君は合体ロボ アトランジャーを知っているか!?
しらねー
静岡に本社を構える株式会社 青島文化教材社(通称アオシマ)が複数キットを組み合わせて一つの「合体ロボット」「合体マシン」を作り出すというコンセプトの元、1970年代に発売したプラモデルシリーズです。
そんなアオシマが約45年の時を経て合体シリーズを復刻、「新・合体シリーズ」として生まれ変わりました。
その第一弾として発売されたのが今回紹介する「合体 アトランジャー」です。
第一弾は合体ロボットと美少女がセットになりました!
なんかもう時代を感じますね!!
ということで昨今の美少女プラモデルブームにガチ乗りして美少女×ロボットとなって生まれ変わったアトランジャーを予約開始直後に注文してゲットしました。
コロナ禍の影響で輸送や生産に遅れが出たらしく発売を2度ほど延期してなんとか発売。めでたしめでたし。
アオシマといえばVFガール(マクロス×美少女のプラモ)が結構評判なので、本キットも期待されている方が多いんじゃないでしょうか?
今回はそんなアトランジャーを開封してランナーや付属品をチェックしちゃいますよ。
合体 アトランジャー 穂鷹アトリ同梱セット 箱チェック
まずは箱から見ていきましょう。
こちらが外箱です。
80サイズのダンボールをひっくり返しても出てこないくらいビッタビタに収まる大きさなので結構大きめ、サイズ的にはMGのプラモデルくらいの大きさになりますね。
紙箱の素材は普通のプラモデルと同じなので、コトブキヤのガールプラモのように特別なマット紙などを使っておらず保護シートもついてきません。
新・合体シリーズということもあり、ナンバリングは「GR-01」。
GR=合体ロボットということですね。
ちなみにもう第二段は決まっていて重量級合体ロボット「ムサシ」と「神宮寺凪沙」のセットとなっております。
ということからもこのシリーズは基本的にロボットと美少女キャラの組み合わせで行くようですね。
細かい情報はアオシマが特設サイトを作っているのでチェックしてみてください。
箱の側面はキットの紹介。色々組み替えて遊んでね、というコンセプト。
反対面は注意書きなど。
アオシマって対応言語の幅が広いんですね…と感心しましたが、説明書はゴリゴリの日本語でした(笑)
では箱をパカッと。
結構部品多そうですね!次の項目からランナーを一枚ずつチェックしてみましょう!
組立説明書
組立説明書は結構なボリュームがあり全28ページ。
アトランジャーの組み立てが17工程。アトリの組み立てが11工程となっています。
結構しっかりしたカラー取説なので塗装の参考なんかにも良いですね。
ちなみにアトリちゃんは「私立ムー大陸高校に通う普通の高校二年生」というどう見ても普通高校生じゃなさそうな設定ですぞ(笑)
取説の右下にQRコードが乗っていますが、アトランジャーは企画の一つとして「電撃ホビーウェブ」とタイアップして漫画を連載中です。設定厨は読んでおこう。
ちなみに漫画では合体ロボが全部で12体いる設定なので、アオシマがやりきったら少なくとも12キットは発売されると思われます。
組み立て工程は色付きプラの部分がちゃんとカラーとなっているまさかのフルカラー。
最近のガンプラの組立説明書が3DCADのシェーディング丸出しになってちょっと見辛くなった昨今、キャラクターモデルの組み立て説明書はアオシマのものが一番分かりやすいかも。
説明書を見る限りキットの構造も無駄に複雑化せずにプロポーションと可動を両立してあるようで、これはアオシマ傑作ロボキットの一つである「レーバテイン」に通じるものがありますね。これは楽しみ。
ランナー&付属品紹介
それではおまちかね。ランナーと付属品の紹介に参りましょう。
ランナー数
ランナーは全34ランナーで複数枚入っているランナーも多いです。
数は多いですが部品数の少ないランナーも多いので頑張って組みましょう。
A部品(ABS)
Aランナーはアトランジャーの関節パーツ。
ライトグレーの成型色でABS製。
Aランナーは3種類あり、AIが3枚、AIIが2枚、AIIIが一枚付属します。
バンダイのKPSのような素材を持たないコトブキヤやアオシマといった模型メーカーのキャラクターモデルは、今でも関節パーツにABSが使われています。
塗装派の方は割れないようにクリアランスを調整するなどして組み立てましょう。
クリアランス調整方法の記事をまとめていますのでぜひ読んでください。
B部品(ABS)
Bランナーも関節パーツとなっています。
ライトグレーの成型色でABS製。
Bランナーは3種類あり、それぞれ1枚ずつ付属します。
こちらは手首などが確認できますね。
ランナータグにはGATTAI-Fと書かれています。これはおそらく「合体フレーム」という意味なので、今後の合体シリーズである程度フレームの共通化を図るのかもしれませんね。
C部品(PS)
Cランナーはアトランジャーの脚や腕といった外装パーツ。
ダークグレーの成型色でスチロール樹脂製。
Cランナーは2種類あり、それぞれ1枚ずつ付属します。
ちなみにこのランナーからは「GATTAI-A」となっていますのでアトランジャー専用ランナーだと思われます。
D部品(PS)
Dランナーはアトランジャーの外装パーツ。
イエローの成型色でスチロール樹脂製。
Dランナーは2種類あり、DIが1枚、DIIが2枚付属します。
対象年齢15歳でSTマークも取得していないため造形がシャープで良いですね。
バンダイのプラモならイエローのランナーが妙に柔らかいことが多いのですが、アオシマのランナーもちょっと柔らかめ。
E部品(PS)
Eランナーもアトランジャーの外装パーツ。
レッドの成型色でスチロール樹脂製。
先ほどのイエローのランナーと同様、少し柔らかめの印象。
ちなみにイエローとレッドのランナーはちょっと透けやすい印象です。塗装するならサフを吹いておきたいですね。
イエローやレッドの下地には発色が良くなるピンクサフがおススメです。
F部品(PS)
Fランナーはアトランジャーの胴体、頭部の外装パーツ。
ブルーの成型色でスチロール樹脂製。
イロプラですがこのブルーの色味は設定画に比べると少し薄めなような気がしなくもない。
G部品(PS)
Gランナーはアトランジャーの腕、太ももなどの外装パーツ。
ホワイトの成型色でスチロール樹脂製。
僕はアオシマのカーモデルに使われる白成型のプラの質感を非常に高く評価しているのですが、例にもれずこれもいい感じ。
カーモデルのプラに比べるとちょっと柔らかいけど。
尖っているところはちゃんと尖っていますのでシャープ化の作業などは必要なさそうです。
アオシマやコトブキヤのロボットが塗装すれば格段に良くなるのは、こういう造形がしっかりしているからなんですね。
H部品(PS)
Hランナーはアトランジャーの武装パーツ。
成型色がライトグレー、イエロー、ホワイト、ブルーと別れていますが、まとめてHランナーとなっていて、すべてスチロール樹脂製。
各ランナーそれぞれ1枚ずつ付属します。
ブロークンカッター(ソード)とシールドはアトランジャーとアトリで兼用となっていて1セットのみの付属となっています。
アトリ専用に少しスケールダウンしたものなどは付属しないのでご注意を。ただサイズ設計が良くどちらに合わせても丁度良い大きさなのは素晴らしいですね~。
ということでアトランジャーのパーツはここまでになります。続いてアトリのランナー紹介と行きましょう。
N部品(POM)
Nランナーはアトリの関節パーツです。
成型色がフレッシュとダークグレーでと別れていますが、まとめてNランナーとなっています。
ガールプラモの先駆者コトブキヤがABSの関節割れ対策の一環として採用し始めたPOM素材ですが、自己潤滑性が高く有機溶剤にも強いので今では薄肉で割れやすい関節部に最初から採用されるようになってきました。
アオシマもその流れに追従しNランナーはPOM製となっています。
POMは強度もある夢のような素材ですが、模型用塗料は基本的に食いつかないのがデメリットです。
ただ、パーツ表面をヤスリで慣らしガイアノーツマルチプライマーなど強力なプライマーを使えば、爪で引っ掻かない限りは取れない程度に塗料をのせることはできますので、塗装派の方は試してみてください。
OI部品(ABS)
OIランナーはアトリの肌パーツ。
フレッシュの成型色でABS製。
ランナー名はOIとなっていますが、OIIはなくOI1枚のみの付属となっています。
お肌の色は赤みが強めで血の気を感じる健康的な感じです。
色味は中々いいんじゃないでしょうか。
ちなみに組立説明書に載っているキット完成見本は、なぜかアトリの肌パーツの合わせ目が消してないので、消してみたい方は下記記事を読んでみてください。
P部品(PS)
Pランナーはアトリのアーマーパーツ。
ダークグレーの成型色でスチロール樹脂製。
スライド型を多用して気合が入ってます。
これだけ見るともうコトブキヤのプラモと区別がつきませんな(笑)フレズヴェルクにこんなランナーあったと思う。
Q部品(PS)
Qランナーはアトリのアーマーパーツ。
イエローの成型色でスチロール樹脂製。
アトリのブーツや装飾のイエローパーツですね。
R、S、T、U 部品(PS)
ここからはあまり説明することがなく(笑)かつランナーパーツも小さいので一気に紹介。
Rはレッド、Sはブルー、Tはベージュ、Uはクリアーブルーの成型色ですべてスチロール樹脂製。
そういえば初期設定画ではアトリのお腹の部分の青いパーツはアーマーのような形になっていましたが、キットでは埋め込まれるような形状になりました。
一応漫画でそのお腹の青い部分がシールド発生部となっていて、鎧ではなくボディペイントだとフォローが入っています(笑)
プラモデルの構造上仕方なくそうなったのかもしれませんし、おへそを造形したかったのかもしれませんが真相は不明(笑)
アトリ顔パーツ(おそらくABS)
アトリの顔パーツは4種類付属。
印刷もしっかりしていますし、塗装も綺麗です。
顔の大きさがFAガールやメガミデバイスより一回り小さいです。アトリの完成全高が140mm前後とのことなので、コトブキヤのスケールより少し小さめですね。
ちゃんと瞳デカールも付属します。目線違いなどもありますので色々なパターンが作れます。
塗装派も安心ですね。
アトリ手首(PVC)
手首は4種類付属。
定番の握りてと平手にピースまで付属するので、昨今のガールプラモとしてはバッチリの品揃えです。
素材は他社ガールプラモと同じPVC製だと思いますが、ちょっとだけ硬く感じますね。
PVCもマルチプライマーを使えば爪で擦っても剥がれない程度には塗装できます。
シール
珍しく?ホイルシールが付属します。
三角形の細かいシールはアトリのブーツ部の色再現用です。
奥まったパーツで部分塗装するのも少し難しいので、こういうシールが付属するのはありがたいですね。
塗装指示
塗装指示はガイアノーツとクレオスの両方が書かれていて親切です。昔はだいたいクレオスだけだったんじゃよ…。
塗装の色味は成型色に近い感じなので、お好みで旧キットアトランジャーカラーに寄せたり、箱絵カラーに寄せたりしても楽しいと思いますよ!
アオシマ入魂の新 合体シリーズに期待しちゃいますね
ということで以上、新 合体 アトランジャーと穂鷹アトリのキット開封レビューでした!
これまでランナーを見てきたガールプラモマニアの方なら「よくK社のガールプラモ研究してるな~」と思うかもしれませんが、このキットの設計は合同会社ランペイジというFAガールやメガミデバイスの改造パーツなどを手掛けている会社が行っていますので、最初から手馴れているというかクオリティは保証済みと言えますね~。
アオシマの新合体シリーズ、これからも要チェックですよ!
僕もさっそく作っていきます。ブログにするのは時間がかかるかもしれないので、気になる方は僕のTwitterかInstagramをフォローしてください!
↓完成レビュー書きました
管理人のガールプラモレビュー
僕はガールプラモは毎回全塗装。どんな風に塗っているか見てみたい方は下記記事をクリック!
お役立ちHowto
キット製作に役立つHowtoやおすすめ記事一覧です。
次回は仮組編!
キットを仮組しましたのでプロポーションと可動のチェックに参りましょう!
製作レビュー記事一覧はこちら
この記事から各製作記事にアクセスできます。