
前回の投稿はHowto記事!メッキパーツマフラーに焼け塗装を施す方法は参考になりましたか?
今回はフロントフォークを製作し車体の完成まで進めていきます!
フロントフォークの製作
残念ながらH2Rには精度高く仕上がりが良くなる金属製ディテイールアップパーツが発売されませんでした…。
いつもならディテイールアップパーツを仕込んで作っていく工程ですが、今回はキットのパーツを使って頑張りましょう(笑)
フロントフォークのお手軽ディティールアップ
フロントのアクスルホルダーはパーツの抜きの都合で本来固定ボルトとなっている箇所が長穴形状の突起になっていますので、下の写真のように固定ボルトを削り落とします。

そこにWAVEのR・リベット【角】を流し込み接着剤で貼り付けて実車と同様のボルトモールドを再現!

フロントフォークのこの部分は良く目立つ部分なので効果的です。
WAVEの角リベットは1/12バイクにぴったりのサイズなのでオススメです。
あとアクスルホルダーはアクスルシャフトを保持するために割りが入っていますので、割りのスジボリ部にエッチングノコを入れて切り欠きにしておきました。
フロントフォークの塗装
フロントフォークにはガッツリパーティングラインが入っているので、塗装前にヤスリで丁寧に処理しましょう。

- アクスルホルダー:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- インナーチューブ:ガイア Exブラック
- アウターチューブ:クレオス スーパーアイアン
インナーチューブは真っ黒と珍しいですが、これはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)というコーティング技術によるものです。
身近なところで体験できるDLCコーティングといえば高級腕時計のブラック仕上げなどが有名ですが、モータースポーツにおいてのDLCは低フリクション目的で使われています。
よりスムーズにサスペンションを動かすためのコーティングということですね。さすが高級バイク…。
ブレーキキャリパーの制作
ブレーキキャリパーはとりあえず素組みにしました。
こだわり派はバンジョーを自作したりするところですが、今回は大掛かりな改造はいたしません。

- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- 本体:クレオス スーパーチタン
- ブレンボロゴ:タミヤ エナメル レッド 筆塗り
キャリパーのブレンボロゴにはデカールが付属しますが凹面に貼り込むのは正直難しい…ですがここはエナメル塗料を使えば簡単にクリアーできます。
まず下の写真の右側のようにエナメルのレッドを筆塗りではみ出すくらいモールドに塗装します。

最後にはみ出した部分をエナメル溶剤で拭き取れば、上の写真左のように美しくブレンボロゴが塗装できます。
普段墨入れを反射的にやっていますが、こういう部分をエナメルで塗って拭き取れば簡単!というのはなかなか思い浮かばないですよね(笑)
フォークブリッジの製作
フォークブリッジも塗装前にきっちりとパーティングラインを処理しておきましょう。

- ブリッジ本体(アルミアルマイト):ガイア セミグロスブラック
- トップブリッジ切削部:ガイア Exシルバー
- リザーブタンクの容器:ガイア サーフェイサーエヴォ ホワイト
- リザーブタンクキャップ:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- フォークトップキャップ:フレームと同じグリーン
- フォークトップキャップのボルト:タミヤ エナメル ゴールドリーフ & クロームシルバー 筆塗り
トップブリッジの切削部は以前投稿したホイール切削加工部の塗装テクと同じ「一旦シルバーに塗ってからエナメルセミグロスブラックで塗り潰したあとふき取りでシルバー部を露出させる方法」で塗装で塗装しています。
フォークのトップキャップはフレーム製作時に一緒に塗装してあったので、細かい部分をエナメル筆塗りして仕上げました。
ラジエターの製作
フォークの取り付け前にラジエターを組み立てて塗装します。

- ラジエター本体:ガイア セミグロスブラック
- 冷却水パイプ:ガイア つや消しブラック
塗装後にホースを固定するバンド部にハセガワのミラーフィニッシュを巻き付けてホースバンドを再現しておきます。
塗装したラジエターを組み付けました。

ここはWAVEの瞬間接着剤「低粘速硬タイプ」を使用して固定しました。
ラジエターの取り付けは意外と保持が難しいので、セットタイムの長い接着剤よりも瞬着でサクッと付けるほうがやりやすいです。
プラモデルに使える接着剤を分かりやすくまとめた記事もありますので読んでみてください!

フロントホイールの塗装
フロントホイールはリアホイールの塗装の時に一緒に塗ってありますし、フロントブレーキディスクはリアディスクと一緒に塗装していますので基本的には組み立てるだけです。
バイク模型は基本的に取説順に作っていけばよいですが、ホイールやブレーキなど同じ塗装方法で仕上げる部品は取説無視で一緒に作ったほうが楽ですね!

タイヤはヤスリでしっかり削ってパーティングラインを消しておきました。
タイヤの表面処理方法をまとめた記事もありますので、この作業はこちらの記事を参照してください。

フロントタイヤを組み上げました。

タイヤを組むときは爪でラインデカールを引っ掻いて剥がさないように注意してください。

ここでデカールを剥がしてしまうと泣くレベルで済まない(笑)
タイヤを取り付けた後はタイヤをよく揉んでぴっちりとホイールに密着させておきましょう。
フロント周りの組み立て
やっと部品が揃いまいした!


これを組めば自立すると思うとワクワクしますぞ!
フロントフォークの組み立てTips その1
フロントフォークを組み立てる際、フレームにフォークコラムを差し込みますが、この時差し込まれる軸に薄くグリスを塗ってあげるとスムーズにハンドルが切れるようになります。


塗らなくてもビスの締めつけを緩くすると可動に支障は出ませんが、ビスが緩いとハンドル回りにガタが出ることがあります。グリスを塗りつつビスはちょっと締める感じで組み立てるのがオススメです。
グリスはタミヤのFグリスがオススメです。すべりが良くてプラを痛めません。
フロントフォークの組み立てTips②
ホイール固定にはビスを用いますが、ビスのねじ径に対してホイールの穴径が大きく適当に取り付けるとホイールが傾く原因になります。
バイク模型はそういう誤差の積み重ねが見た目に影響してきますので、前後左右から確認してホイールがまっすぐついているか確認しましょう。



真っすぐを真っすぐ組むのは難しいのです!
組みあがりました
ようやく自立しました!
これはカッコイイぞ!


ぐるっと眺めて車体の密度感を楽しみましょう。


次回はハンドルの製作と車体の完成です!
やっと車体ができあがりますよ!


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