前回の投稿でスイングアームとリアホイールまで作製しました。
手彫りチェーン、タイヤ磨き、ドライカーボンフェンダーとすでに色々やっておりますが、今回はそれらを組み付けます。
本体とスイングアームの連結
さてさてこれまでの作業で本体とスイングアームが仕上がりましたよ。
これらを連結していきます。
とりあえず追加したABS配線とブレーキホースをハセガワのつや消し黒フィニッシュを1mm幅程度に切ったものでまとめていきます。
つや消し黒フィニッシュは黒インシュロックや黒ビニールテープ、ケーブルクリップなどの再現に使用できる非常に使い勝手の良いシートなので一つ持っておくことをおすすめします。
今後この作品でバンバン使います。
準備ができたらスイングアームをフレームに取り付け、φ1.6×25mm丸ビスとスリーブナットを使い連結します。
タミヤのスイングアームの取り付け構造は非常に良くてできており、テーパー状になった棒状のパーツのおかげでぴしっと納まります。
ある程度ビスを締め込んだらφ1.2×6mm丸ビスでリアサス部も固定して全体を本締めします。
追加したABS配線と配線Cをフレームに接続します。
配線Cはタミヤのパイピングケーブルφ0.65mmに変更しています。配線を取り付けるための真鍮線打ちなどの加工は過去回を参照してくださいね。
ということでやっとスイングアームが付きました。
いやあ…やっぱりバイク模型はこの1ステップを噛みしめながら作っていく感じがたまらんですね。
いや~ずっと見ていられます。って早く続きをやらんかい。
頑張ったチェーンの穴加工ももうここまでしか見えません…。
がチラッと見えるとやっぱりやって良かったと思えます。特にスプロケットの歯の再現なんか良い感じでしょ?
リア周り小物の作製
ステップボードの塗装
- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ホワイト
- 塗装色:ガイア Exシルバー
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー
- 取り付けボルト:下地 タミヤエナメル ブラック + クレオス メッキシルバー 筆塗り
実車のバイクの写真などを見ているとステップボードのシルバーはかなり白っぽいというか味気ないシルバーというかマットな質感のように感じます。
今回は下地を白にした上に明るく仕上がる傾向のあるExシルバーを塗りつや消しコートすることで実車通りの白っぽい感じに仕上げることができました。
リアマスターの塗装
リアマスターは1パーツのくせに色々細かいです。
- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ホワイト
- ブレーキペダル:ガイア Exシルバー
- ペダルとマスターのリンク部:タミヤ フラットアルミ
- ピストン、配管:ガイア セミグロスブラック
- マスター本体:タミヤ メタリックグレイ
実車を参考にキット指定外の部分も細かく塗り分けています。
スプロケットカバーの塗装
- 本体色:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- 取り付けボルト:ガイア セミグロスブラック 筆塗り
ここは単色なので塗るだけ。
スイングアーム固定ねじのキャップの塗装
- 下地:ガイア Exブラック
- 塗装色:ガイア メッキシルバー NEXT
今回は固定ボルト類をメッキシルバーで仕上げているので同じ色で塗っておきました。
リア小物の取り付け
先ほど塗ったパーツを組み付けていきます。
まずはステップボードから。
どうでしょう?実車通りのあの白味のある味気ない(味気ない言うな)シルバーが再現できていませんかね?
個人的には大満足です。
続いてマスターシリンダーの取り付け。ここの配線の取り回しは結構きついです。
僕はリザーバータンクからマスターへの配管を接続する時にマスターの軸を折ってしまい修復しています(笑)
マスターの配線ができたら右ステップボードも取り付けて完成。
マスターは配管の負荷を受けていて接着が甘いと外れやすいです。外れてしまうと再接着がかなり難しいので強力な瞬着などでがっしり接着しておきましょう。
マフラーの製作
マフラーは模型的に超こだわりたいポイントです!
マフラーの組み立て
複雑な構造なので塗装に自信のない方はエキパイ部分だけでもバラバラの状態で塗装したほうが良いですが、僕は色々と加工をしたいので一旦組み立てることにしました。
触媒の部分はがっつりモナカなので流し込み接着剤を使って合わせ目を消します。
普段なら瞬着で合わせ目を消しますが、瞬着だと素材が硬く曲面のヤスリ掛けと仕上げが難しいので流し込み一択。
合わせ目消しが完了したらランナーを炙って作った伸ばしランナーを使って溶接ビードを再現していきます…ってフツーに言ってるけど別にやらなくていいです(笑)
チタンマフラーですが実車では結構しっかりと溶接ビードが入っていますので再現しておこうかな…と。
エキパイの継ぎ目や分岐部などにも溶接ビード付け。
フレーム製作回の時も書きましたが、溶接部に伸ばしランナーを速乾流し込み接着剤で貼った後、普通の流し込み接着剤を塗って柔らかくしてから潰せば溶接ビードが再現できます。
というワケですべての溶接ビードを付け終えました。
って何をやったか分からないですね…
印をつけました。見えない部分も合わせて24か所です。
丸を付けると分かりやすいですね。分からないって言わないで(笑)
エキパイの分岐部にO2センサー取り付け部のモールドがあったのでコトブキヤの丸モールドと真鍮線を打ち込みセンサー取り付け部を作っておきました。
O2センサーの製作
先ほどの取り付け軸に付けるO2センサーを1mmプラ棒とWAVEのリベット【角】を使って適当に自作しました。
プラ棒側には0.6mmで穴を開け、アドラーズネストのプラグコード0.4mmを差し込めるようにしておきます。
エキパイの塗装
エキパイは僕の持っているあらゆる塗装技術を駆使して塗り分けました。
中々リアルに仕上げることができました。この塗装方法を紹介するだけ数千文字は欲しいので塗装方法は別記事にしました。
下記の記事に工程や塗料を詳しく書きましたので読んでみてください。
サイレンサーの塗装
サイレンサーはキットの塗装指示をガン無視で実物資料にならって塗装しました。
- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- 塗装色:ダークステンレスシルバー + クリアーパープル + クリアーブラウン
- トップコート:ガイア スーパースムースクリアー
アクラポビッチのサイレンサーはチタンらしくツヤがありません。
そして色味もシルバーの中にパープル味やブラウン味を感じとれるのでクリアーカラーでそれらの色味をプラスしてそれっぽくしておきました。
ちなみにマフラーのロゴと裏面の注意書きはデカールになっていますが、実車ではエッチングで描かれておりシールではないのでデカールを貼ったあとクリアーを吹き段差を研ぎだしてあります。
- 下地:サーフェイサーエヴォ ブラック
- 塗装色:ライトステンレスシルバー + クリアーパープル + クリアーブラウン
- トップコート:ガイア セミグロスクリアープレミアム
サイレンサー出口側は光沢感のあるカバーとなっているので黒下地のライトステンレスシルバーで塗装してあります。
ツヤ感を出すためトップコートもセミグロスクリアーを使用しています。
プレミアムセミグロスクリアーの質感はスケールモデルにピッタリです。
エキパイ小物の塗装
- 下地:ガイア サーフェイサーエヴォ ブラック
- 塗装色:タミヤ マイカシルバー
- トップコート:ガイア セミグロスクリアープレミアム
エキパイの小物は明るめのシルバーで。
ちなみに左のパーツは可変排気バルブの可動ユニット、真ん中が脚ガード、右が自作したO2センサーです。
マフラーの組み立て
これにてパーツがそろいましたので組立に入ります!
O2センサーの組付け
O2センサーから出る配線はアドラーズネストの極細リード線(0.4mm)を使用しました。
この線なぜか黒だけが赤とセットで売っていて黒ばっかり無くなります(笑)
作ったO2センサーの基部にセンサーパーツを取り付けO2センサーを一本にまとめます。
まとめた線はキット付属のビニールパイプでまとめて、タミヤのパイピングケーブルφ0.5を使い一本にまとめます。
ちなみにビニールパイプの部分は実車だと青いカプラーになっているのでコダワリ派はプラ棒などで自作してみては?
僕はあきらめ早いのでやりませんでしたが、やっておけばよかったなぁ
可変排気バルブの配線追加
可変排気バルブユニットやガード部品を取り付けたら、排気バルブユニットにタミヤのパイピングケーブルφ0.5mmを取り付けておきます。
このケーブルはマフラー取り付け後に車体内に収めます。
マフラーの取り付け
取説通りマフラーを取り付けます。
色々加工をしていますが取り付けに支障のない工作ばかりなので問題無く作業ができます。
良い雰囲気です。
可変バルブユニットのケーブルはピンセットで自然なカーブを作り車体内に収めます。
またカーブをえがいている部分は実車だとメッキの実管になっているので、曲がり具合を調節したらエナメルのクロームシルバーを筆塗りしてそれっぽくしておきます。
ただケーブルを筆塗りして色を付けただけですがコレが中々良い雰囲気に仕上がってくれました。
O2センサーの配線はだらんとしているので…
ピンセットでくねくねして実車通りスプロケカバーの内側を通して車体に入れておきました。
次回はラジエターの製作
大変なマフラーもリアルに仕上がって大満足。次回はラジエターの製作に入ります。