はより深いパープルに、イエローの部分はグリーンに変化します。
いっきにチタンっぽく変化するので少しずつ吹きましょう。
スモークグレーを吹いて完成
最後の微調整にスモークグレーをマフラーの曲げ部に吹き付け、全体的な色味を整えて完成!
- 塗装色:クレオス スモークグレー
本体に組付けます
塗装ができたので本体に取り付けてみましょう。
メッキパーツは瞬間接着剤硬化時に発生する雰囲気で白化しやすい(しやすいというより白化が目立つ)ので組立の際は2液エポキシ接着剤の使用がおすすめです。
箱柄と見比べてみました
実車写真と遜色ないレベルに仕上がりました!
うまく仕上げればメッキパーツは武器になる。
メッキパーツを生かした塗装仕上げ、いかがだったでしょうか?
塗装方法はもちろん、最初に紹介したゲート処理テクニックはエキパイ塗装だけでなく多くのメッキパーツにも大変使えるテクニックですので是非挑戦してみてください!
それでは次回から通常通りH2Rの製作記の続きと行きましょう!
次回はフロントフォーク製作編
次回はフロントフォークを製作してH2Rを自立させていきましょう!
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